第22話 今度こそテンプレ!

家族が馬車で到着しダインが皆を連れてきた。

ほし 「パパ~と言って」走り寄り抱き着いてきた。

パパ 「皆には心配かけたな」と言ってほしの頭をなぜる。

さき 「本当だよ!無茶しないでよね!」

おと 「おかえりパパ!」

ママ 「無事で何よりだわ、何か酷いことされなかった?」

パパ 「そのまえにアイルに助けてもらったよ大丈夫だ!」

ママ 「アイルさんにはお世話になったわね」

パパ 「この町の守備隊の失態だトップが動くのは当然だよな?」とアイルをみる


アイルがダインに色々指示を出してダインが去っていく


アイル 「そうだな色々とすまなかった、これからどうする?何か用事が有ったんではないか?」


パパ  「そうだな冒険者ギルドにも寄らないといけないしな、ジョン達の冒険者登録は出来るのか?」


アイル 「もちろん出来るぞ、用事が済んだら話がしたいんだが宿屋にいるか?」

パパ  「そうだな、登録が済んだら宿に戻って遅くなったが昼飯でも食おうか」

アイル 「夕方にでも顔をだすよ、その時に時間をくれ」


アイルと約束しやっと解放されたパパ、皆に「心配かけたなと」謝り冒険者ギルドにぞろぞろと歩いていく、周りから見たらピカピカの鎧を着た奴隷を連れた家族、なんに見えてるんだ?ジョン達に朝からこの鎧着せて居たら絡まれなかったかな?


そんな事を考えながら冒険者ギルドに入っていく、もう昼過ぎだ、冒険者もまばらだ。受付に向かうと昨日の受付嬢は居なかった、一人しか受付に居なかったのでそこに向かう、「ご用件は何でしょうか?」と聞かれ、ジョン達の冒険者登録を頼む。

少し驚いていた「出来ないのか?」と聞くと「はい!こちらに記入してください」と紙を渡された、ジョン達に書けるか確認するが書けないらしい。

ジョン達はママにお願いして、受付嬢に納品書を渡す。「冒険者書をお願します」と言われて首からタグを外して渡す。

納品書を確認中にタグを受け取ると「え!Fランクでこれだけの納品されたんですか?」と聞かれ「家族5人で狩ったものだ」と後ろを見る、受付嬢も釣られて後ろを見るが「まだ子供じゃない」とつぶやく、「何か問題でもあるのか?」と聞くと「どうやって狩ったの?何処で狩ったのか?どうやって運んだのか?」と何かと聞いてくる、うんざりして「それは答えなきゃダメなのか?」と聞くと確認のためと言う。


何の確認だ?押し問答していると「どうしたの?ミュラちゃん絡まれてるの?」


ああ~これが異世界あるあるだな~と「フフ」と笑う。

「あ~何がおかしいんだ?てめえ!なめてるのか?」とテンプレイベントに進んでしまった…午前中につづき今日は良く絡まれると考えていると、「Fランクか」と受付嬢の持って居るタグを確認して言ってきた。個人情報駄々洩れだな!

調子に乗った冒険者はこちらが黙っているのをビビっていると勘違いして凄んでくる、「めんどくさいな」と言うとまたまた切れてきた、チラっと受付嬢を確認するとニヤニヤして止める様子もない。

「おっさんがその年でFランクじゃ雑魚も良い所だな!Dランクの俺が指導してやる!」と殴り掛かってきた、ヒョイっと後ろに躱す。


何だ遊んでいるのか随分とゆっくりだが…とパパは思う、普段比べているのが人外の家族たちだ。自分が劣っていると思って居るがこの世界の人と比べれば騎士団長とも互角に戦えるステータスを持って居るだろう事に気が付いていないパパだった。


守備隊でのことも有るし手を出すとめんどくさいことになるか?と殴り掛かって来るのを躱している。「また絡まれてるよ…」うちの家族は問題児のパパを呆れてみていた「パパって運良かったよね…?また絡まれてるね…」そうね~「異世界でテンプレ楽しめる運かしらね?」


おと 「あの冒険者って大したことないのかな?」

ママ 「助けに行かなくても大丈夫そうね、周りがパパに攻撃しだしたら助けに行くわよ、準備だけはしておいてね」

ほし 「パパ大丈夫?パパ強いの?やっつけちゃえ!」


パパが悪顔をした、ああの顔をしたパパは悪戯を思いいつた時の顔だな。

周りにはいつの間にか野次馬が集まり騒いでいる「マイクー遣っちまえー!」


パパは殴り掛かってくるマイクを交わしながら机を背にし手を前に出す、追い詰めたと思ったマイクが「ちょこちょこ逃げ回りやがって!とどめだー!」と言って拳を振りかぶり踏み出した瞬間足元に小枝が出た、パパが収納で置いたのだ!

それを踏んだマイクは見事にスベリつんのめって頭からパパに突っ込んでいった、パパはヒョイっと躱すと、マイクは受付の机に頭から突っ込んでいった!ドゴ!鈍い音が響く机の角に頭を打ち付けたマイクは白目になって気絶したか?動かなくなる。

床を見渡すが小枝はもう無くなっていた、証拠隠滅早いな…

「マイクさん!ちょっとあなた何するんですか!」と受付嬢が言ってきた。

周りは「うそだろマイクが簡単にやられちまったぞ」と騒いでいた。

マイクは将来を有望視された若手のDランク冒険者で直ぐにでもCランクに上がるだろうと言われる人だったようだ。


パパ 「私は何かしたか?殴り掛かってきたのを躱したらそいつが勝手にすっころんだだけじゃないか?周りに何人も冒険者が居るんだ、皆見てただろう?」


野次馬に目を向ける、さっきまで周りで騒いでいたが、どうしたんだか…


パパ 「途中から二階で見た居ただろう?そこの偉そうな人、この状況はどうすればいいんだ?」

階段を下りてくるのを待つと「私が此処の責任者だ騒ぎの発端はなんだ?」と受付嬢に聞く「この人がこの納品書を出したんですFランクなのにこの金額はありえないじゃないですか」と納品書を男に渡す、目を通し確認すると「お前たちがそうか、報告は受けている」と言って「何が問題なんだ?」と受付嬢をみる、ちょっと怯えた感じの受付嬢「盗品の可能性があるかなと…」

「それはお前が判断することではない!納品の責任者が大丈夫と判断して手続きをした、額が大きいし珍しいBランクの魔物ばかりだったので私に報告が来たがおかしな点が無い事は確認している!おまえは納品責任者のダンやギルドマスターの判断が間違って居ると言うのか?」


何も言わない受付嬢


ギルマス 「それになぜマイクが出てくるんだ?他人に人の情報を見せたのか?止めるそぶりも無かった、逆に煽っている様にも見えたな?」


受付嬢は泣き出し話に成らない…

「この馬鹿どもを片づけろ!」職員たちに受付嬢と気絶しているマイクは連れて行かれ奥に消えて行った…


パパ   「でこの状況はどうするんだ?」

ギルマス 「申し訳ないな…弁明の余地はない此方の落ち度だ」

パパ   「ではさっさと貰うものを貰おうか」

ギルマス 「5人パーティと聞いている皆いるか?」

パパ   「居るがどうしてだ?」


これだけの魔物を狩れるパーティーをFランクにして置けないと、またバカがFランクと侮って問題が起きると面倒だよね?でランクを一気にCランクまで上げると言う…昨日登録したばかりだと、抵抗してみるがDランク冒険者を軽くあしらうんだ大丈夫だと言う。

パパ   「一気にⅭか?まあ納品さえできれば問題ないか」

ギルマス 「良いこともあるぞ、Ⅽランクに成ると指名依頼が入れば額は大きくなる、長期の依頼も多くなり、2年間は依頼や納品をしなくても除名には成らない、一年に一度は顔を出してほしいがな、この町から拠点を移すときは此処か拠点先の町で報告してくれ、後はパーティー名を決めてくれ」

パパ   「拠点は森の中だ、この町には買い物か売りにしか来ないよ」

ギルマス 「それでも非常時に備え戦力が何処に居るか確認のためだな」

パパ   「分かったパーティー名は今すぐか?」

ギルマス 「出来ればそうしてくれ処理に少し時間が掛かる」


そう言われ家族の元にいくと「「パパってトラブル体質なんだね」」と言われる。

午前中のはパパ助けただけよね?納得いかないパパであった。




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