カクヨムキャンディーズ杯で、各馬はどのように戦ったか・・・激戦の記録ここにあり

永嶋良一

KAC20245参加作品

 さあ、ゲートが開いて、各馬、いっせいにスタートです。


 先頭は、本命のパンティスミレ、騎手は楠瀬スミレです。

 なんと、楠瀬スミレは真っ赤なパンティを頭にかぶっています。

 続いて対抗のフンドシハナス、騎手は星都ハナスです。

 星都ハナスは真っ赤なフンドシ一丁です。

 その後に続くのは、穴馬のオゲヒンノッコ、騎手は、この美のこです。

 この美のこは貝殻ビキニ姿です。・・・

 その後ろを走るのは、ワテハエガウマイネン、騎手は、ともはっと。

 なんと、ともはっとは絵を描きながら馬に乗っています。

 あっ、ともはっとは「ワテは絵がうまいねん」と叫んでいます。


 さあ、今年のカクヨムキャンディーズ杯を制するのは、どの馬でしょうか? 

 第一コーナーを周って、先頭はパンティスミレ・・・

 あっ、ここで、内側から、ワテハエガウマイネンが上がってくる。

 ワテハエガウマイネン、速い、速い・・・

 たちまち、パンティスミレを抜いて先頭に立った。

 先頭はワテハエガウマイネンだ。


 おっと、ともはったが落馬。

 なんと、落馬でぇすぅ~。

 騎手の、ともはっとが絵を描くために手綱を握っていないので、ワテハエガウマイネンがバランスを崩して、ともはっとが落馬しましたぁ~。

 残念そうに、他の馬を見る、ともはっとです。・・・


 さて、コーナーを周って、依然として、パンティスミレが先頭。

 おっ、ここで、フンドシハナスが出てきた。

 騎手の星都ハナスの真っ赤なフンドシが、ここカクヨム競馬場に翻っています。

 あっ、フンドシハナスがパンティスミレと並んだ。

 パンティスミレに並んだぁ~。

 楠瀬スミレが真っ赤なパンティを頭に被ったまま、真っ赤なフンドシの星都ハナスを見ています。


 あっ、星都ハナスが横の楠瀬スミレと後ろの、この美のこに何か言っています。


 ハナス「スミレちゃん、のこちゃん。頑張っても無駄よ。私は、おフンドシ一丁だから、空気抵抗が少ないのよ。パンティを頭にかぶったり、貝殻ビキニじゃ、空気抵抗が大きくて大変ね」

 スミレ「そ、そんなに……」

 のこ 「そ、そんなに……」


 おお、その声を聞いて、内からオゲヒンノッコも出てきた。

 オゲヒンノッコ、速い、速い。

 オゲヒンノッコが先頭に並んだぁ~。

 騎手の、この美のこは、貝殻ビキニが股間に当たって、痛そうです。


 先頭には、パンティスミレ、フンドシハナス、オゲヒンノッコが並んでいる。

 さあ、抜け出すのは、どの馬だ。

 騎手の楠瀬スミレ、星都ハナス、この美のこが、互いに身体をぶつけあって牽制をしています。

 楠瀬スミレと星都ハナスの身体が当たるたびに、この美のこの貝殻ビキニが、股間に食い込んでくる~。


 あっ、この美のこが、楠瀬スミレと星都ハナスに何か言っています。


 のこ 「ハナスちゃん、スミレちゃん、頑張っても無駄よ。優勝するのは、この私よ。この貝殻はね、痛いのよ」

 ハナス「そ、そんなに……」

 スミレ「そ、そんなに……」


 さあ、いよいよ最終コーナーを周りました。

 先頭には、パンティスミレ、フンドシハナス、オゲヒンノッコが並んでいる。

 さあ、いよいよ最後だ。

 おお、ここで、騎手の楠瀬スミレが服を脱ぎ出しました。

 少しでも風の抵抗を少なくしようという作戦です。

 あっ、それを見た星都ハナスがフンドシを脱ぎ始めた。

 おおっ、なんと、この美のこも貝殻ビキニを脱いでいます。


 あっ、楠瀬スミレが、この美のこと星都ハナスに何か言っています。


 スミレ「のこちゃん、ハナスちゃん、頑張っても無駄よ。スッポンポンが一番似合うのは、この私よ。私は、ミス日本のスッポンポン部門で優勝したのよ」

 のこ 「そ、そんなに……」

 ハナス「そ、そんなに……」


 全員、どんどん服を脱いでいきます・・・

 なんと、なんと、楠瀬スミレ、星都ハナス、この美のこがスッポンポンになった。

 スッポンポンだぁ。

 スッポンポンだぁ。

 スッポンポンだぁ。・・・


 さあ、勝つのは誰だ。


 パンティスミレ、フンドシハナス、オゲヒンノッコが並んでいる。

 パンティスミレ、フンドシハナス、オゲヒンノッコが並んでいる。

 並んでいる。

 並んでいる。

 騎手の楠瀬スミレ、星都ハナス、この美のこはスッポンポンだ。

 スッポンポンだぁ。

 スッポンポンだぁ。

 スッポンポンだぁ。


 そして・・・三頭が並んだまま、ゴォォォールだぁ!


 さあ、一着は写真判定になりました。

 どの馬が一着でしょうか?


 カクヨムキャンディーズ杯始まって以来の大熱戦でした。

 そして、勝負は鼻差の勝負になりました。

 ビデオを見ると、鼻の差もないですねえ。

 テレビをご覧の皆さまから『鼻差ないで』と言われるような好勝負でしたぁ。


 あっ、今、判定が出ましたぁ・・・一着は


                  了

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カクヨムキャンディーズ杯で、各馬はどのように戦ったか・・・激戦の記録ここにあり 永嶋良一 @azuki-takuan

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