第16話 面倒な騎士団

門に三人で歩いて行くと壁の上からママと音に怒鳴りかけてる奴がいる、ちょっと様子がおかしい、事態がが分からずママに確認する。


パパ 「どうしたんだ?なんで怒鳴られてる?」

ママ 「お前たちは何者だー!武器を捨てて両手を上げろって」

おと 「助けてあげたのになんかムカつくんだよね!」

さき 「また何か怒鳴ってるよ?」


「抵抗する気か!さっさと武器をすてんか!」


なんか皆イライラしてきたな・・・塀の中に隠れて何もできなかった奴が偉そうに言ってる。


パパ 「せっかくここまで来たけどしょうがないね、諦めて戻ろうか?」

ママ 「そうね~あんなのが居たら面倒だから帰りましょう」

「「「やったー帰ろー!」」」


皆の満場一致で帰る事に、森に向かって歩き出すと上から「お前たち待たんか~どこに行くつもりだ!逃げる気か~」とまだ怒鳴っている、無視して辺りの魔物を収納、

綺麗に掃除もしてあげた、これで文句も無いだろう!「なに!魔物を何処にやった盗む気か!」とまた怒鳴っている、さっさと帰ろうと森に向かって歩いていくと門が開くのが分かったが、無視して歩いて行くと馬に乗った数名がこちらに向かってきた!


さっき怒鳴ってて奴とは別の人だ「お前たちちょっと待て!」

言い方がムカついて相手にせず歩き続けるすると、「聞えんのか!止まらんか」と剣を抜いた!さすがに剣を向けられては黙っては居られない!

パパ 「何の様だ!いきなり剣を向けるとは」

男1 「止まれと言っているだろう!なぜ言う事をきかない!」

パパは皆に手で合図して自分の後ろに移動させる

パパ 「なぜお前の言う事を聞かねばならない?」

男2 「な!無礼な!切り殺されても文句は言えんぞ!」

男3 「お前たちやめんか!話も出来んではないか!」

パパ 「何の用だ?用事があるなら早く言え!」

男3 「魔物の事について話が聞きたいのだが?」

パパ 「魔物?そんなの居たか?門まで行ったらいきなり怒鳴られたから帰るところだが?」

男1 「な!嘘を言うなこの目で見てたんだぞ!お前たちが魔物を倒す所を!」

パパ 「震えながら隠れて見てたのか?何もしてなかったみたいだが?」

男1 「なに!無礼者!」と剣を抜き構える


剣を抜いて構える2人、3人は馬に乗ったままだ、ちょっと偉そうな男3は見極めるかのように此方を馬の上から見ている。


パパ 「やり合うつもりか?剣を抜いて向かって来られたら手加減出来んが、死んでも文句言うなよ?」

とパパが剣に手を添えようとし家族も身構えると

男3 「お前たちやめんかと言っている!私の言う事が聞けんのか?」

男2 「しかし団長こいつら無礼にも程があります!」

パパ 「どっちが無礼なんだ?お前たちに命令される覚えはないが?」

男3 「部下が失礼をした、私はこの町の騎士団長を務める、カストロ アイルと言うものだ、お詫びと少し聞きたいことが有るので町まで来てくれないか?」


そんなやり取りをしていると応援の騎馬が走ってくるのが見える。


パパ 「話ならここでしてくれ!いきなり怒鳴り散らしてくる奴がいる場所に、はい!わかりましたと言って行けると思うか?拘束されて牢屋行きがめにみえてる」

アイル 「そう言われると何も言えないな、何か誤解があるのか?聞きたい事とは守備隊が倒した魔物の群れはどこにやった?」

パパ 「守備隊が倒した魔物そんなのいるのか?見た所何もしていなさそうだったから、危険だと思い手を貸し魔物を殲滅したが?」

アイル 「なに?私が受けた報告と話が違うがどう言う事だ?ダイン説明しろ!」

ダイン(男4) 「守衛長が騎士団の本体が応援に来るまで待機と指示されました、私たち先遣隊は門の上で待機中に森の中からこの者たちが現れ、魔物たちに向かうのが見えました、見た事も無い魔法とそこの女2人がバタバタと魔物の群れをなぎ倒し殲滅したのを確認しています」

アイル 「5人で殲滅だと⁉それがなぜ守衛隊が倒した魔物を盗んだ事になっているんだ!守衛長はなぜ待機などと命令したのだ?」


守衛長からの報告では魔物の群れを守備隊が撃退、その魔物を奪って逃げた家族と思われる5人組が居るので捕まえてくれと報告を騎士団が受け、騎士団本体を率いて門に向かっていた騎士団長がその報告を受け、そのままここまで捕らえに来たと言う事だ。


パパ  「怒鳴っていたのが守衛長か?」

アイル 「きっとそうだろう、手柄と魔物の素材を取り上げたかったのだろうな…」

パパ  「大層ご立派な守備隊だな!門が攻撃されてるのに何もしないで見ていただけの奴が魔物が居なくなったら急に元気になりやがって、こっちが殲滅したのを見ていただろうに、どうにか出来ると思ったのか?馬鹿なのか?」

アイル 「返す言葉もないな…おい守衛長を拘束しろ!それとそこの2人も拘束しろ!事情を確認後報告しろ!!」

初めに私たちに詰め寄った2人の隊員を事情を知っていたにも関わらず、騎士団長に報告ぜずに守衛長と共謀し私たち家族を捕らえ証拠を隠滅しようとしたとして拘束。


アイル 「それで倒した魔物はどうしたのだ?」

パパ  「それを聞いてどうする?取り上げるのか?」

アイル 「いやいやそんなことはしないよ、ただの興味だ」

パパ  「なら答える必要はなさそうだな」

アイル 「いやいや手厳しい…それでは町に寄っては貰えないかな?今回のお詫びと町を救ってくれたお礼をしたい、お昼は済ませましたかな?」

パパ  「家族と相談させてくれ」


そう言って皆の元に戻る、騎士団長から離れコソコソと話し出す。

パパ 「あ~恐かった!殺されるかと思ったよ…」

ママ 「あんまり無茶な事しないでね」

パパ 「言いなりに成ってたらつかまってたぞ!」

おと 「それでどうなったの?」

パパ 「あの怒鳴ってた奴拘束だって、自分達が魔物倒したことにして、手柄を横取りし、町を守ったのも自分達の手柄にしたかったんだろうってさ」

おと 「何にもしてなかったのにね」

さき 「そんでどうするの?帰るの?お腹すいてきたんだけど…」

パパ 「あっちの騎士団長がお詫びとお礼がしたいから町に来ないかって」

ママ 「また面倒なことにならないかしら?」

パパ 「条件を出して行く事にしようか?こちらの事詮索しないとか、自由を保障するとか」

ママ 「ほかには?」

パパ 「何かあるかな?思いつかないもんだな…」

ママ 「私たちに害がなければ良いかしらね」

おと 「美味しい所教えてもらおうよ」

さき 「それいいね~そこは譲れない!」

パパ 「まあ話してみるよ、もし約束をやぶったり危くなったら、皆遠慮しないで暴れてやれ!」


騎士団長と話すパパ。何とか了承を得て美味しい料理の宿屋を紹介してもらうことに、こちらに危害は加えない事、詮索しない事、町の中では常識の範囲で自由にしていいとの事、まあ了承されてもどうなるか分からないから絶対に一人にはならない様に家族皆でいる事を確認して町に向かう、門までくると先ほど怒鳴っていた守衛長が拘束されて騒いでいた、

「騎士団長!そんなよそ者と私のどちらを信じるのですか?」とか言って騒いでいる、周りに確認すれば直ぐに分かると思うが、まあ言わせておけばいいかな。


アイル 「ご家族の方々は身分証はお持ちかな?」

パパ  「無いなずっと森の中で生活していたからな」

アイル 「深淵の森の中で生活していたのか?」

パパ  「周りの村から逃げてきたもの達が作った隠れた村が有るんだよ」

アイル 「それは興味深いそこの者たちは、皆そなたたちの様に強いのか?」

パパ  「それぞれだな、それにもう誰も居ない。皆それぞれ町に出て行ったよ」

アイル 「そうですか、一度行ってみたいと思ったが残念だ」

パパ  「そんなことより身分証は作れるのか?」

アイル 「この町に家を持てば持てる、税金は払って行かねばならんが、その他は冒険者ギルドで登録するか商業ギルドで登録するかだな」

パパ  「冒険者が一番気楽そうだな、そこで作るか、、子供でもなれるのか?」

アイル 「10歳から登録できる、それ以下の子供は親か保護者が居れば町には出入りできる、まあそんな子供は一人で外に出ないからな死にに行くようなものだ」

パパ  「今はどうすれば良い?」

アイル 「とりあえず冒険者ギルドに案内させよう、その後は宿でのんびりしておいてくれ。夜食に招待させてもらう迎えの物を宿に行かせるのでぜひ皆で参加してくれ」

パパ  「断ってもいいのか?」

アイル 「今回のお礼とお詫びの品を用意させるのでぜひ来てくれ!」

パパ  「田舎者だ、礼儀作法は全くなってないぞ!」

アイル 「ああ、気にしなくて良い、美味しいものを用意させる、ではまた夜に会おうダイン!後は任せたぞ、くれぐれも失礼の無いようにな!」

ダイン 「は!お任せください」







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