第7話 子供たちのスキル

ママが手をかざすとすずちゃんが一瞬光ったような気がした。


パパ 「できたのかな?」

ママ 「できたと思うわ、すずちゃんとなんとなくつながってる気がするの」

さき 「どんな感じなの?」

ママ 「すずちゃんの思ってることが何となくだけどわかるようになったのかな?」

おと 「今何か言ってるの?」

ママ 「これ旨いな!やめられない、止まらないって」

さき 「見ればわかるじゃん!必死にたべてるしw」

パパ 「よし!ママのスキルは大体わかったかな、次おとやってみるか?」

おと 「うんやる!やる!」


そういって早速スキルブックに手を置くおと、ピカ!!!一段と強い光が放たれた!

パパやママとは比べ物にならない光だった。


パパ 「なんか今の光強くなかったか?」

ママ 「凄く光ったわね?何か凄そうね」

さき 「お姉ちゃんどんなスキルなの?」

おと 「まってね!ステータス!…魔闘術?だって」

ほし 「おと姉ちゃんかっこいいね~」

パパ 「なんか強そうなスキルだなそれタップすると詳細がでるみたいだよ」

おと 「そうなの?やってみる…魔闘術とは魔法、剣、武術を組み合わせたもの、それらを使った戦闘がスムーズに出来るようになる、体に魔力を纏わせる事により身体能力を上げる事ができる、上昇率は魔力による、だって」

パパ 「めちゃくちゃかっこよいじゃん!強そうだし!うらやま~」

さき 「次は私がやる~」


咲がスキルブックに身を乗り出して手を置いた、ピカ!あんまり光らなかったな?

パパやママより弱かった気もしないでもない…


さき 「なんかあんまり光らなかったな~」

おと 「どんなすきるなの?」

さき 「ステータス!…魔力操作だって全然強そうじゃないじゃん!」


パパ 「いや!咲には必須のスキルだな!これで魔法の加減が出来るようになるんじゃないのか?タップして見てみなよ」


さき 「そうなのかな?…魔力操作とは自分の魔力を自由自在に操り創造通りの魔法が使えるようになるだって」


パパ 「やったな!咲に一番必要なものが手に入ったじゃないか、これで魔法打ち放題じゃないのか?」


さき 「そうなの?やったー!これで暴れられるぜ!あはは」

ママ 「今度どっちが一杯狩り出来るか勝負しなきゃね!」

おと 「私もそれやりたい!」

ほし 「わたしも~やる~」

パパ 「ほどほどにな…つぎは最後に星スキルブックつかってみな」

ほし 「はーい!」


星がスキルブックに手を置いた、ピカ!!!!!皆眩しくて目をつぶる、

誰よりも強い光がほしを包む!


パパ 「星ちゃん大丈夫か?」

ほし 「何ともないよ?」

ママ 「星ちゃんステータス見せて?」

ほし 「良いよ~ママ、ステータス!みえる?」

ママ 「ありがとう見えるわよ!…これだ聖結界術ですって、聖なる結界を張れる結界内は浄化され邪なるものは入れない、範囲は術者の魔力によって決まる、効果は知能によって決まる」


パパ 「ほしは聖女様一直線だな!教会に知られたらやばそうだ」

おと 「教会ってあるのかな?創造神の加護もあるし、教会思うがままに出来るんじゃない?」


パパ 「いや、監禁されて使い潰されそうだからこれは秘密だな」

さき 「まだ町にも行ってないのに心配しすぎだよ?」

ママ 「そのうち町にも行かないと行けなくなるし、星ちゃん連れて行かれたらママ寂しくて死んじゃう!」

ほし 「ほしはずっとママと一緒にいるよ?どこにも行かないよ?」

ママ 「ええママと星ちゃんはずっといっしょよ、みんな、星の職やスキルの事は内緒ね!」

「「「はーい」」」


パパ 「じゃあ、お昼になるまで外でスキルの練習でもしようか?」

おと 「やる事もないし、そうしよー!魔闘術ためしたい!」

さき 「わたしも魔法ためそっと!」

パパ 「家や人に向けるなよ!森に向かって試せよ!」

ママ 「わたしとほしは畑でもやろうかしらね?」

パパ 「そういえば家庭菜園って何できるの?」

ママ 「植物や実から種を取り出したり土を柔らかくして栄養を与える、種まきや手入れ収穫が楽にできる、ってかいてあるわ」

パパ 「それで家庭菜園なのか?ほぼ農業じゃないか」

ママ 「試しに冷蔵庫の物から種とってみるわね」


そういって冷蔵庫の野菜を順番に取り出し手をかざすと種が出てくる、不思議な光景だ、トマト、キュウリ、ナス、キャベツ…等々 普段家で食べる野菜は一通りそろっていた、買い物行ったばかりで助かった、次はフルーツ類の種をとる。リンゴ、ミカン、バナナ、イチゴ…デザート類はあんまり無かったが十分だろう、あと創造神様に桃ももらってたな一通り植えとけばよいかな。


ママ 「パパ庭の畑じゃ狭いから広げてくれる?」

パパ 「そうだね、これから必要になるからちょっとづつ広げるか」

ママ 「広げるには木を何とかしないとあんまり大きく出来ないわよね」

パパ 「そうだねーちょっと、咲に出来ないか試してもらうよ」


外に出ると音と咲が練習していた、音は剣を森の木に向かって横に振った、スパ!「倒れるぞ~」ザザザザードン!いとも簡単に1m近い大木を切り倒した…高さは50mはあろう、危ない…

咲に目をやると自分の周りに水の玉を浮かせて遊んでいる、さっそく魔力操作の効果が出たみたいだ。

そんな咲を呼ぶと、畑を作りたいから大きな木どうにかできないか聞いてみる、切るだけならさっき見事に木を切り倒した音に頼めば良いが、根っこが問題だと咲に相談する、「ちょっとやってみる」と言って両手を前に出すと上に振り上げた!「ふん!」咲が気合を入れると幹が1mはある大木が上空にすっぽ抜けた⁉上空に打ち上げられた大木が落下してくる!これはやばい!これが地上に落ちたら、家潰れるかもしれん!「パパ!収納しちゃえ!」と音が叫ぶ!

ダメで元々やるしかない!「収納!」と意味もなく叫ぶ、すると落下中の大木がフっ!と消えた、頭の中に深淵の大木1とリストが出た!


さき 「パパごめんなさーい」

パパ 「いや大丈夫だよ咲頼んだのはパパだ…ちょっと焦ったが何とかなったな」

おと 「今のはビビったね!あんな大きい木が、あんなに空高く舞い上がるなんて普通は思わないよね」

パパ 「パパもあんな大きいのが収納できるとは思わなかったよ、とりあえず何事もなくって良かったよ…咲、今度は抜いたら止めるようには出来ないかな?」

おと 「またやらせるんだ、おそろしい…」

パパ 「失敗しても良いんだよ、初めてやる事なんだから失敗して当たり前だ、失敗を繰り返してちょっとづつ改善して出来るようになれば良いんだ、同じ失敗はしないようにしような」

さき 「はーい!頑張ってやってみるよ!」

パパ 「イメージだ!魔法はイメージが大事!、木が空中で止まるのを思い描いてやってみなさい!」

おと 「パパは咲の魔法の先生だね!」

パパ 「知ったかぶりだよw漫画でよくそう言ってたからね」

さき 「じゃやってみるね!」


そう言うと咲がまた手を前に出して今度はゆっくり頭上に上げていった、すると見渡す限りの森の大木が「ぼこ!ゴゴゴゴゴゴゴ!」と地響きを挙げて持ち上がったではないか!おとはひきつった顔で「咲やりすぎだよ」とつぶやく…

う~ん!広大な畑が出来そうだ!

大木は根っ子が見え引っこ抜かれた状態で空中に止まっている

さき 「パパ!どうすればいい?」

パパ 「これどうしようか?収納できるのかな?」

試しに手を向け「収納」と言うと視界に入っていた大木が収納されたではないか!

目視出来る物は収納出来るみたいだな、手当たり次第に木に向かって「収納」と言っていたが別に言わなくても収納出来ることに気が付いた、ちょっと恥ずかしいが子供に悟られないように収納していく、どんだけあるのこれ!半円状に結界が見える所まで木が綺麗に引っこ抜かれている…



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