第2-1 〇 準備の異世界
旅の装備を揃えるため武器や防具、薬を購入し、家に戻って準備をする。
着替えや愛読書も持っていこう。そして部屋の掃除をして夕食を食べる。
部屋に戻り、何気なくジミーの部屋に目をやると誰かと喋ってるな。
おばさんか?あ、目が合った。
瞬間、ジミーがニヤリと笑いカーテンを閉める。は?なんだあの意味深な顔?
ジミーの態度にイラついていると女性の声が聞こえてきて内容までは判らないが声でオサーナとナーだとわかった。
あーあいつら俺抜きでお楽しみってわけか。キクなぁ~。
軽い敗北感を味わった後トイレにいって風呂入って就寝する事にする。
早く離脱してのんびり暮らそう。神託を聞くまでの我慢、あと少しの辛抱だ、がんばれエリス。
自分を励ましつつ風呂を済ませ憂鬱の中眠りに落ちた。
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・・
・・・
・・・・
翌朝、鳥の鳴き声と朝食の匂いで目が覚める。
寝起きはあまり宜しく無い。昨日のあいつらが頭の片隅にチラついて、イライラしながら家族の待つリビングに降りた。
「おはよう」
「おうおはよう。」
「さ、顔洗ってご飯にしましょ」
挨拶を済ませ洗面所に向かい顔を洗う。何だか耳がかゆい。
歯磨き洗顔を済ませ食卓に向かう。
この世界に箸は無いがナイフとフォークはあった。作法も前の世界と変わらない。
食事を終えナイフとフォークを置き、母さんにごちそうさまと感謝を伝え部屋に荷物を取りに行く。やっぱり耳がかゆい
パジャマを脱ぎ昨日新調した装備一式に着替える。ゲームに出てくるような旅人の衣装を身にまとい若干テンションが上がった。
あれ?脱いだパジャマを片付けようと脱いだ先を見た所、パジャマがない?ベッドの上に脱いだはずだけど。おかしいな?下か?無い。クローゼットも開けてみる。やっぱりない。
あれ?てか部屋汚くなってない?なんで?うわ!血が付いてる!時間も無いし疑問は残るが出発の時間もあるので諦めて家を出た。
不思議な事はあったがこの旅の目的でもある「ざまあ」な展開に向け頑張ろう。そう心に言い聞かせ俺は集合場所に向かった。耳がかゆい
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