世界は終わりかけていた
私は世界中をテレポートした。そして猿魔の所に戻った。
「猿魔。この世界は一体どうなっている。」
私は思わず聞いてしまった。私達が今いる国以外の国は焦土になっていた。海や川から水が殆ど無くなっていた。
雲の上には空中都市が出来ていた。そしてこの町の住民はお面越しでも分かるぐらい絶望しており、町の上には謎のカウントダウンが浮かび上がっていた。何から聞いたらいいか分からなかった。
猿魔は溜息を吐き、この世界の現状を話し始めた。
「此処の状況を一言で言うなら今日で空中都市の住民以外の人類や生物や植物は死ぬ。しぶとい事で有名なゴキブリでさえももうこの国にしか生息していない。
いつからか空中都市の連中はここ地上の国々を二日毎に一つの国ずつ滅ぼしていった。そして他の国は焦土と化した。そのついでに水はとても強い熱で完全に干からびた。
そのせいで地上では食糧難と水不足。その辺の草や動物の肉を食し湧き水や雨水、動物の血を飲む毎日さ。
そして此処が唯一焦土になっていない国になった。
そしてあのカウントダウンが0になると此処は焦土になって俺たち生き残りは死ぬ。」
これだ。何故地獄に大量の人が審判を受けに来る理由が分かった。空中都市の人間が地上を焦土に変えながら地上に住む人間達を大量に殺しているからだ。そして今、空中都市の奴らのせいで世界が終わろうとしている。
「それじゃあ、あの空中都市は何なの?何のために造られたの?」
「あの空中都市の名前は『ユートピア』。そこには神を名乗る女とその信者どもが暮らす都市だ。
そいつらによって今日、地上は完全に滅ぼされる。」
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