第6話 異世界2日目

次の日の朝

8時に皆を起こすパパ、キレるおと、「学校ないんだから寝坊でも良いじゃない!」


パパ 「学校がなくても規則正しい生活をしなければダメだ!食料も今あるだけじゃすぐに無くなる、畑を作って野菜育てたり、森に入って食べれそうなもの探したりしなきゃいけないんだぞ!」


おと 「そんなのパパがすればいいじゃん!」

パパ 「パパがいつまでも居るか分からないだろ昨日のオークの件もあって結界がなくなったら、いつどこで襲われるか分からない皆で協力して生活していかないとすぐに皆死んでしまうぞ!」


今まで生きてきた中でこんなに真剣に話すパパを初めて見た,

おとはしぶしぶ起きてさきをたたき起こすのであった!


さき 「おねえちゃん痛いよ~!」

おと 「うるさい!早く起きな!」

さき 「は~い!…」


明日からはママに子供たちを任せようと思ったパパであった…



朝ご飯を食べて身支度を済ませた皆をでリビングで今日一日の予定を話し合う

さき 「そういえばスキルブック有ったよね?使ってみない?」

おと 「あったね使ってみたい!どこに置いたっけ?」

パパ 「和室に置いてあるな…とってくるか!」


和室に向かうとほしがセキセイインコのすずちゃんと遊んでいた。


パパ 「ほしーここに本置いてなかったか?」

ほし 「そっちのすずちゃんの小屋の上に置いたよー」

とすずちゃんが乗った指で小屋の方を指し示すと、すすがパタパタっとスキルブックの上に飛び乗った!その瞬間ピカーと本が光り輝いた!

「ピヨ?」っと首をかしげるすずちゃん、びっくりして尻もちを付くほし「何?今の光~」と駆け寄ってくる姉二人、ママもびっくりして駆け寄ってきた、パパがすずちゃんがスキルブックの上に乗っちゃって本が反応したみたいだと説明する。


おと 「じゃあすずちゃんもスキル手に入れたってことかな?」

さき 「どんなスキルなのかな?わくわくするね!」

パパ 「すずちゃんのステータスは見れないからな~わからないよね?」

「「そうだよね~!残念」」

ママ 「特に体調の変化はなさそうよね?元気に飛び回ってるから安心したわ」

パパ 「ここじゃ医者もないからね、良かった良かった!」

おと 「何かあったらほしに直してもらえば良いんじゃない?」

パパ 「まだほしは小さいからうまく出来るか分からないからケガや病気には気を付けよう、何かあったらほしお願いね~」

ほし 「うん!まかせて!」

パパ 「すずちゃんはしばらく様子見とこうか。」

「「「「はーい」」」

おと 「じゃ私からスキルブック使っていい?」

パパ 「何が起きるか分からないからパパからやるよ、ちょっと離れてて」

さき 「え!そんな変なことがおきるの?」

パパ 「ははw わかんないから安全のためかな?」

さき 「わかったはなれとくね~」


パパがスキルブックに手を置いた…ピカ!本が光を放つ


おと 「どうパパなにかかわった?」

パパ 「ちょっと待ってね!ステータス」

ステータスを確認するパパ「おお!転移術だって」興奮気味に話すパパ

さき 「転移ってどんな感じでするの?やって見せてよ!」

パパ 「じゃあ、外のあの木の下に転移するからな!」


さきに言われ、どや顔で転移しようとするパパを見守る家族、窓から見える20mほど離れた木に転移すると言う、「いくぞ!転移」その場から突然消えたパパを探すため窓の外の木に目を向ける家族


おと 「あれ?いないよ?どこいった?」


パパの1mほど隣に居たママの後ろから「く、ぁぁぁぁぁ~」と苦しそうな声がするびっくりしたママが後ずさりしパパにつまずいてヒッププッシュ!「グヘ!」あ!死んだかな? パパの魔力だと1mも転移できないみたいだ、魔力切れなのか、ママのお尻圧のダメージなのか?ヘロヘロのパパ、ママがヒョイとパパをお姫様抱っこしてソファーまで運ぶ。


ママ 「ごめんなさい、痛かったでしょ?」

パパ 「大丈夫、大丈夫だよ…」

おと 「パパ重く「あん?!!??」なんでもないです…」


『ママの目がおとを射抜く…生まれたの小鹿のように震えるおと、ママに重いは禁句なのだ…普段は天然でのほほんとしてるが、重いやら、天然でしょ?は禁句で豹変する。この世界に来てママの腕力は異常だ、さっきも80kg近くあるパパを軽々と抱っこしたくらいだ。ビンタでもされれば首がもげてしまう。幸いママはパパが大好きでパパの言う事なら聞くパパに上手に操ってもらわねば…』


パパ 「おと心の声が口に出てるから、ママがお茶取りに行っててよかっな」

さき 「おねえちゃんの最期を見れなくて残念だよw」

おと 「うそ!声に出てた?」

ほし 「ママーおと姉ちゃんがね~「ほしちゃん何が欲しいのかな私の部屋にあるものだったら何でも持ってっていいよ?」ほんと!やった~」

さき 「ママ~!お姉ちゃんがね~「わかったから!さきにもあげるから!」やった~!じゃさっそく頂きに参りますか、ほしいくよ!」


ほしを連れて二階に駆け上がって行くさき、後を追っかけるおと、二階からギャーギャー騒ぐ声が聞こえてくる、まあ仲が良いと言う事にしておこう…


ママ 「子供たちは何しに行ったの?」

パパ 「おとがいらないものをさきとほしにあげるって言って二階に行ったよ」

ママ 「あら、そうなの?おともやさしくなったわね~、はいパパお茶」

パパ 「ありがとう、先にママがスキルブック使ったらどうだ?」

ママ 「そうね~降りてくるまでにやっちゃおうかしら」


ママがスキルブックに手を置いた!ピカー!光り輝く本


パパ 「どんなスキルが取れたの?」

ママ 「ちょっと待ってね、ステータス…テイマー?だって何かしらね?」

パパ 「魔物とか動物を仲間にできるのかな?」

ママがステータスの画面を手で操作するように動かしている

パパ 「何してるの?」

ママ 「ステータスの画面タブレット見たいに操作できるみたい、タップするとスキルの詳細がわかるわよ、テイマーは自分より弱い魔獣や動物をテイム出来るって」

パパ 「へー…制限なかったら魔獣軍団作れちゃうな!」


すると子供たちが下に降りてきた、ほしが1mはある熊のぬいぐるみを抱えて降りてきた、さきは50cmのス〇〇ピーのぬいぐるみを抱えている


ママ 「それおとが大事にしてたぬいぐるみじゃない?あげちゃっていいの?」

おと 「う、うんもう私も子供じゃないからあげたの…」

パパ 「・・・」

妹2人はニコニコしてぬいぐるみを抱えて遊んでいる、ちょっと名残惜しそうに2人を見つめるおと…こっちで町でも行けたら何か買ってやるかなと思うパパだった。


おと 「ママ私たちいない間にスキル取っちゃったの?」

ママ 「そうよ~テイマーだって動物や魔物仲間に出来るようになったわ」

ほし 「ええ~良いな~ワンちゃんとか猫ちゃんとかガオちゃんが欲しい!」


ガオちゃんってなんだ?と思う一家、やばそうなのだけはわかるが最近恐竜の映画見たからきっとその影響だろう、何でもかんでも欲しがると思うからな…ママに丸投げだな…


パパ 「試しにテイムしてみるか?」

ママ 「ええ良いけど何で試すの?」

パパ 「そこに手ごろなのがいるじゃない!「ぴょ?」」

おと 「え!すずちゃんでためすの?」

パパ 「まあ害はないだろうから試しにやってみようよ」

ママ 「わかったわ!すずおいで~!」


危険を察知したのか逃げ出すすず、すずの好物の豆苗で釣るママ、餌に釣られて寄っ来た、夢中になってついばんでいる、そこにママが手を向けると一瞬光ったような気がした。

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