第30話 転職してみよう
家に帰った日の夜はやはり皆疲れていたのだろう、さきに温玉をしてもらって夜ご飯を食べたらすぐに寝てしまった。
朝目を覚ますとジョン達の姿はすでに無く外で何かしているようだ、気に成って見に行く、ジョンは木材の加工に入って居た、ポチはその手伝いをしている。
ジョンに指示されて木材を運び、ジョンが加工、ポチが木材を取り換えてとせっせと働いていた。
ハナとタマの姿が無いなと、その姿を探すと畑の方で何かしているのを見つけた、ジョン達の邪魔をすると行けないので声だけかけてハナ達の方に向かうと、畑を観察している様だった。
「ここの畑はどうだ?」と言うとハナが「ここの畑は素晴らしいですね、痛みもないし、虫も全くついていません、どれも食べごろでとても美味しそうです」と野菜を見ていた、「好きな野菜摘んで朝ご飯に食べよう」と好きな野菜を取って良いと言うと嬉しそうにして野菜を摘みだす、果物も好きなの取って良いよと言ってその場を離れた、まだ早朝だ石壁や水路の様子を見て回ろうと歩き出す。
石壁に到着するが上に登る場所が無い…おまけに表面がツルツルで手を掛ける場所も無いのでよじ登る事も出来ない、さきに行って階段作って貰わないとな。
壁の内側を歩き水路迄来たが水がまだ無い、咲が作った入り口から外の堀を覗き込むと半分位は溜まってるかな?水路に水が来るまでもう一日は掛かりそうだな、水の逃げ道も作って流れるようにしないと行けないかな?水の溜まり具合で様子見だな。
水路に沿って家の方に、果樹園と畑を確認しながら家の方に歩く、ステータスの影響だと思うけど、こちらの世界に来てから半日歩きっぱなしでも全く疲れない、歩くのもかなり速く歩ける、道も出来てるし辺境の町ゴドワまでその気になれば一日で行けるだろう、60km位かな?創造神の話だと深淵の森のちょうど真ん中と言う事だったので、西のランプ獣王国、東のタルト帝国も同じくらいかな?
来年にはジョン達の為に獣王国に行かないと行けない、その前に一度獣王国がどのような感じか見ておきたいのでそれまでに一度行っておくか。
東のタルト帝国、南の山岳にも行ってみたい、それまでに自分を含めて皆を強くし誰にも屈服しないような力を手に入れないと行けない。
そう言えば転職出来るんじゃないかな?ステータス確認しとくか。
ひろ フリーター Lv50
攻撃 31
素早さ 28
防御 30
賢さ 27
魔力 30
運 100
ユニークスキル
器用貧乏
スキル
収納 転移術 探査
適正 ぜんぶ 創造神の加護
お!Lv50の成ってるなゲームでは教会で祈れば転職出来たけどこの世界は如何すれば良いのかな?創造神の木の像でも作って祈ってみるか。
家に着くとママが起きて来ていたので朝食の用意をする、ハナとタマが野菜と果物を両手で抱えて歩いてくるのが見えたので家の中に招き入れる、ママとハナとタマで朝食作りを開始したので、外の倉庫から日曜大工の工具を出す。
朝食まで創造神の像でも掘ってみようかな、あまり細かいと面倒なので1m位の角材を出して、昔通販で間違えて買った電動のチェーンソウで大まかに削っていく何となく丸まった所でママに呼ばれて朝ご飯だ。
久々に炊き立てご飯とみそ汁、野菜サラダ、オークの肉の朝食だ、魚が食べたくなるな…海までは遠い、川で取れるかな?深淵の森の川で探してみるか、釣り道具は倉庫に入ってるしな試すのも面白いかもしれん。
朝食後パパはまた木の像作りを始める、ジョンとポチは家作りだ、残りの女性陣は畑に行き新しい種を蒔きにいくらしい、まだまだ広大な畑が空いている、薬草とマナ草、ツバキも種取れたらとお願いしとく、ツバキ油から種取れるかな?
子供らに彫刻刀を借りて像を掘ろうとする、ジョンがチェーンソウを見ていたので使い方を教えて渡す、これで作業が早くなるとの事だ、先ほど咲に土台を頼んでいたのでそこが出来たら後は早いと言う事だ。
パパは木の像を観音様のイメージで作ろうと思って居たが、創造神が家に来た時にママが携帯で写メを取っていた、電気は太陽光の御かげでまだ使えているので写メを見せてもらうと二人ともノリノリで訪ねて来た時に玄関で撮っていたのだ、いつの間に…
創造神が何かポーズを取っているが何のポーズか分からない、こっちの流行りのポーズかな?と思って聞くと音がこれは「キュんです!」のポーズだと言う。
何で異世界の創造神が地球の流行りのポーズ知っているんだ!中々のジジイだったがあんたがやっても可愛くない!
これで木の像を作ってやることにした、その時のノリで調子こいてやって後で後悔する、黒歴史をこの世界に残してやろう!
ある程度進めて行くと今まで苦労していたのがウソのようにイメージ道理に像を掘り進めて行ける事に気が付いた、何かのスキルが取れたかな?
写メを確認しながら進めて行くとまあ大雑把だが出来上がった、細かい所はマダマダだが何となく創造神だと分かる様になった、まあこれで良いかなと納得しておく。
もうすぐお昼だ、種まきを終えて買い物かごに色々収穫してきた女性陣が帰って来た。お昼が出来上がるまでジョン達の手伝いをする事にして向かうと、骨組みがほぼ出来上がっている!木に溝を掘ってはめ込んで木の破片で作ったのを打ち込んで固定している加工の溝を作るのが面倒だったがチェーンソウの御かげで早く出来たんだという後は屋根と壁をはめ込んだら一様は住めるようになるとの事だ。
前に1週間とか3日とか言ってたが、土台と加工の手間が無くなったので後は早いと、1日で出来ちゃうんだね…雨風凌げれば後はちょっとづつ進めて行くそうだ、まあジョンの家だ好きに作ると良い。
お昼を食べながら音に聞くジョン達のLvはどうなってるか聞くと、皆Lv50だと言う一緒に洞窟行ったのでLvが爆上がりだな、Lv50まではサクサク上がって転職しやすくしてあったしなボス倒せばそれくらい上がるか。
ご飯終わったら、先に先ほど作った庭に置いてある木の像に祈って転職出来るか試してみるか。
食後皆で庭の木の像前に、音と咲が創造神の像を見て爆笑している、「キュんだよ!キュん!」これ見たら創造神悶絶しそうだな…
気を取り直し転職できそうな皆で祈ってみる事に、創造神のキュん像にパパが跪いて、パパはブラックドラゴンの魔石を持ち祈る。
「創造神様の祝福を」とつぶやくと皆の体がポワッと光る。
ママの肩に止まっていたすずちゃん、ほしの肩に止まっていたゴンの体もぽわっと光ってい!?
ママ 「あら2人も転職したのね」ピヨ!キキ―と鳴く
ママ 「あら転職じゃなくて進化したの?」と話して居たまさかの進化でパパ達はほったらかしだ…
パパ 「おとジョン達とすずちゃんとゴンもステータス見れたらみてくれるか?」
おと 「分かったまずは気に成るすずちゃんとゴンね」
すず ハラグロインコ Lv1
攻撃 5
素早さ 25
防御 9
賢さ 12
魔力 6
運 22
スキル
隠密 保護色 気配察知 鷹の目
適正 風 創造神の加護
おと 「ハラグロインコって…何でもない」すずちゃんに睨まれて言うのをやめた…言いたい事は分かるぞ!かまれる覚悟が無かったら言えんわな
パパ 「創造神の加護もついてるじゃないか!すずちゃんも使徒だったんだな」
ママ 「凄いわね~鷹の目ってかっこいいじゃないこれが有るから上から見てるみたいになるのね、ゴンちゃんは如何なのかしら?」
ゴン ゴールデンバット Lv1
攻撃 12
素早さ 20
防御 14
賢さ 10
魔力 13
運 18
スキル
隠密 夜目 音波
適正 風
パパ 「まあゴンは普通そうだな」
ほし 「ゴンちゃん普通で良いよね~」
ママ 「普通で安心したわ」
パパ 「じゃあ次はジョン達だな!」
ぽち 「おれワクワクしてきたぞ!」
おと 「じゃあポチからね」
ぽち 勇者候補 Lv1
攻撃 20
素早さ 20
防御 20
知能 20
魔力 20
運 40
ユニークスキル
覚醒
スキル
剣術
適正 火 水 風
パパ 「こっちの世界の冒険者の平均よりは上がったかんじかな?」
ぽち 「そうなのか?俺強くなってるか?」
おと 「こっちに来た時のパパより強いね!剣術も獲得できたね」
ぽち 「そうなのか?頑張ればもっと強くなれるのか?」
パパ 「まあ焦らずにコツコツ強く成ろうな、今回はサービスみたいなもんだから」
おと 「次はタマで良いかな」
タマ 拳闘士 Lv1
攻撃 20
素早さ 18
防御 22
賢さ 5
魔力 5
運 67
スキル
拳闘術
適正 水 風
パパ 「お!職業が付いてるな拳闘士か最後は拳聖を目指せばかなり強いな」
さき 「強そうだね拳聖って響きが良いよね」
そう言われたタマはモジモジ恥ずかしそうにしている「じゃ次はジョンね!」
ジョン 棟梁 Lv1
攻撃 25
素早さ 20
防御 21
賢さ 15
魔力 10
運 25
スキル
木工 統率
適正 土 風
パパ 「大工から棟梁か順当だな次に何になるかが楽しみだな」
ジョン 「戦闘職でなくとも強くなれるか?」
パパ 「純粋な戦闘力だけなら勝てないが特殊なスキル覚える事が多いからな一概には何方が強いとは言い切れないな、状況がハマったら手が付けれないとかかな」
ジョン 「そうか皆の為にもつよっくならねばな」
パパ 「転職しただけでも初級職からかなりのアドバンテージだこっちの世界では転職って概念がないんだろう?」
ジョン 「私は聞いた事が無いな生まれ持って素質がすべてだと聞いていた」
パパ 「ジョン達みると実際についた職業に成ってるみたいだからな後からつくのかな?では最後だな音、頼む」
ハナ ハウスキーパー Lv1
攻撃 15
素早さ 25
防御 15
賢さ 24
魔力 10
運 31
スキル
手作業 家事
適正 水 土 草
ママ 「主婦とハウスキーパーの違いは何かしらね?」
パパ 「給料もらうか貰わないかかな?」
ハナ 「家事全般はお任せください!」
パパ 「まあ一人にやらせる気は無いよ皆でやれば良いさ、当分は訓練とLv上げしといて方が良いと思うからね」
ハナ 「そうですね、強くなることは悪い事では在りません自分の身位は守れるようになっておきます」
さき 「ではお待ちかねのパパのステータス見せてよ!」
パパ 「分かったステータスオープン!」
ひろ 放浪者 Lv1
攻撃 30
素早さ 28
防御 30
賢さ 27
魔力 30
運 100
ユニークスキル
器用貧乏
スキル
収納 転移術 探査 サバイバル
適正 ぜんぶ 創造神の加護
パパ 「サバイバルって増えたな、なんだこれ?」
サバイバル 自然界に置いて生き抜くためのスキル、このスキルが有れば自然界に置いて生存確率が飛躍的に上がる」
おと 「これ一人で平原にほっぽり出されてたら役に立つよね?」
パパ 「そうだな皆が居ればあまり恩恵ないか?普通に暮らせてるしな」
ママ 「これから必要になる事が増えるんじゃない?」
さき 「冒険しだしたら必要だよねきっと」
パパは転職無事に出来た!これで少しは家族に近づけるかな?頑張っておいて行かれない様にしなければとジョン達以上に気を引き締めるパパであった。
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