ユートピアに潜入

猿魔からこの世界の話を聞けたので次はユートピアへ潜入調査する事にした。一刻も早く調査を終わらせこの現状をどうにかしなければいけない。

 

「この世界の状況を教えてくれてありがとうね。この事はビューティー様にちゃんと報告しておくわ。

 それじゃあ次はユートピアに潜入調査に行くわね。

 全てが解決して貴方が奇跡的に生きていたらまた何処かで会いましょう。」

 

 そうお礼を言ってユートピアへとテレポートする。

 

 ユートピアは地上とは別世界なのかと錯覚するほど違う光景だった。

 

 車が走り、暑いからと何本ものホースから水を出し、食べ物を行儀悪くこぼしながら食べ、酒やジュースを浴びる様に飲んでいる。

 

 そしてユートピアの中心部にある巨大スクリーンには地上の様子が映っていた。ユートピアの連中は地上の様子を酒の肴にしていた。

 

 何度も映像が変わり、猿魔が泣いている映像に変わる

それを見て連中は大爆笑する。そして猿魔に対して好き勝手に暴言を吐く。

 

「やめろ!」とは叫びたくても叫べなかった。もしも叫んだらその瞬間に猿魔達が殺されると思ったからだ。

 

 ユートピアの連中が醜すぎて吐きそうだった。どいつもこいつも魂が穢れている。

 

 地上の住民達の魂はヒビが入り壊れかけだったが決して穢れてはいなかった。

 

 それに比べてユートピアの連中の魂は穢れすぎて外見すらも醜く見えた。私から見たらイケメンや美人からかけ離れた見た目をしている。


「我が同志達よ!」

 

 何処からか声が聞こえる。何事かと辺りを見渡すと1人の女が高層マンションの屋上から住民達に喋りかけていた。

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