拝読させていただきました。
まず、文章力と言いますか、とても丁寧で読みやすく、描写がとても素晴らしいものばかりでした。
インプットとしての読書量が文字を伝わって感じられました。
1話目は塩谷さんの事故物件、おそらくムラちゃんとは村岡さんのことなのでしょう。ここに一つ縁があったと考えます。
続いて2話目は、塩谷さんを止めた管理会社の女性、東雲さんの話でしょうか、二つ目の縁ですね。村岡さんという存在を通して皆が繋がっているように考えられます。
黒いサンタの話を居酒屋で話してもらえたら、きっと3話目の東さんのように童心に帰って私もオカルト体験をしに行くと思います。
2話目が、一番好きでした。
4話目の菅野さんは自分が作り上げた縁によって二人も亡くしてしまう、またはジャーナリズムという邪な気持ちから公園の怪異に触れてしまったことで、後悔に苛まれていく様がとてもきれいに表現されておりました。
そして5話目、全ての登場人物に繋がる村岡さんもまた、何かの怪異に魅入られて亡くなられたのでしょう。
5話全てが繋がっていて、かつ根源の恐怖の正体は底知れぬ何か。謎を謎のまま放り投げられたという気持ちにはなり得ぬ文才で、心地よいモヤモヤが残りました。ありがとうございました。
作者からの返信
読んでいただきありがとうございました。
こちらの意図である「五作全てがどこかで繋がっている」ということに気づいていただき、とても嬉しく思います。
本作では、それぞれの登場人物たちが普段と違う行動をとってみたり、よく目を凝らしてみたりすることで怪異と出会っています。
決して人間には理解の及ばない怪異が、人の心の隙間に入り込むさまを描いてみました。
お気に召したのでしたら、作者として至極光栄に思います。
改めて、最後までお読みいただき、ありがとうございました😊
描写が良く面白かったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
そう言っていただけて、とても嬉しいです☺️