第10話 アールヴヘイム【2】
「あのー、ちょっと
幾筋もの
先頭に里和ちゃんの
そんな中、里和ちゃんは生
気のせいか緋色の髪の青年が、その彼女を見て一瞬だけ表情をだらしなく緩ませたように見えた。
「
「今どこへ行こうとしてるんだっけ?」
「今回お世話になったエルフの王様に会いに『
あ、間違ってなかった。
つか、思った以上に遠いかも。
その上、今更ながらみんな結構な重装備で歩いている気がする……。
本日の里和ちゃんは豪奢な
高校の頃から
私は私で、何せこの世界の事は全然さっぱりすっかりちっとも判らないので、
白のサテン地に金糸で
うぉう……!
何、この湧き上がる
鬼のように抵抗はあったが、他に白のネグリジェしかなかったので黙って着ることにした、が───その時の里和ちゃんのニヤニヤは一生忘れないであろう。
私が嫌がるのを判っててやってるのだから
そしてその
そんなに私が嫌いなんスかねぇ……。
「久々に可愛い
里和ちゃんがけたけた笑いながら、最後に私の髪を編み込んでシルバーの髪飾りをつけてくれた。
カイル某はむうっとした表情になり、何も言わずにそのまま出て行ってしまった。
「……何か里和ちゃんに用事あったんじゃないの、あの人?」
「あったんでしょうねぇ」
ヴィンセントさんは気を
ひとつ溜息を
「あったよー、フェアリーリング」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます