第28話 洞窟攻略へ

10階層に降り扉の前に、皆に疲れはどうか確認、装備も大丈夫!

さあ行くぞ!扉の中に入ってく、此処のボスはデュラハンだ馬に乗った首を抱えた騎士が佇んでいる、私たちを確認すると剣を構える、剣と盾を持ち頭を抱えている、馬の手綱も持って居る器用なやつだ…


作戦は先ほどと同じでママと音が前衛、パパと咲、中衛、後衛ほしと護衛の獣人家族だ。先制で咲が火の玉をデュラハンに放つが盾に弾かれた、抱えている顔がニヤついている。「あいつなんかムカつく~」と咲が言い意地に成って魔法を放つ、ズガガガガ~ンと音が響き渡る、煙幕が晴れると姿が見えるが全くの無傷だ!あの盾に魔法無効でも効果が有るかもしれんな。

「盾を如何にかしないと魔法は利かなさそうだ」と言って止める、ニヤニヤして此方をみるデュラハン。ママと音が前に出る、「今までの様には行かない見たいだ、慎重に行け」と声を掛ける。

ママが走り出し音が風の斬撃を飛ばすが盾で防がれる。

音もママに続き走り出す、するとデュラハンも此方に向かって馬を走らせ向かってきた!すごい迫力だな。

弓を弾き絞り矢を放つが剣で弾かれた、馬に向かってもう一度矢を放つが馬が着ている鎧に弾かれる隙が無いな…デュラハンが矢を弾いている隙にママがハルバートを振り下ろすが又盾で弾かれるが体制は崩した、その隙を付き音が切りかかるが馬が器用に向きを変え躱す、中々厄介だ!今まで動物型の魔物はごり押しで散々倒して来たが、人型で対人経験が豊富な魔物とは戦ったことが無いからな、魔法が利かないと非常に厄介だ、ママと音がデュラハンの近くに居ると咲も誤爆が怖くて魔法が放てない

ここら辺は連携の経験と練習あるのみだな。


ママが攻撃するとその威力で体制は崩すが決定打が無いな、おとはスピードを生かして回り込もうとするが、後ろに回ると馬が蹴りを出してきて上手く近づけない、上手く馬を操り二人を相手取っている、頭が有れば弓で狙えるんだが抱えているから狙えないしな、何発か放つが鎧で弾かれ意味が無い、そうこうしていると音が馬の蹴りを躱し損ねて吹っ飛んだ、「「おと~」」ゴロゴロ転がるがスクッと立ち上がる。

立ち上がって蹴られた所を確認しているが何とも無いようだ、皮の鎧の部分に諸に喰らった気がしたが大丈夫そうで直ぐに駆け出した。

皆が音に気を取られた隙をつかれママがピンチだ!攻め込まれて攻撃を防いだ所を馬に押され倒されてしまった!「きゃ!」と悲鳴が響く!

パパがママを助ける為に走り出す!が間に合いそうにない。

馬が両前脚を蹴り上げて立ち上がり、ママを踏みつけようと狙いをつける、

パパが「ママ~」叫び手を伸ばす!

「「「「「ママ~危ない!」」」皆の声が響き渡る。

がその瞬間馬が後ろ向きにすっころんだ…床を見ると小枝が転がっている!

パパが馬が狙いをつける為、後ろ足を踏み出した瞬間に小枝を出して、それを踏んで見事にスベッテ後ろ向きにすっ転んだのだ!床に叩き付けられるデュラハンと馬、音が走り込んできて剣を振り降ろし起き上がろうともがいている馬の首を切り落とす。


コロコロコロとパパの元にデュラハンの頭が転がって来た…

頭を探すデュラハンの体、パパが頭を持ち上げるとそれに気が付いた体か頭を取り返そうとパパに向かってすごい勢いで襲い掛かって来た!


パパ 「うお!こっちに来た!ママーパス!」

ママに向かってデュラハンの頭を投げる!咄嗟に頭をキャッチしてしまったママ「ギャー気持ち悪い」と言ってお手玉していた、デュラハンは必死に頭を取り返そうとママに剣を振りかぶって向かって行く!

ママ 「イヤー気持ち悪いこっちに来ないで!おと~」

頭を音に投げつける、馬を倒しこっち来ようとしていた音に頭が飛んで行った!

おと 「こっちに投げないでよ!」と言って躱そうとする、デュラハンは必死に頭を追っている。

パパ 「おと!頭を体に渡すんじゃない!」パパが叫ぶと頭を躱そうとしていた体制から「ええ~!と言って」戻ろうとするがデュラハンの体の方が早そうだ、手を伸ばすデュラハンの体。音が間に合わないと思って剣で空中のデュラハンの頭を突き刺して体から奪い取った!「イエ~イ」私の勝ち!と言って剣を振りパパの方にデュラハンの頭をパス!受け取った頭だが半分が切られた状態だ、目に光もない…体を見ると立ったまま動かなくなりそのままドサ!と倒れ込んだ。

ドロップ品の剣と盾、魔石が転がる。

ピロン! Lvが上がりました。 ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。

どうやら今ので倒したようだな…苦労したが呆気ない幕切れだった。


デュラハンドロップ品を収納して、しばらく休憩。


パパ 「おとさっき蹴られたのは大丈夫なのか?かなり吹っ飛んだが」

おと 「びっくりしたけど何ともないよ?全然痛くない」

ママ 「ほんと?怪我してたらほしに直してもらいなさいよ?」

おと 「うん!だけどほんとに何ともないよ?」

パパ 「創造神から貰った防具が良かったのかステータスの恩恵か分からんが無事でよかったよ」


その後、念のため仙神桃を食べてた、その後隠し部屋に行くかどうか確認する。

おと 「ぱぱの転職にここのボスの素材が必要なんだよね?」

パパ 「そうだなブラックドラゴンの魔石だったな」

さき 「それじゃまた来るのも面倒だし倒しちゃおうか?」

ママ 「大丈夫かしらね?さっきは危なかったし…」

パパ 「対人戦が慣れてないからな、今までごり押しで何とかなったがAランク上位の敵には厳しいかもな」

おと 「ブラックドラゴンは勝てそうにない?」

パパ 「本にはブレスに気を付ければ大丈夫だって、立ち上がり後ろにのけぞり溜めに入ったらブレス攻撃が来るって、他は物理ダメージ半減,魔法ダメージ半減だな、さっき見たいに弾かれはしないだろう」

さき 「攻撃が利くなら何とかなるでしょ?続ければそのうち勝てるよ」

パパ 「普通の人なら魔力が切れそうだが、咲なら大丈夫かな…」

おと 「ブレス来そうになったらどうすればいいの?」

パパ 「ゲームなら防御して回復だけどな、現実ではブレス食らいたくは無いよなほしに結界張って貰って予備動作入ったら逃げ込むか」

さき 「ブレス吐こうとした口に魔法打ち込んだらどう?」

パパ 「まあ出来るならやっても良いが結界に直ぐに逃げ込めるようにしてからだな失敗してブレス喰らったらどうなるか分からないし」

ほし 「ドラゴンさんほしいな~!ママダメ?」

ママ 「どうかしらね?あんまり大きいとお家に入らないからねこれ位なら良いわよ?」と言って手のひらに乗るサイズを言う。


手のひらサイズ随分かわいいドラゴンだな…

さき 「分かった大きかったら諦めるね!」

パパ 「攻撃方法が尻尾攻撃、四つん這いに成ってお尻上げたら来る。噛みつき頭を少し上げると来る。立ち上がらなかったらブレスは来ないから立ち上がったら結界に逃げだな、ほしにまず結界を張って貰おうか」

ほし 「わかった~!私それしかしてないけど?」

パパ 「星の結界が無かったら皆さきの魔法でやられてただろうからな大活躍だよ?」


作戦も決め隠し部屋のある所に行く、何もない壁だけどパパが手をだし壁を確認すると一か所だけスッと手が入る所が有った、「よし行こうか!」とパパが先頭で入る、それにみなが続くと一瞬で目の前が切り替わる、これが転移かな?

目の前には立派な門が有った、自然と開く扉、中に入ると真っ黒なドラゴンが居るのが見える!あれがブラックドラゴンかデカいな!

ママ 「ほしちゃん、あれはお家では買えないわね~」

ほし 「ゾウさんより大きいね飼えないか残念だ」と一目見て諦めたようだ

パパ 「ほしドラゴンがこっちに反応したら結界を頼んだぞ」

ほし 「分かった―任せといて!」

パパ 「では行こう油断するなよ!」

と皆歩き出すブラックドラゴンが此方を確認すると「グガァア~」と咆哮を上げる

ジョン達は恐怖で硬直し動けなくなったみたいだ。


パパ 「ほし結界を頼む!」

ほし 「わかった~!」と言ってステッキを頭の上でクルクル回す「えい!」

と結界を張ったキラキラが辺りを包む、あれ?いつもより大きい気がするするが…


ほし 「頑張ったよパパ!これで良いよね?」

パパ 「まあ大きい分には良いけど…この結界このフロア全部包んでいるような?」


ブラックドラゴンの方を確認すると後方に吹き飛びフロアと結界に挟まれた状態で藻掻いている…


おと 「あれってブラックドラゴンだよね?」

さき 「動けなくなってない?」

ママ 「苦しそうに藻掻いているわね…」


ジョン達は硬直が溶けたのか膝をついて息を整えている…

「主人たちは何ともないのだな…さすがだ」とか呟いている


パパ 「あれどうする?」とブラックドラゴンを見て皆に聞く

おと 「やっちゃえば良いんじゃないかな?」

さき 「楽ちんだね~」

パパ 「経験値がどうなるか分からんから皆一撃入れてから倒すか」


ジョン達家族にまず好きに攻撃させる、創造神の武器が無いと全く傷も付けられない、武器が無いと防御を突破出来ないみたいだった、しかもブラックドラゴンに傷が付いても直ぐに治ってしまっている。


次にパパが剣で攻撃するがジョン達と大して変わらない状態だな…

咲が水の矢の魔法を放つ突き刺さりブラックドラゴンが悲鳴を上げた、音が風の斬撃を放つ!胴回りが半分ほど切り裂かれ悲鳴が轟く…

ブラックドラゴンが怯えた表情でこちらを見ている。

「ママ楽にしてあげな」とパパが言ってママがハルバードを振り下ろし首を落とす。

此処は隠しダンジョンだからなのかドロップ品ではなくブラックドラゴンがそのままの状態で死んでいた、パパはそれを収納する。

ピロン! Lvが上がりました。 ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。 ピロン! Lvが上がりました。ピロン! Lvが上がりました。


パパ 「星ちゃん結界ありがとう消して貰って良いかな?」

ほし 「良いよ~」と言って結界をけす。

これ星の結界ボス戦とか密閉されてた空間なら最強だなと思うパパだった。


部屋の隅に宝箱と光の環が地面から出ていた、転移出来るのかな?まずは宝箱を開けてみようか!


パパ 「宝箱開けたい人?」

誰も手を上げない、皆ボス倒して石が出たらと思うと開けたいとは思わなかったみたいだ、苦笑いで「じゃあパパが開けるな」と言ってパパが宝箱を開ける。

開けると中が光り輝いていた、中には白金に輝くインゴットが、これはジョン達が装備している鎧と同じ素材か?パパが手に持って取り出すが次々に出てくるみたいだ、パパが取り出し収納していく、どんだけ出てくるんだ?パパが取り出し終わりインゴットの山を収納する。

リストには神銀のインゴット1tと表示されて居ると言う、やはり武器や防具に使われている素材と同じみたいだ、まあ皆価値はよくわからないが良い物だろう…


パパ 「じゃあ戻ろうか、外はもう夜だろう」

そう言って光の輪の中に消えて行った、皆が後に続く気が付くと洞窟の前にでた、まわりは暗くなって居たので、ほしに結界を頼み野営の準備をしご飯を食べ明日に備え寝る事にした、明日には我が家に帰れるだろう。

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