第19話 大晦日のコンビニは大忙し

 お店はお客さまでいっぱいでした。


大晦日に沖縄に来ている旅行客さまもおられますし、地元のお客さまもおられます。


午前0時の初詣に行くために、早めに家から出てきてこの店で待ち合わせているというお客さまもおられるようです。


もちろん、いつもの居酒屋帰りの酔ったお客さまも来られています。


 お客さまは常にウェイティング状態でした。


パンの陳列棚とアイスケースの間の通路にお客さまが3人ほど並んでいる状態でございます。


3台のレジ機はフル稼働です。


メイリン店長とマービーとわたくしです。


残念ながらわたくしの手の動きはあいかわらずゆっくりとしております。


申し訳ないのですが、わたくしとしてもフルスピードで動かしているつもりなのでございます。


一方、袋詰め職人のマービーは次々とお客さまをさばいておられました。


その速さといったら、手の動きが見えないほどでした。


マービーの活躍でウェイティングが減ったと思っても、またうしろにお客さまが並んでしまいます。


こんな忙しいときに、米兵がやってきたら、どうなるのでしょうか?


外の駐車場にたむろしている団結鉢巻きの人たちと米兵が出会ってしまったら、どうなるのでしょうか?


 沖縄の米兵たちはクリスマスから長期休暇を取っているのです。


マービーが言うには、21時ころから米兵たちが酔って店に乱入してくるとのことです。


去年も大騒ぎだったのだそうです

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