第25話 さあ家に帰ろう!

翌朝

ママ  「みなおきなさい!今日は早めに起きてご飯食べたら出るわよ!」

パパ  「でもちょっと早すぎない?外まだ暗いよ?またかなり歩くんだ朝食まではゆっくり寝かしてあげても良いんじゃないかな?」

ママ  「パパがそう言うならそうするわね」

パパ  「そう言う訳だジョン起こして悪かったなゆっくりしておいてくれ」

ジョン 「我々はいつもこれ位には起きている問題はない」

ママ  「お茶でも飲みながらゆっくりしましょう」

パパ  「ジョンは職業変えるとしたら何に成りたい?」

ジョン 「どんな職業があるんだ?」

パパ  「大まかに接近戦闘職か遠距離職だな魔法は得意じゃないんだよな?ジョンは今が大工だったなそのまま行けば特別職に成れるかもしれない」

ジョン 「転職はいつでもできるのか?」

パパ  「無職ならいつでも出来るが、職餅はLv50に成ったらだな」

ジョン 「簡単にLv50と言うがこの世界では英雄級だぞ?それに転職など聞いた事がないしな…」 

話して居ると コンコン! 「お客様今日出発と伺いました勝手ではありますが朝食の準備を早めにいたしましたがお持ちしてもよろしいでしょうか?」と言うではないか、気が利くな!サービス満点だ!

パパ  「ありがたいな!お願いしても良いか?」

従業員 「かしこまりました、直ぐにお持ちいたします」と言って用意してくれた、子供たちを起こしご飯を済ませる。


装備も確認!準備完了!夜明け直前だが出発するとしよう!

南門に向かって歩き出す、門はもう空いているみたいだな、冒険者達が出て行っている。依頼を受けて採取や狩りに出かけるのだろう、そんな冒険者に紛れて外に出る。

も森に向かって歩き森に入る直前に振り替える、あの町の滞在は短かったが異世界イベントを楽しめた、いい思い出になるだろう。

異世界は田舎町でも治安が悪い気がしたな、これからは買い物だけしてさっさと帰った方が無難だな。

そんな思いを抱きながら2時間ほどで湖に到着してしまった、早くないか?

ステータスの恩恵か全く疲れず湖に到着してしまった、魔物も全く出てこない、

ジョン達はまだ元気そうだが聞いてみる


パパ 「ここまで半日はかかると思ったが魔物も出て来ないから予定より早く着いたな、疲れて居なければこのまま進むが休憩するか?」


ジョン 「まだ疲れは無いな氾濫が起きたんだ魔物はしばらくは少いだろう」


パパ  「そうなのだな、ではこのまま洞窟まで向かおうか、このペースならまた2時間ほどだろうな」


ジョン 「戦闘が無ければ早いからな」


ママ  「ほしちゃんの作った結界まだあるわね」

おと  「ほんとだ!まだあるね!」

さき  「いつまであるんだろう?」

パパ  「このまま消えずに残るとやばいかな?見つかると騒ぎになりそうだ」

ジョン 「あれはなんだ結界なのか?神話でしか聞いた事が無いぞ?」

パパ  「やばいな…今だと容易にうちの家族だと連想されバレそうだ、ほしちゃんあれ消せないかな?」

ほし  「できるよ?消しちゃう?」

ママ  「そうねほしちゃん、結界消しといて」

ほし  「分かった消しちゃうね」と結界に歩いていき手を当てるとスッと消えて無くなった…

ほしちゃんハイスペックだよな、結界出し入れ自由自在だ、これなら野営も安心だな

結界を消して貰って南に向かって森を進むと道に出る。「こんな森の中に立派な道が…」とジョン達家族が驚いている、「この道を真っ直ぐ行けば我が家だ!」と伝えると「本当にまっすぐ続いているんだな」かなり目が良いみたいだ、耳も良いし鼻も良いとの事、「索敵は任せてくれ」と言われる、すずちゃんは空から索敵してくれてるしかなり安全になったなペースが上がりそうだ。

順調に進み洞窟に、魔物も寄って来ないし順調そのもの、ここで一旦休憩だな、昼前だしご飯には早い、家から町に来る時は湖まで大体半日位だった道を作りながら警戒しながらだ、ここから家だと順調に行けば8~10時間、順調に行けば良いが行かなければかなり遅い時間になり危険だろう、帰りも一泊はどこかでしなきゃならない、皆に確認する。


パパ 「このまま向かうと森の中で夜になる、森の中で一泊は危険だと思うんだ、それなら無理をせずにここで一泊しようと思うがどうかな?」

ママ 「ここで一泊は良いけどまだ早くないかしら?」

おと 「暇だよ?何してればいいの?」

パパ 「目の前に良い物が有るじゃないか!」

さき 「もしかして洞窟いくの?」

ほし 「こわくない?暗いのいやだ!」

パパ 「ほしちゃん暗かったらやめとこうかLv上げがてらどうかな?地図もあるし迷う事は無いだろう」

おと 「行ってみたいな!」

さき 「宝箱ある?」

ほし 「宝箱~ほし開けたい!」

パパ 「宝箱は罠が有るかもしれないからほしは開けれないかな、罠で怪我したらほしに直してもらわないといけないからな」

ほし 「ええ~ずるい~」

パパ 「じゃあ中でほしが気に入った動物ママにテイムしてもらおうか?」

ほし 「え!良いの!やったー」

ママ 「ほしちゃんママが出来たらね、出来なかったらごめんね」

ほし 「わかった!ママ頑張ってね」

パパ 「初めのうちはジョン達に狩って貰ってLv上げて行こう、危なくなったら手を貸す様にする、ジョン其れで良いか?」

ジョン 「わかった主人たちの手をわっずらわせない様にする、銀狼族の名に恥じぬように戦おう!」

パパ  「そう畏まるな気楽に行こう!死んだら元も子もないからな安全第一だ!」

ジョン 「分かった、援護を頼む」


ポチはやる気満々だ!ハナとタマは少し不安そうかな?危なくなったら直ぐに助けるから(娘たちが…)問題ない!と言うと笑顔を見せて頑張ります!と張り切りだした試しに1階層で様子見だな!


洞窟に入ると1階層は草原みたいだな、地図を見て宝箱の元に向かう、1階層の初めの宝箱なら罠は無いだろうからほしに開けさせようかな。


1階層で出てくるのはコブリン、スライム、一角ウサギだけみたいだ、ここの洞窟の魔物は異世界あるあるで、倒したら、魔石とドロップ品だけだ、コブリンは魔石とこん棒位だな。スライムは攻撃して来ない倒すと魔石だけ、一角ウサギは肉と魔石と毛皮と角がドロップする、角はともかく肉は美味しそうだ積極的に狩ろうかな。


ジョン達に1階層の魔物を狩らせるが全く問題ないな、4人で囲んでボコボコにしている、そんな戦闘とも呼べないリンチ?で1階層に有る宝箱までは、難なくついた、宝箱の中身は運に依存すると攻略本には書いて有るがほしに開けさせるかな、拗ねると面倒なんだよな…


パパ 「ここは危険も無いだろうほし開けてみるか?」


1階開けさせとけば、これからごねないだろうと思いほしに開けさせる


ほし 「え!良いの?やった~」と言って宝箱に駆け寄る、音と咲も興味ありげに寄っていくが万一の事が有るので下がらせパパだけが横に付く、「ほし開けて良いぞ!」と言うと緊張して恐る恐る宝箱を開ける。

パカっと小気味よい音が鳴り蓋が開く!

中を覗き込むほし、首をかしげる…

パパものぞき込むと石?が入っていた…

ほし 「石が入ってたよ?」

パパ 「ああ、石だなあ…」

ママ 「ほんとに石なの?」

パパ 「石だなあ・・・おとなら何かわかるんじゃないか?」

おと 「うん!ただの石だと思うよ?」

さき 「パパが収納すれば分からないの?」

パパ 「さき天才か!それが有ったな!」とパパが収納するが「只の石だな」説明にそう書いて有る、投げやすい石だって…

ママ 「まだ1階層だしね!そんな事も有るわよ!」とほしを励ますママ、パパは石を取り星に渡すと「よし1階層はこんな感じだな2階層に向かうか!」と言って歩き出す、なんかほしに言ってやれよ!泣きそうだぞ!


おと 「ほしこの石はね温めるとね雛が生まれるんだよ、大事にしなさい皆には内緒だよ?」と言っておく嘘も方便と言うよね?隙を見て何かの卵と変えて置こう…

ほしはそれを聞いて目を輝かせて大事そうにしている。

まあ落ち込んで居るよりは良いだろう…運が1しかない家族はきっと石しか出ないのだろうな…

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