第7話

家に帰って早速調べを始めた。

あ、そうだ。

俺は加牙羅さんにメールを送る。

実は、帰る時連絡先を交換していたのである。

え~と


〈できるならでいいですけど、ハッキングとかってしていいですか?〉


っと。

返信待ちっと。

実は、うちの最強AIシルバーバレットちゃんが家に来たあの、イケメン野郎にウイルスを仕込んだらしい。

さすがだねぇ。

ピコン!

お、返信してきた。


〈やっていいよ~ばれないようにね~〉


やっていいんだ。

じゃ、遠慮なく。

俺は、携帯を操作してシルバーバレットに命令した。


〈了解しました。〉


その間俺は、紅龍組について調べないと。

ネット検索で紅龍組について調べた。

評判はやはり、ないか。

紅龍組は関東最大のヤクザ組織”隷辞レイジ”に属している。

主な収入源は表では用心棒みたいなことをしているだけだが。

裏では、ヤクか。腐ってるな~

それでも、極道かよ。

ピコン!

調べ終わったか。


〈以上が抜き出した情報です。〉


その内容は、えげつないものばっかだった。

違法薬物の製造場所、海外組織との関係、新たに勢力を作ろうとしていること。

そして、政府にこいつらの味方がいること。

やべぇな。

俺は続いてシルバーバレットに命令をした。

内容は、新勢力を作ろうとしていることについて。


〈了解しました。マスター〉


さて、その間違法薬物の製造場所について調べるか。

いや、住所は特定しているがチェーン店みたいに全国のあちこちに点在してやがる。

だが、これは違法行為によって出てきた証拠だ。

実際にこういうことをしてるっつう証拠が足りねえ。

せめて、写真でもな~

写真。写真、あ!

良いこと思いついた!

ちょっちぃあぶねぇけどやるしかねぇ。

これは明日、要相談だな。

その為に、急いで資料作らねぇと。

俺はせっせと資料を作った。

ピコン!

お、どうだったかな?


〈マスター残念ながら感づかれてしまい一時撤退しました。ですが、名前と紋だけは取ってきました。こちらです〉


危ない橋を途中まで渡ってくれたのか。

よく頑張ったな~

さて、資料の内容は?

名前は、虹龍神会けいりゅうしんかい

紋は、丸の中に龍の文字が入っていた。

なるほど、これ以上は俺もうできねぇ、明日だ。

俺はベットに入って寝た。

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う~ん

朝、俺は起きた。

ねみぃけど、今日は皆さんのところに行かないと。

俺はすぐにノートPCと携帯を取り、母さんのいる一階へと向かった。

一階には、味噌汁と鮭のいい匂いが広がっている。


「あら、起きたのね。ご飯できてるわよ」

「おはよ、先食べるわ。いただきます」


俺はささっと朝飯を食べる。


「ご馳走様。」

「あら?何か急いでいるの?」

「?ああ。ちょっとな」


歯磨きをし、身支度を整える。

恰好は、ズボンはダボダボのやつ。上は半袖にジャージだ。


「行ってくる」

「行ってらっしゃい」


ピコン!

携帯に通知が来る。

確認すると加牙羅さんからだ。


〈右斜め30度にいるぞ〉


右斜め30度に視線を向けると赤いスポーツカーがあった。

近づいてみると、加牙羅さんだった。


「なんで?こんな派手なのにしたの?」

「え?気分」

「なんですかそれ」

「それより、君には今から警視庁に来てもらいます。」

「あ、そこが拠点なのね」

「そうです!また、そこで自己紹介お願いね」

「わかりました」


赤いスポーツカーは発進する。

窓から来る風がここち良い。

俺は、家族が無事なら何でもいい。

別に他の奴が死んだって。

それこそ、かんけぇねえ奴が死んだって。

だが、あの元担任はうちの家族に手を出してきた。

それは、俺の逆鱗を逆撫でしたようなもんだ。

徹底的にぶっ潰す。

これは、宣告でもなんでもねぇ決定した事実だ。

この手で、潰す。


「着いたよ~」

「あ、はーい」


そんなことを考えているとついたらしい。

でけえな~


「さあ、こっちだよ」

「はい!」


俺は案内される。

暴力団対策4課へと

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