第14話 やっぱりゲームに似すぎだよね?

ママが熊を瞬殺してパパが収納する、川の畔で向こう岸を見る、30mはあるかな?どうやって渡ろうか?結構深いし流れもある泳いでも流される未来しか見えない、と言うか私以外金槌だ…子供に聞くと「学校のプールで15mは泳げたもん」とご立腹だ!

それは泳げたうちに入らんだろ!おぼれててもそれ位動けそうだ…


考えた末閃く!新緑の大木があるじゃないか!幹は1mはあり長さも50m近くあったはずだ、ちょっと高い場所を探して水面まで2m位ある所に木を出してみる、ズン!上手く向こう岸まで届いたが丸まっている為に歩きずらい「ウ~ン途中でビビってバランスを崩し落下…」家族のうち一人はやるだろうどうすればいいかな?


パパ 「向こうまで渡れる人挙手!」 ……うん!わかってた!そりゃ怖いよねパパも怖いし星なんて絶対に無理だな…半分割ってにして横にくっ付ければ幅2mになり怖くなくなるか?「音これ風の刃で半分にできる?」と聞くと「やるしかないよね」と失敗しても木はいくらでもあるから気にするな!


おと 「いくよ~!やあ!」 

ズパ!っと綺麗に真っ二つに多少先の方が上にそれて切れてるが問題ないだろう、切れた上っ面だけ収納して横にだす、下側に転がらない様に石をかまして揺れないか確認してまずはパパが一人で渡ってみる、全然揺れない!怖さも感じない反対側の木も下側を念のために固定して動かない様にする、「お~い!全然大丈夫だ渡ってみろと言うが」動こうとしない仕方なしに向こう岸まで迎えに行くか、全然揺れないから大丈夫だ!みんなで渡るかと星を抱っこして渡るとママがしぶしぶ着いてきた、しぶしぶ音と咲もビビりながら着いて来る、こう言う所はまだまだ子供だな~とちょっとほのぼのとした、すずちゃんが向こう岸でちゃんと警戒してくれている。


全員渡り終わると音と咲が「「怖かったね~」」地面に座り込んでいる、星は抱っこされて面白かったみたいで「もう一回もう一回!」とはしゃいでいる、「帰りにまた来るからね」と言って何とか誤魔化して「休憩終了!出発するぞ!」と言って歩き出した。

ここから先は人は居ないと思うが、もしかしたら、人が居るとやばいので音の斬撃は飛ばせない、当たったら確実に殺してしまうからだ、結局さきに頼るしかないかなとまた例の引っこ抜きをしてもらう事にした、お願いすると「頑張るね!」と言って杖を構える目を閉じで「えい!」と目を見開くと、ズ!ゴゴゴゴゴゴゴ。2m位の幅の道が出来、邪魔な木が浮いていく!「凄い咲完璧じゃないか!」「凄いね~」と皆でほめる。

咲はニヤニヤ照れて「お姉ちゃんの見てイメージがしやすかった」と言う、ん?ちょっと待てこれ何処まで行ってるか分からんぞ?と不安に思うがやってしまった物はしょうがないので咲に「ゆっくり降ろして」とお願いして収納していく、音とすずちゃんに警戒してもらって咲に道を整えてもらい進んでいく、やっぱり魔物は逃げ散ったようでそこからは全く出くわすことはなかった、2時間ほど歩いてそろそろ休憩しようかと思っていると岩肌が見えだした、「お!ここらに洞窟が有るはずだな」とすずちゃんが「ピピ!」と鳴くと飛んでいく!

ママ 「見つけたみたいよ」

おと 「やっと着いたね」

さき 「もう歩きたくないよ」


ほしはママの背中でお昼寝中だ、ランドセルは咲が背負っている

パパ 「洞窟見つけたら休憩しようか」

おと 「そうだねもう疲れたよ」

ママ 「おやつにしましょう」

さき 「やったー」


洞窟の前まで来て少し離れた所で休憩中


おと 「中入るの?」

パパ 「ちょっと確認したい気もするが、今日はやめて北に湖が有るか見に行かないか?そうすれば確実にゲームと同じか分かるからな」

さき 「ええ~まだ歩くの疲れたよ~」

パパ 「幸い、咲が引っこ抜いた木はこの先まで続いてるから2時間かからんだろう」

ママ 「湖まで行ったらどうするの?」

パパ 「湖が有ればその一角の平地はゲームでは安全地帯になってたからそこで一晩泊まろうか」

ママ 「湖あれば良いわね~」

パパ 「ここまではゲームと同じ感じだから大丈夫じゃないかな?」

ママ 「じゃあおやつ食べて向かいましょうか、疲れをとる桃も食べましょう!」

おと 「桃はこれから毎日でて来そうだねw」

さき 「ゲームの中に入っちゃったのかな?」

パパ 「ゲームの中には女神や創造神は出てこなかったけどな?」

おと 「パパが辞めた後にアップデート入ったとか?」

パパ 「どうだかなあ?ゲームに入ったのなら、いきなり終盤に近い場所には飛ばさないと思うけどな?無理ゲーじゃない?」

おと 「救済にしては貰った職も装備も良すぎるしね、バランスおかしいね」

ママ 「育成の楽しみが全くないものね、装備もちょっとづつ強くしていくのが楽しみの一つだしね」

パパ 「ママは装備関係パパに丸投げだったけどな…」

ママ 「どんな装備が来るのか楽しみにしてたわ!」

さき 「でもゲームの攻略本に書いてある地図にそっくりなんだよね?」

パパ 「そうなんだよね?異世界だと思ったらゲームの中だったのかな?この世界に転移しただけでもファンタジーなんだ、どちらでも良いよな楽しんで暮らせれば」


そんな話をしながらほしを起こし休憩を終わらせて出発する、「よし!もう少しだけ頑張るか!」北に向かって湖を探してあるきだす、「それにしても静かよね?」

木が宙に浮く異常事態にびっくりして隠れちゃったかな?

ママ 「どこまで木抜いちゃったのかしらね?」

パパ 「湖位で終わってるといいが、町まで行っちゃってると道が一気に家まで行っちゃうからな…」

おと 「町まで一気に行けて楽にならない?」

パパ 「人がいっぱい来たらいやじゃないか?どんな奴が来るか分からんし」

さき 「知らない人がたくさん来るのは嫌かな~」

パパ 「この世界の人々は日本人みたいにお行儀良くないはずだ、いきなり襲われるなんてことも有るかもしれないからな」


しばらく歩くと抜かれた木が無くなり森が迫ってくる今回はそのまま歩いてみる事にした、目印だけは付けて迷わない様にしていく30分も歩くとすずちゃんが湖を見つけたよ教えて来くれたらしい、ママを先頭に進んでいくと湖に出た、辺りを見渡すと湖の畔の少し高くなり開けた場所にポツンと掘っ立て小屋が立っていた、素人が木を木を合わせとても雨がしのげるとは思えない作りだが壁は何とか有るので風は凌げるのか?崩れて無くなりそうだな…


パパ 「これで確定だな明日は、始まりの辺境の町ゴドワにいってみようか」

ママ 「今日はここまでにする?」

おと 「ここで寝るの?」

さき 「寝れるかな?危なくない?」

パパ 「ここから町までは半日は歩くことになるぞ?もう道は繋げたくないから今迄みたいに楽には歩けない、町に付く頃には夜中だ結局中には入れないからな、ここは安全地帯設定されてるはず?心配なら星に結界作って貰おうか!出来るかな?」

ママ 「星ちゃん結界って分かるかな?プリキュ〇のバリアなんだけど作れないかな?」

ほし 「ウ~ンとお家の周りにあるのかな?」

パパ 「そうそうそれだ!この広場だけで良いから出来たらお願い!」

ほし 「いいよ~やってみるね」


ほしはステッキを持ち振り回しながら踊っている、お尻を振り振りかわいいね!そして踊りに満足したのか「エイヤ~」とステッキを頭上で回す、辺り一面がキラキラと輝き抱いて広場を半円状の幕が覆った。

さき 「キラキラと綺麗だね~」

おと 「これで安全なのかな?」

ママ 「心配しすぎも良くないわ、ご飯の準備手伝って」と簡易コンロを出しガス官をセットして肉を焼きだす

パパ 「じゃテント張って先にちょっと寝とくよ夜中に見張りするから」

ママ 「パパご飯どうする?」

パパ 「先に食べてて起きたら食べるから、それまでママお願いね、音何か危険感じたらすぐに起こしてね」

おと 「わかった~任せといてね」


ご飯を食べ終え片づける、特に何もないまま日が沈んでいく特にすることもなく、移動の疲れもあって子供たちも眠りにつく、パパが起きてママと交代、ご飯とデザートの桃を貰う。

ママ 「眠くなったら食べてね、限界に成ったら起こして!変わるから」

パパ 「わかったゆっくり寝てね、お休み」と見送る


パパはよっぽどの危険が迫らないとママを起こすことは無いだろう、うちの女性陣は寝起きがすこぶる悪いのだ!朝起こそうものなら罵倒される…パパの心は起こすたびにへし折られるのだ、パパは徹夜を心に決めて焚火を見つめていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る