第2話

中学生の時、僕友達いたっけ。

確か、いなかったな~


トントン


後ろから肩をたたかれる。

振り返るとクラスの女子から声を掛けられた。


「?どした?」

「怜悧くん、先生が。」

「.........なるほど。ありがとね」


そう、僕は同年代からのいじめはなかった。

そう、からは!

先生(担任)から、雑用からこれ普通は先生がやるものでしょ!

ってやつまでやらされてた。

この時の僕もYESMANだったのが悪かったんだけどね。

大人になって分かった。

嫌なものは嫌だ!と断んないと後々やばいことになるから、断れ!

こう、僕の胸にルールとして課した。

僕は担任の先生がいる、学年職員室に向かった。


「おう、来たか。」


担任の先生はごみを見るような目で僕を見た。


「なんすか?」

「先生に向かってそのような態度はなんだ?」


ものの見事にキレた。


「いや、もうこの際言わせてもらいますわ。あんたの頼みもう聞かないから。」

「は?」

「僕に、ひたすら雑用やらせてましたよね」

「それがなんだ?」

「確か、書類の運搬に放課後残って授業の進行の計画。いじめの対処もでしたね」


他の先生たちが驚いてる。


「あ、もしクラスの人に手出したら僕はあなたの顔をぐちゃぐちゃにする」


少し、殺意を向けて言った。


「そ、それがなんだ?お、脅しかよ?へ、先生に歯向かったって」

「歯向かったって?なんです?僕がなぜここでこの場所でこれを言ったかわかります?」


この馬鹿はここが学年職員室であることを忘れていた。

一気に担任の顔が青ざめていく。


「その話本当かね?」


担任の後ろのほうから声がした。


「主任!?」

「君は黙ってていなさい。」


少し威圧があったな


「君の名前は「怜悧です。天野怜悧。」

「怜悧くん。その話本当かね」

「ああ、本当だ。実際にいじめがあった時、僕が対処した子に聞きます?」

「.........なるほど。十分だ。先生、後で校長に報告させてもらいます。怖い思いさせて悪かったね。」

「いや、YESMANなってた僕も悪いんで」

「それでもだ。すまないが少しいいか?今日学級閉鎖をすることクラスに伝えてくれないか?」

「それくらいなら」


僕は職員室から出た


「あ、あとうちの人を呼んで少し話そうと思う。緊急三者懇談です」

「あ、はい」


面倒なことなったな。

でも、これで今後の活動の支障はなくなるだろ

クラスに戻った後、僕は教壇に立った。


「みんな。至急帰る支度をしてくれ!学級閉鎖だ!」

「え?まじ?」

「うん。まじ。だから、帰る支度しろ~」

「はーい」


みんなから返事が来た。

過去の僕意外と発言権持ってたんだな

それもそうか、いじめの対処もするし、積極的にみんなにアドバイザーとして先生がやる仕事を全部してたからな

それもそうか。

さて、僕も帰る支度だけしよう。

たぶん、最後の居残りだ!

連絡事項を話した後解散になった。

みんな帰るけどクラスに残ってるのは僕とその先生だけ。

戸締りだけして小会議室に向かった。

小会議室のドアを開けると主任とかあさんがいた。


「怜悧!」

「かあさん!」


母さんが抱きしめてくれた。


「主任の先生から話を聞いたわ。よく頑張ったわね」

「ま、まぁ」

「君がしてきた行動ははっきり言ってその年ではすごすぎるんだよ」


主任が話してきた。


「そうでしょうか?」

「考えてみたまえ、君は13歳でいじめの解決に勤しんで、授業の計画もして、学生生活もしている。こちらからは、え、マジで言ってんの?ってレベルだよ」

「そ、そうだったのか」

「それでも、こちらの不手際だったんだ詫びさせてくれ」

「いえいえ、こっちもYESMANだったのが悪いんで」

「どうして今回のことをしようと思ったの?」

「かあさんも聞きたいな」

「はぁ、僕が担任に呼ばれるときは決まって自分では呼ばずに僕の近くにある席の人に呼ばせるんです。その時に、生徒の顔どうなってると思います?」

「わからないな」

「真っ青。」

「「!!」」

「それを見てるとこっちも気分が悪くなるといいますか。そんなところです」

「そうか。」

「たぶん、僕を呼んでくるときに相当な威圧をするんでしょう」

「ありがとう。先に言っとくがこの馬鹿はクビだ。簡単に言うとね」

「まぁ、そっちのほうがいいでしょう。生徒が元気よく暮らせるには」

「そうですね。学校側からはこんなことしかできないけど」

「十分ですよ。怜悧も無事ですし。」

「それでは、解散でよろしいでしょうか?」

「はい。ありがとうございました。」

「いえいえ、こちらもすみませんでした。怜悧くんもごめんね」

「だいじょぶですから。では」


僕と母さんは学校を出た

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