第6話
目を覚ますと知らない天井だった。
「目が覚めたようだね。天野怜悧君」
声のする方に視線を向けると警官が立っていた。
「初めまして、私は
「よ、よろ、つっ!」
「安静にしたまえ。腹部に弾丸2発ぶち込まれてたよ。あの様子を見るに君があの母上を守ったのだろう。」
「あ、ああ。そうだ。」
「相手をしていたヤクザは紅龍組と言い、いろいろと噂がある組だ。」
「ヒマワリの紋?」
「そう。奴の組の紋はヒマワリだ。合致したみたいだね。さて、君に少し頼みがある。暴取に協力してほしい。」
「拒否権は?」
「ない」
ですよね~
うん!知ってた~
だって、暗器やら日本刀やらトンファーを使ってたもんね
「その代わり、刀とかの所持を認めるってことですか?」
「おお、言わなかったら君を逮捕してたのに。頭良いね~」
「それほどでも」
「では、良いんですね」
「ええ。最大協力しますよ」
こっちには最強のAIシルバーバレットさんもいるしね!
「悪いね。さて、面会だ」
部屋のドアが開かれるとそこには母さんがいた
「母さん!」
「れい!んもう!心配かけさせて!ほんと、ほんとバカ息子!」
母さんは泣いていた。
僕は母さんを二度と泣かせないと決めたんじゃなかったのか?
この野郎!
「母さん、僕は、いや俺は少し後になったら行くから先帰ってて」
「いいの?」
「ああ、ここからは本気でつぶす」
この街を汚すもの、うちの母さんを泣かせたことへの報いだ
「加牙羅さん、案内してください。4課へ」
「わかりました。母上殿また後で」
母さんは扉の奥へと消えてしまった。
「4課へ案内するといっても今は無理だよ怜悧君。君怪我人だもん。」
「げぇ!」
「だから、今回はリモートだ」
加牙羅さんは黒いPCを取り出した。
「おーい!てめぇら聞こえてるか?」
「ああ、聞こえてるぞ!」
女性の声だな。
「よし!じゃ、紹介するぞ。これより、暴力団対策4課特別員、天野怜悧を加える!怜悧君、自己紹介を」
「はい。」
加牙羅さんは、僕のひざ元にPCを置いてくれた。
「は、初めまして。天野怜悧です。皆様、よろしくお願いします」
「よろしく!」
「よろしゅうね」
「よ、よろしく」
「よろしくな!坊主」
「てめぇらも自己紹介をしろ!」
「「「「そうでした。」」」」
なんか、キャラ濃いな
「じゃあ、私から行くわ!」
画面に黒いスーツをまとったとても色っぽい女性が出てきた。
髪色は黒で、なんかモデルみたいな体系だった。
全女性からうらやましい体系なんだろうな
「私の名前は
「次は、ワイかな?」
なんか、詐欺師って感じ。
こう、笑顔なのに本当の表情を隠してるみたいな
「
「よろしくです」
「次は俺だ」
次に画面に出てきた人は筋骨隆々の人だった。
なんか、シティー〇ンターの海〇主って人に似てる。
そんな人だと思った。
「俺は、
「はい!」
「つ、次は、わ、わたしで、ですね」
次の人は研究をしてる人かなって思った。
髪の毛が前に垂れてて前が見えないけど。
「わ、わたしは、つ、
「彼女は君と同じ暴力団対策4課特別員なんだ。しかも君と同い年」
「せっかくだから、素顔を見せなさいよ!」
丹さんが月灯さんの髪の毛をあげた。
「「「「「「.......」」」」」」
月灯さんの顔立ちはとても整っており言葉が出なかった。
月灯さんは恥ずかしかったようですぐに、髪の毛を降ろしてしまった。
「それよりなんだが、そっちの声は聞こえても顔は聞こえないんだが」
「あ、マジ?ちょっと待ってろ」
加牙羅さんがPCを操作した。
「お、見えた見えたぁ...」
「「「...」」」
え、?なになになになに?
急に声が聞こえなくなって。
顔に変なもんでも付いてた?
「ちょ!課長!こんな優良物件どこで拾ったのよ!」
「え?ヤクザに絡まれているところをちょっとね」
「「...嘘つき」」
思わずつぶやいてしまった。
俺とおんなじことを月灯さんもつぶやいていた。
「あれ?ばれた?」
「本当は俺が、ヤクザとちょっと渡り合って。その時に拳銃使われちゃって。その時に腹にぶち抜かれたんです」
「よし!そのヤクザ潰すか!」
「待て待て待て待て!とりま、明日から彼は参戦だから」
「「「「はーい」」」」」
そこで、リモートは終わった。
「とりま、そういうことなんだけど!」
「なんだけど!」
「この資料に目を通してもらいたい」
そう言って加牙羅さんから、ある資料を渡された。
その内容は、紅龍組に関するものだった。
何だこりゃ?
ざっと目を通してみるとえげつないもんばっかだった
例を挙げると
・違法薬物の販売&製造
・恫喝、恐喝、及び殺人の計500件
こんな感じだった。
ただ、警察は尻尾をつかめてないらしい。
なるほどね~
今の時代、ヤクザでもPCや携帯使うもんな~
よし!こういう時こそ我が最強AIシルバーバレットちゃんや!
「了解しました。ちょっと調べますね」
「よろしく頼むよ。」
そして、俺は退院になった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます