第8話 畑を作りましょう

咲が大量に引っこ抜いた大木を収納し終えたパパ「どんだけあるんだこれ、よく入るもんだな」とリストを見ると丸太と枝に分かれている、めちゃ便利だなこれは!

ついでにスキルの詳細を見てみる。

器用貧乏 なんでもそつなくこなし上達も早いがどんなに得意な事でも1番にはなれない、クラスで言えば4番5番目位な位置。

「…目立たない奴ってことかな」気を取り直して次!

収納 生き物以外なんでも無限に入る便利な収納、時間停止もついてる、魔力が上がれば色々出来るようになる、「これはすごいな、これだけで食っていけそうだが、見つかれば星ちゃん同様に使い潰されそうだな」次は転移。

転移 行ったことがある場所でイメージ出来ればその場所に転移出来る、自分の物又は所有者が居ない者の目視出来れば任意の場所に転移させれる、転移できる物、距離は使用者の魔力による。

魔力が上がれば色々出来そうだな、それにはLvを上げないとダメなのか、家族の安全のためにも積極的にLv上げしないとな。


さき 「パパ~次は何かすることあるかな?」

パパ 「そうだな~木抜いて、このぼこぼこの地面、畑にしたいから平らに出来るかな?」

おと 「やりすぎないようにね…」

咲は「イメージ!イメージ!と畑!」とつぶやくと辺り一面、木が無い所がうねうねと動き出していくは「は!」と気合を入れると…あら不思議!一気に土が盛り上がり田んぼが出来上がっていく、まあ畑も田んぼも同じようなものか…こんだけ楽なら文句は言えんし米も作りたいから丁度よいかな。


おと 「こんなに広大な田んぼいるの?」

パパ 「どれくらい取れるか分からないから少ないよりは多い方がいいだろう…大は小を兼ねるってね」

さき 「うまく行ったかな?なんだかちょっと疲れたから休憩してくる」

パパ 「こんだけやってちょっと疲れただけ?」

さき 「学校帰ってきたくらいかな」

パパ 「そっか、ゆっくり休んできな!ママにお菓子とジュースでも貰ってきな。」

さき 「やったーありがとうパパ」

パパ 「こちらこそ助かったよありがとうね咲!」


ニコニコしながら家に入っていく咲、パパと音はお昼まで自分が出来る事を確認しながら練習することにした、パパは弓の練習を開始。

音は自分のスキル確認中、空気を読むって何だろうか?


空気を読む 空気の振動で索敵や危険察知が出来る、また人の観察力が上がり、言いたい事やしたい事を察する、経験を積み魔力が上がれば鑑定も出来るようになる。


「色々出来て便利そう、何個かのスキルがこれ一個に纏まってる感じかな?」

次は魔法剣術 魔法や剣を使って戦う事に補正両方を組み合わせてスムーズに戦うことができる、また剣に魔法を付与できる様になる、威力は魔力による。


「剣に魔法を付与って!うふふ良いこと思いついちゃった!後で試してみよっと」

魔闘術 魔闘術とは魔法、剣、武術を組み合わせたもの、それらを使った戦闘がスムーズに出来るようになる、体に魔力を纏わせる事により身体能力を上げる事ができる、上昇率は魔力による、「ちょっと魔法剣術とかぶってるがまあいいか」


おとはパパから見えない所に来て練習を始める、さっき思いついた事を内緒に練習してビックリさせてやろうとコソコソと試してみる、パパは弓の練習に夢中だ、今のうちに練習だ!


ママが呼ぶ声がする「ご飯出来たわよー」おとは練習をやめ、パパを呼びに行くとパパは真剣な顔で弓を引き絞った!その顔に思わず「プっ」と吹き出すおと、矢は的にしている木を外れて飛んでいくが、フッと矢が消え的に刺さる!「え~えっ」と驚くおと、どや顔で「どうだ!すごいだろう!びっくりしたか?」と音に聞いてくるパパ、『凄いけどなんかどや顔がイラつく』「おと心の声が出てるから!」全部きこえてるよ?

素知らぬ顔で「ママがご飯だってさ」「わかった行こうか」

二人でご飯に向かう、家の中では咲と星がお昼寝中、「パパ二人とも、お起こしちゃってご飯食べましょ」

パパが二人を起こしに行くと咲が「パパ臭い!」とパパにクリティカルヒットのダメージを与えた!続いて星「くっさ!」と一言、痛恨のダメージを与えた!

パパが「汗は拭いたが風呂に入れないからしょうがないだろう!」と半泣きでしょげている。

ママ 「さきーパパお風呂に連れてって水出してあげて~」

「しょうがないな~」としぶしぶパパをお風呂に連れて行くパパが服を脱ぎ風呂に入ると「ハイドロ~「やめろー!」」叫びが聞こえてきた、パパ生きてるかな?

ママが心配になり見に行くと丸い水の玉の中にパパがいる、どうなってるの?


パパが水玉の中から顔を出し咲に注文してる、「さき温泉の湯みたいにできないか?ちょっと冷たいんだ」「やってみるね~」と手をかざすと水玉から湯気が出だした、「さきストップ!オオ~いい湯加減だ最高だ気持ちいい」とご満悦のパパ、「パパもう良いでしょ?やめていい?」「もうちょっとだけ」湯玉から顔だけ出して言ってる、すると湯玉がザ~と一気に風呂場に流れ落ちた、ドテ!「グハ!」パパが落下し悶絶中!

お風呂の立ち上がり部分に脇腹強打した…あれは痛い!

「パパごめん!」と咲が言うがなんか悪い顔してる、わざとだろ!まあいいか…


ママ 「パパ大丈夫!けがはない?」

パパ 「お、おう何とか大丈夫なのかな…」

さき 「あんまり長く維持できないよ~」

パパ 「気持ちよかったから調子に乗ったな、咲ありがとうすっごくさっぱりした」

と苦痛の表情で言う、咲もちょっと心配になったのかオドオドしだした。


ママ 「ほしちゃん!パパのケガ直せないかな?」

ほし 「やってみるね~ 痛いの痛いの~飛んでいけ~!」

とスッテッキを振るとパパがほんのり光った!

ママ 「パパどう?なおった?」

パパが痛がってた部分を触って確認中、「絶対肋骨逝ったと思ったが何ともなくなったな、ほしちゃんありがとう!コリャ凄いな!」

ほし 「ほし役に立った?すごい?すごい?」とニコニコだ。

ママ 「ありがとね、ほしちゃん!我が家のお医者さんね!」とべた褒めだ!

ほし 「うへへへへへ」

おと 「さき後で私もさっきのやってよ」

ママ 「わたしもしてほしいわ」

さき 「なんか怖いけどいいの?」

おと 「やばくなったら言ってくれれば立てるでしょ?」

ママ 「ご飯食べたらおねがいね」


昼ごはんを食べ終わって音、ママ、星と順番に咲の湯の玉に入れてもらった後、咲は自分でも湯玉を試していた魔力操作のおかげで我が家はお風呂を取り戻した、それにしてもあの湯の玉は何とも言えない感覚で癖になるな温玉と名付けようか。


風呂に入り休憩後、皆で庭にでたらママが固まった!「ちょっと畑増やしてくれる?」と頼んだらすごい広大な田んぼ?畑が出来上がったのだそりゃびっくりするよね。


ママ 「随分頑張ったのね…」

パパ 「さきが頑張ってくれてんだよ」

ママ 「ありがとう咲!早速種まいてみるね」

そう言ってママが種を持って振りまいた、すると種が地面に等間隔で飛んでいって突き刺さる、数回それを繰り返すと種まきが終了した。はやい時間にして5分経ってない…今回は学校の校庭分くらいの範囲に種をまいた、

ママ 「これでどれ位取れるかしらね?うまく育つと良いけど、水はどうすればいいかしら?」

パパ 「近くに川でもあれば水引くのもいいかそれまでは魔法でやるしかないな、音以外は水魔法つかえたよね?手分けしてあげていこう」


そういって4人で手分けしながら水やりをしようとするが暇になった音が咲に「ねえねえ、咲がさ雨降らせるみたいに水あげればはやいんじゃない?」と悪魔のささやきをした「やってみるね~」咲が手をかざし「エイ!」と手を下すとゴロゴロピッカーン!この地域では初めての嵐がやってきた…まだうまく加減が出来ない咲であった!

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