異世界召喚
「あのすいません。新城奏汰と言います。まずここはどこでどのような状況なんですか。」
一人の生徒がシャーロットに質問をした。
名を
彼の声を聞きとった皆は落ち着きを見せ、シャーロットに目を向けていた。
「はい。奏汰さんとお呼びさせていただきますね。ここはあなた方からしたら異世界に当たります。
あなた方にはこの国と世界を救って頂きたく召喚させていただきました。」
「なぜ我々を召喚したのでしょうか。地球に戻して頂けませんか。」
「まず、突然このような事になり誠に申し訳ありません。ですが、どうしても異世界の方に力をお借りしたくお呼びだてしました。困惑していると思いますが、私の話を聞いてください。」
要約するとこうだ。
この世界は地球とは全く違う世界で、この世界には人間族と魔人族があり、絶えず戦争をしておるがココ最近は神が魔人族側に着いたことで魔人族が急激に力をつけており、このままでは人間族は滅んでしまう為この世界の者より数十倍の力のある異世界人を召喚した。そして地球に戻るすべがない。
その事実に静寂が一体に満ちる。
数秒もしたら理解できてきたのか、パニックになる生徒達。
「うそだろ。早く帰せよ。」「なんでもいいからやって帰してくれ」「戦争なんて出来るわけないよ」
「皆聞いて欲しい。俺はこの世界のために戦おうと思う。帰れないなら今出来ることをするべきだ。俺達はこの世界の人達より数十倍力があるなら救うべきだ。もしかしたら魔人族を倒したら帰れる方法が見つかるかもしれない。俺がこの世界もみんなのことも守ってみせる。」
彼のカリスマ性がが発揮した。絶望の顔を浮かべていた生徒達が徐々に希望を見つけたような表情になって言った。
「奏汰ならそうゆうと思ったぜ。もちろん俺は手伝うぞ。」
「冬馬」
「まぁ仕方ないね。奏汰がいれば安心だと思うし。」
「美雪」
「私も皆がやるなら怖いけど頑張る。」
「桜」
奏汰と一緒に行動しているメンバーは奏汰に賛同し、後は当然のように賛同していく。当然、百合先生は「子供達にそんな危ない真似はさせられない」と否定を訴えていたが
「百合先生。俺達の気持ちは決まりました。力があるならこの世界を救いたいんです。百合先生も力を貸してください。お願いします。」
奏汰と他の生徒達の覚悟を見て渋々だが引き下がった。
結局全員が戦争に参加することになってしまった。
おそらく皆本当の意味で戦争に参加することがどういうことか理解していないだろう。
「ありがとうございます。もちろん訓練な武器の貸出は全て力を入れてやります。衣食住は保証しますので安心してください。本日はおつかれだと思いますので、この後は自由に過ごして頂いても構いません。」
それからすぐにシャーロットの父親で現王であるヴァイアスは部屋を出たがシャーロットは残り親睦を深めるようだ。
怜は少しでもこの世界のことを知るために図書館に一人で向かった。
一人でこの世界の本を読んでいると後ろから控えめに肩を叩かれた。
「鷹山くんもやっぱりこの世界の事知りにきたんだね。」
ニコニコと微笑みながら一人の女子生徒が怜の元に歩み寄った。クラスではあまり話さないがとよく怜が使う学校の図書館で話す読書友達がいる。
名を
「こんにちは宮野さん。君も本読みに来たんだね。」
いつものように挨拶をして再び本に目を向けるが桜が話しかけてきた。
「そうだね。いきなり知らないところに来たから少しでも知識をと思ってね。それよりも鷹山くんはどう思う?元の世界に戻れると思う?」
桜は不安な表情で聞いていた。
「やっぱり無理だろうね。僕こんなファンタジーな漫画とかでよく見るけど帰る話見たことないから。」
それから二人で図書館の本を読み話しながら知識を覚えた。
晩餐が終わり解散になると、各自に一室ずつ与えられた部屋に案内された怜は怒涛の一日で張り詰めていたものを溶けるように意識を落とした。
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