第2-2 ◆ 準備の異世界
明日の出発に向けエリスを抜いた幼馴染3人で明日からの作戦会議を行う。
しかしオサーナの暴走で大幅に時間が押してしまった。
こいつが気絶している間に、大方の方針はナーと話を詰める事が出来たが肝心な部分の話をしたいのでオサーナを起こす。
「おいオサーナ起きろ、明日の事話すぞ」
肩に手を伸ばし、ゆすって起こそうとした瞬間
「触らないで!!!」
絶叫とともにオサーナが起きた。
「勇者様以外に触られる気配がした!!ジミーあんた触ろうとしたの!!!!」
「あぁ・・・起こそうと」
「浮気なんて最低!!僕は勇者様だけのものなの!!さわらないで!!!!」
鬼のような形相でにらみつけてくる。怖。
「浮気じゃないだろ!!俺にはナーが居るし何より二人の仲を応援して
「「ジーちゃん浮気するの?????」」
真顔でこっちを見つめてくる。怖!!!
「今のどこ見てどれが浮気なんだよ!わかるだろ!」
「判ってるよジーちゃん♪うふふ」
絶対判ってない。顔は笑ってるが目に光が無いというか。刺されるかも。
フッと外に目をやるとエリスと目が合った。オサーナの痴態を見せる訳には行かないのでハハハと愛想笑いで誤魔化してカーテンを閉める。
「おいオサーナいいのかそんな態度。もっとお淑やかになれエリスが見たら幻滅するぞ」
「あーあ何も分かってないくせに僕たちの何がわかるっていうのかな???それ以上侮辱するならもぐぞ???」
「やめろや!お前の為に言ってるんだぞ!」
「あんたに心配される筋合い無いの!それとも僕に気があるの?僕は勇者
様しか眼中にないの」
「知ってるよ!そんな態度を改めないとエリスに嫌われるから「「ジーくん浮気はダメってさっきも言ったよね???」」
「しねーって!!ナーには何が見えてるんだよ!」
全く会議の進まぬまま時間だけが過ぎていく。これじゃあマズいので仕切り直そう
「なあそろそろ「「もういい?僕だって準備があるんだから。終わったんなら行くからね。じゃあ」」
「消えた!!!」
音もなくいなくなったオサーナは多分家に戻って荷物の準備するんだろう。
結局話が進まない。どっと疲れた。
ここ最近オサーナの暴走は異常だ。昔は遠くから見守るだけだったが明日から出発と言う事でテンションが上がっているんだろう。注意するにしても全く言う事を聞かないし「「ジーちゃん??何なのさっきのオサーナちゃんへの態度。浮気?」」
「しつこい!」
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