第8話

暴力団対策4課は、ガラッとしている事務所みたいな感じだった。

昨日のリモートの人たちだけしかいない。

少数精鋭か?

まぁ、いいや。


「おーいてめぇら!新人さんの初出勤だ!」

「はいはい!」

「わかった。」

「わかったで~」

「り、了解です」


俺の前に昨日の人たちが来る。


「改めまして、天野怜悧です。専門はIT関係。ハッキングから、情報収集まで。よろしくお願いします。」

「「「よ、「よろしく(しゅう)ね」」」」

「私も、改めまして丹 純完だ!専門は潜入。よろしくな!」

「はい!よろしくお願いします。」

「ワイもだな。安座間 透や。専門は交渉や。よろしゅうな」

「はい!よろしくお願いします」

「つ、次は、わ、私ですね。つ、月灯 れ、零名です。よ、よろしくお願いします」

「よろしくお願いします」

「最後は俺か。河合 陰だ。専門は突撃。よろしくな!坊主」

「はい!よろしくです」


全員の自己紹介が終わった。


「はい!ということでね。本格的に紅龍組の捜査に入ってくるんですけど、怜悧君昨日調べてみて進展はあったか?」

「う~ん。あったはあった」

「「「「おお!」」」」

「だが、立件するにしても証拠が薄い」

「なるほど、話してくれ」

「はい。今回俺はシルバーバレットという自分で作ったAIを使って情報収集をしていました。」

「なるほど」

「その時に出てきた情報は違法薬物の製造場所、海外組織との関係、新たに勢力を作ろうとしていること。そして、政府の人と癒着があるということです」

「「「「「...........」」」」」

「また、新勢力の名前は”虹龍神会”という名です」

「「「「「...........」」」」」

「以上になりますね」


なんか全員黙っちゃったな

俺なんかやっちった?


「坊主!ようやった!」

「ふぇ?」

「これで、捜査は加速する」

「この情報どうやって手に入れたのよ!」

「え?ウイルス感染からのハッキング」

「十分!そしたら、違法薬物の製造場所と騒音被害、いろんな被害を検索して、照らし合わせていけば、ビンゴ!」


パソコンで位置情報を照らし合わせてこちらに見せてくれた


「ここだ。山梨県甲府市枯葉町913-1。ここから出る煙によって住民の人から苦情が出てる。一回家宅捜査入れても不思議じゃあない」

「よし!ちょっと待ってろ!すぐに裁判所のところから家宅捜査状とってくる!」


そういって加牙羅さんは行ってしまった。

...やることなくなっちった。


「なぁ?坊主」

「どうしましたか?」

「お前、銃弾を切ったらしいじゃないか。どうやったんだ?」

「ああ。それは」


バッグから黒い液体の入った瓶を取り出した。


「これを使ったんです」

「これを?」

「これに、”日本刀”とすると」


黒い液体は瓶をでて日本刀になった。


「これをシルバーバレットに操作してもらったんです。僕がやったのは苦無の投擲と回避をしただけです。まぁ、付け焼刃ですね」

「なにその化け物!?やってることがえげつない!」

「坊主、後で組手しろ」

「わかりました」


なんか。組手することになってしまった。

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