第3話 学園都市 NEO
どうやら、生徒全員に送られた広告メールみたいだ。
「学園都市 NEO」
今や世界で知らない人はいないと呼べるぐらい一般化したもの。
学園都市とは簡単に言えば世界全体で作られた大学みたいなものだ。
目的は技術の進歩、能力者の増加等様々だが一つ言えるのはとんでもないエリートの集まる場所と言えるだろう。
定員数は毎年変わらず15000人。
卒業出来るのはたったの500人だけ。
さらに言えば最大数卒業できるわけでは無い。
そんなエリート校だ。
このメールは今年の試験日のお知らせのようだ。
どうやら試験日は4ヶ月後らしい。
まぁ、興味はあるが入る理由がないのでスルーをする。
パソコンの電源を落としお面を外す。
それから俺は着替えを持って一階に降りる。
やはり人の気配は無く俺しかいないというのがよく分かる。
風呂場に向かう。
今日の朝もうすでに洗ってあるので軽く浴槽を水で流して栓を閉じて風呂をためる。
着替えを洗面所に置いてリビングに戻る。
テレビを付けてソファに腰を掛ける。
テレビでは間もなくNEOの試験が始まることを話題にニュースがあってる。
まぁ、綺麗事しか流れないテレビだ。
頭を空っぽにして見ていると音楽が流れる。
どうやら風呂が溜まったようだ。
キッチンにある冷蔵庫からエナジードリンクを一本、ゼリー飲料を2つ取り出し風呂場に向かう。
風呂で簡易的な食事を済まし部屋に戻る。
俺はそのまま明日の簡易的な準備をして布団に入る。
少し疲れが溜まっていたのかそう時間がかかることなく俺の視界は暗転し意識は落ちていくのだった。
体を起こして時計を見ると何時も通り7時を指していた。
登校時間は8時30分までなのでまだ時間がある。
制服に着替えてキッチンに向かう。
冷蔵庫からゼリー飲料を一つ取り出して朝ご飯としていただく。
それと並行して俺はテレビを付けてニュースの確認をする。
情報を扱う以上、社会情勢というのは常に知っておきたい情報だ。
そこで見覚えのある会社名がテレビに写った。
どうやら俺が機能依頼を断った会社が倒産して社長が会社の資金を持ち夜逃げをしたようだ。
俺に対する依頼は持ち逃げされた金の中から出されたものなのだろう。
一発逆転を狙い俺に依頼してきた。
ニュースを見ながら俺は
「日和ることなくもう少し値段が高ければ運命はまた違ったかもしれねぇな〜。」
そうだ。
あと少し金額が高ければ俺はこちらを選んだ。
まぁ、夜逃げするような社長の会社だ。
長くは続かなかっただろうが。
そうしてニュースを見ていると時間は刻々と過ぎ去りすでに時計は8時を指していた。
俺は遅れることがないように早めに家を出るのだった。
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