第19話 シャノン、チラシを配る
私、イナミ
勇者パーティーを追放されてからシャノンに出会い、掲示板を通して依頼をこなして報酬金で生活している。
次はどんな依頼が待っているだろう?
「今日はね」
私はシャノンと一緒に掲示板から依頼を探している。
「イナミお姉ちゃん、なんか良いのあった?」
「えっとね…これとかどう?」
新しくできた武器屋のチラシ配りの依頼を見つけた。
「それ何するの?」
シャノンがチラシ配りが何なのかを聞いてくる。
「武器屋っていう新しいお店ができたからそこに皆来てね!ってチラシを配るの。宣伝って言ったりもするかな?」
「シャノン、できそう!」
決まり。
なので私は掲示板から依頼の紙を剥がして武器屋にシャノンと一緒に足を運んだ。
「すみません。いますか?」
私は武器屋のドアをノックした。
「いますよ」
武器商人らしき人物が現れた。
今回の依頼主だろう。
「シャノン、チラシ配りに来た!」
シャノンはやる気に満ちている。
「ありがとうございます。では、こちらのチラシをお願いします」
私とシャノンは依頼主から武器屋のチラシを渡される。
これを配っていくのが今回の依頼だろう。
「では、行ってきます」
「ありがとうございます」
そうして私とシャノンはチラシを持って外に出た。
「武器屋に来てください!オープンしたばかりです!」
「武器屋〜武器屋〜」
私とシャノンは武器屋のチラシを配りながら武器屋の宣伝をした。
「新しいお店?行ってみようかな?」
剣士らしき人物がチラシを受け取ってくれた。
「ありがとうございます!是非!」
順調だ。
「そろそろ新しい武器買いたかったんだよね。行ってみるよ」
「ありがとー!」
シャノンの方も順調だ。
この流れでいくと全てのチラシが配れそうだ。
「イナミお姉ちゃん、配れてる?」
「うんっ!」
シャノンは私がチラシを配れているかどうかを確認する為に聞いてきた。
私の方は大丈夫なので頷いた。
「もう少しで全部配り終えるよ」
「シャノンも!」
配っていたチラシは段々と減っていき、後少しで全て配り終えれる。
しかし
「あれ?なんかあそこ人沢山いる…」
シャノンは向こうに人が沢山いるのを見つける。
「本当…ってあそこは!?」
そこは武器屋がある場所だった。
何かありそうだ。
「シャノン、見に行こう」
「うんっ!」
私とシャノンはその武器屋があるところにまで行く。
するとそこには。
「くっ!」
先程、チラシを受け取ってくれた人たちとモンスターが戦っている。
「何してるのさ!」
私はそのモンスターに話しかける。
「見れば分かるだろ?皆が武器を買えば強くなる。だからそれを防ぐ為に来た!」
モンスターの目的は分かる。
けれどそれをされてしまっては店は商売成り立たなくなるし、戦う人も武器を使いたくても店がなくては話にならなくなる。
良いモンスターがいるのも事実だが、こうなってしまうと悪いモンスターに世界を支配されてしまう。
そうなってはまずい。
「シャノン、変身するよ!」
「うん!」
そうして私とシャノンはマジックステッキを持つ。
「マジックアンドチェンジ!」
私とシャノンはその場で変身した。
「お願いだから帰って」
最初は話を聞いてくれるかどうかを聞く。
「無理だ。モンスターこそが最強だ!」
うん。
話が通じない
「じゃあ…やるしかないね」
話しても無駄なら戦うしかない。
「俺だけだと思うか?」
「え?」
そうすると後ろから沢山のモンスターが現れた。
「何この数!?」
あまりの多さに私は驚いた。
こんなに呼ぶだろうか?
「面白そうって聞いたんでな」
「やってやるぜぇ!」
モンスターたちは余裕を見せている。
こんなに数がいれば余裕は持てるだろう。
「イナミお姉ちゃん…」
シャノンは私を心配している。
「戦うよ…戦うよ」
こんなに多ければ戦うのを戸惑ってしまいそうになるけれど街に人々が危ないので私は戦う。
私はマジックステッキを使って戦おうとした。
ここでまさかの。
「イナミ〜大丈夫?」
「クノア!?」
まさかのここでクノアが現れた。
クノアはなんか意外ってところでいつも現れてる印象がある。
「1人増えたところでなんだよ?こっちは大勢いるんだぞ?」
モンスターたちはクノアが増えても気にしなかった。
「私だけかなぁ?」
クノアもマジックステッキを持ちながら余裕そうにしている。
「どういうことだ?」
モンスターたちは疑問を持つ。
ここで。
「見ているだけじゃない!」
先程、私がチラシで宣伝して武器屋に来ていた客が全員、武器を持った。
後ろから騎士の人たちもやって来た。
「何!?」
モンスターたちは私たち側も数が増えたので驚く。
「ま、いっちょやってやろうかなぁ?」
クノアはマジックステッキを持ちながら。
「マジックアンドチェンジ!」
クノアは変身した。
「行くそ!」
仲間の皆も武器を持ちながら構えた。
「やってやる!」
「うおぉぉぉ!」
そうして人間とモンスターの戦いが始まった。
「イナミお姉ちゃんっ!」
「大丈夫!」
シャノンの隣で私は戦う。
「相変わらず仲が良くって…ひひっ」
私とシャノンをクノアは楽しそうに見ている。
クノアは楽しそうに見ながらもしっかり戦ってくれている。
「ひぃ!」
今来ているモンスターたちより私たちの方が強かった。
「後はあのモンスターだけだね?最後は任せちゃうよ」
モンスターはあと1体だけになった。
クノアの目の前にいたがクノアが最後に倒すのではなく、クノアは私とシャノンに最後の攻撃を頼んだ。
「クノアったら…シャノン!」
「いくよ!イナミお姉ちゃんっ」
そうして私とシャノンはモンスターにマジックステッキを向けて。
「せーの!」
私とシャノンはモンスターに向けてマジックステッキからビームを放った。
「数は多い方が強くってぇぇぇ!」
モンスターは倒された。
「やった!」
「イナミお姉ちゃんやったね!」
「やったぞ!」
私とシャノンと戦った皆は喜んだ。
「イナミお姉ちゃんもここにいる皆も凄かったね!」
「うんっ!…あれ?クノアは?」
先程までクノアはどこかに行ってしまっていた。
「相変わらずクノアはクノアだ…まぁそこが良いのかな」
クノアはこれが通常だったりもするから正直そこまで私は驚かない。
その後、私たちは報酬金を貰い、宿で休んだのだった。
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