第12話 シャノン、メイドになる・前編
私、イナミ
今日も掲示板から依頼を探す。
「どれにしようかな?」
私とシャノンに合った依頼を探している。
「おっ。これは」
メイド喫茶のメイド2人募集を見つけた。
「これにしよう」
私はその紙を剥がした。
「何をするの?」
シャノンはどんな依頼なのかを分かっていない。
なので、今から私が説明をする。
「メイド喫茶ってところに今から行くんだけどそこでメイド服っていう可愛い服を着て食べ物とかを持ち運びする依頼だよ」
依頼の内容を簡単にシャノンに説明した。
分かってくれただろうか?
「やってみるー!」
話が早い。
それでは依頼主が待っているメイド喫茶に行くとしよう。
「すみません。依頼主の方いますか?」
メイド喫茶のドアをノックして依頼主がいるかどうかを確認する。
「はい。いますよ。掲示板を見てくれた方ですね?お入りください」
依頼主はドアを開けてくれて私たちを中に入れてくれた。
「本日は来てくださりありがとうございます。今、メイド2人が実家に帰っているので来てくだり助かりました」
どうやら店に普段から働いているメイドは今、実家に帰っているらしい。
だから掲示板で代わりのメイドを募集していたのだろう。
「私とシャノンに任せてください!メイド、頑張ります」
「シャノン、頑張る!」
私とシャノンは依頼主に意気込みを見せた。
「やる気があって依頼した側としてはとても嬉しいです。では、メイド服を用意しますので着てくださりますか?」
依頼主はメイド服を用意してくれるみたいだ。
「ありがとうございます。では、着ますね。シャノン、着よっか」
「うん!」
私とシャノンはその場で用意してくれたメイド服を受け取り、更衣室に入った。
そしてメイド服に着替えて。
「シャノン可愛い〜」
メイド服を着たシャノン、かなり可愛い。
もしも私のメイドがシャノンだったとしたら毎日が幸せで仕方がなくなるだろう。
「ありがとう。イナミお姉ちゃんも可愛いね!」
シャノンは私のメイド服姿を褒めてくれた。
「ありがとう。可愛いって言ってくれたら私、頑張れちゃうよ」
シャノンに褒められたことで私のやる気は満ちた。
今日の依頼は頑張れそうだ。
「では、そろそろ開店ですので準備の方をお願いします。紙に書いてある手順通りにしていれば大丈夫です」
そろそろ開店みたいだ。
手順通りにしていれば大丈夫みたいなので焦らずに手順通りに頑張ろう。
「はい」
「はーい」
私とシャノンは返事をして準備を整え、開店までまった。
そして。
「開店です!」
店が開店した。
後は客が来るのを待つだけだ。
「すみません。入ります」
早速、客が入ってきた。
「おかえりなさいませ。ご主人様」
「おかえりなさいませ〜ご主人様」
私とシャノンは出迎える。
「じゃあ座りますね…」
客は席に座り、メニューを見る。
そして。
「すみません」
呼ばれた。
「はーい」
私が出る。
「このケーキください」
メニューに記載されているメニューを注文される。
「かしこまりました」
そしてメモを取り、キッチンにまで足を運び。
「こちらでお願いします」
そのメモを置いてケーキができあがるのを待つ。
そして。
「できました」
「ありがとうございます。持って行きますね」
私はできあがったケーキを客のところにまで持って行き。
「こちらです。どうぞ」
客の座っている机の上にケーキを置く。
「ありがとうございます」
この流れを今日は繰り返していく依頼だ。
「入ります」
また別の客が入ってきた。
「はーい」
次はシャノンが客のところに行く。
ちゃんとこなせられるだろうか?
「ご注文は何にいたしますか?」
シャノンはメモ用紙とペンを持ちながら客に何を注文するかを聞く。
「えっとですね…この茶をください」
「はーい」
シャノンは客の話をしっかりと聞いてメモを取る。
「可愛いですね。お名前は?」
「シャノン、シャノン!」
シャノンは名前を聞かれたので名乗る。
「シャノンちゃん!可愛いお名前ですね」
「ありがと〜あっ。ありがとうございますっ」
シャノンはいつもの口調に戻ってしまいそうになったが、依頼中なのですぐに敬語に直す。
「ふふ…じゃあこの貴方に萌え萌えっての。やってくれますか?」
出た。
貴方に萌え萌えとはこの店のメニューにあるメイドが客に可愛い台詞を言ってあげる内容である。
シャノンは可愛く言えるだろうか?
「貴方に〜?萌え萌えっ!」
言えた。
横から見えるがかなり可愛い。
「可愛い〜ありがとうございます。頑張ってくださいね。シャノンちゃん」
客からは応援された。
シャノンの可愛さと依頼を頑張る姿を見ていると私も応援したくなるから気持ちは分かる。
私も頑張ろう。
そうしていると。
「イナミお姉ちゃん、誰か来たみたい」
新しい客が店のドアをノックしているのが音で分かった。
「そうだね。私が出るよ」
なので。
「空いてますよ!」
向こうにも伝わるぐらいの声をかけた。
するとそこに入ってきたのはまさかの。
「おかえりなさいませ!ご主人様!ご主人…様…?」
「あれれ〜?イナミ〜?」
クノアが客として来た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます