やっぱりDay7と書くだけでびっくりしますね。まさか趣味みたいなふらっと旅行で1週間家を空けるとは。

7日目は「大井川鐵道SL乗車」がメインです。

SL列車内のアナウンスでもあるのですが、国鉄時代にいったんなくなったSL運転を、最初に観光需要のために復活させたのが大井川鐵道。調べてみると「SLに乗れる」場所は他にもいくつかあるようですが、(少なくとも鉄道の知識が多少ある自分にとっては)大井川鐵道に乗るのをいつかやりたいと思っていました(2024年版やりたいことリストにも書いた気がします)。

大井川鐵道・大井川本線はJR東海道線の金谷駅で接続し、SL始発駅であり車庫や転車台のある隣の新金谷駅を通り、千頭(せんず)駅までを結びます。途中の川根温泉笹間渡(かわねおんせんささまど)から千頭までは2022年の台風により不通となっており、現在鉄道は川根温泉笹間渡で折り返し、不通区間は川根温泉笹間渡の2駅手前である家山(いえやま)駅から代行バスが運行されています。

さらに千頭からは井川線が伸びており、数々の温泉地を通りながら井川駅までを結びます。こちらはこちらで、湖のど真ん中に浮かぶ島で停車し、絶景と名高い奥大井湖上駅や、アプト式鉄道(急勾配を登る時に採用される鉄道方式。ざっくり調べた感じ、レール以外に斜面と歯車を噛み合わせて上っていく方式と理解しました)で有名なので、是非乗ってみたかったのですが。行き帰りの少なくともどちらかでSLに乗ることを絶対条件とするとダイヤの噛み合わせが悪く、日帰りで新金谷の方まで帰ってこれないことが判明したため、断念しました。ただ一人で何日かかけるつもりで旅行に来ることがあるかな……ないかもしれない。ちなみにアプト式に関しては、新金谷駅に着いてからの待ち時間の間に「確か箱根登山鉄道もそれだよな……じゃあいいか」と納得して諦めましたが、どうやら違うようです。大井川鐵道のHPによると、アプト式鉄道はここでしか乗れないそう。残念……。

そんなわけで駅弁を買ってSLに乗り込み、川根温泉笹間渡まで。「SLかわね路号」でした。「SLだし結構時間かかるんだろう」と思っていたのですが、新金谷から川根温泉笹間渡まではなんと40分。ゆっくり弁当を食べていたら着いてしまうくらいの所要時間です。それでも独特な煤の匂いに包まれ、大井川と並行することによって見える車窓の景色は、それだけで来てよかったと思えるものでした。大井川鐡道のSLは公式サイトから事前予約で指定席も取れますし、期間限定かどうかまでは分かりませんが、川根温泉笹間渡駅から少し歩いたところにある道の駅の温泉利用券がついたフリーきっぷで乗ることもできます。

ちなみに沿線の方々にも観光列車としてしっかり認識されているおかげか、行く先々でいろんな方が手を振ってくれます。終点の川根温泉笹間渡駅到着直前には、前述の道の駅にある温泉の男湯から、おっさんたちが手を振ってくれました。私はめっちゃおっさんが手振ってるな……くらいにしか思っていなかったのですが、後でその温泉に入って確認したところ思ったより柵が低く、SLからも若干おっさんたちの下半身がぼんやりと見えてしまっていた模様(友人談)。ダメじゃん。とはいえ、線路からそれなりに距離があるので、そこまでモロではないはずなのですが。

私は温泉に行くのは好きなのですが、熱い・暑いのは苦手なので、それなりに温泉を楽しんだ後に戻ることになりました。SLかわね路号は家山にも停車するので、帰りはここで降りて周辺を少し散策したのち、新金谷まで戻りました。

静岡2日目のメインミッション「大井川鐡道に乗る」をクリアしたら、お待ちかねの「さわやか」の時間です。もはや私からわざわざ話すこともないとは思いますが、静岡県内で展開されているハンバーグレストランで、どこの店舗も凄まじい待ち時間になることで有名。待ち時間をHPで見ている感じだと、おそらく一番東京に近いであろう御殿場インター店が最も長い待ち時間になっていました。午後4時半～5時頃には「待ち時間-分」と表示され、受付終了。

対して今回訪れた島田店は5時半ごろには他と同じく1時間以上待ちになっていたものの、それでも1時間待ち程度。4時半過ぎくらいに受付をしたので、30分待ちくらいで席に案内してもらえました。

さすがに4時半とか5時なので「腹減ってねえなあ……」と思っていたのですが、本当に旨いものは多少お腹が空いていなくても余裕で入ってしまうことがよく分かりました。こんなことするから太るんだよな……と思いつつ。圧倒的肉々しさですぐにこれだけ待ちが発生する理由が分かりました。是非また行きたいところなんですが……静岡に来れる日がいつ訪れるか。それに他にも行きたいハンバーグ屋あるし……。

というわけで、静岡2日目も無事に終了。3日目は実質午前中のみの予定なので、静岡旅行の行程はほぼ終了したことになります。思えば学生時代はあれもやりたいこれもやりたいと、日数も少ないのに予定を詰め込んでヘロヘロになっていましたが、少なくとも友人の体力がなくなってきたことが影響して、今回の旅行はかなりゆったりとしたスケジュールの組み方になりました。これくらいの時間感覚で、本来は予定を組まないといけないのかもしれませんね。