少年時代体ごと元に戻った発明家、自由にさせて頂きます。

@risk555

第1話 

「フンフ、フンフッフーン!今日は何しようかな?」


部屋の片隅でひたすら細かい作業をしている。


「無限エネルギー製造機でも作ってみるか?」


そんなことを一人でつぶやきながら作業をする。

ピコン!携帯が鳴った。


【天野怜悧!今日合コンだぞ!早う来い!】


通話チャットにこのようなことが書かれていた。


「やべ!そうだった。急げ!」


僕は急いで、家を飛び出した。

電車に揺られて10分後、改札口を出てすぐの居酒屋に入った。


「ごめんみんな。遅れた!」

「おせぇよ。早くここ座れ」

「そうだそうだ!」


言われるがままに座る。


「それじゃ、死のっか?」

「へ?」


俺は隣の奴からナイフが飛び出してきた。

俺はとっさに自分を守ることができなかった。

ナイフは、心臓を確実に貫いた。

胸辺りが熱くなるのに、全体は冷たくなっていく。

なんとも不思議な感覚だ。


「俺らはな、てめぇをずっとずっとずっっっっっっっっっっっっっっと憎んでたんだ!学校の時ひたすらボッチで教室の隅っこだったお前がよう。なんで、国民栄誉賞やノーベル化学賞をもらえんの?意味わかんねえよ!だから消えろ。存在もなくなれ」


意味不すぎる。なんで殺されるの?って思いながら意識を落とした。


(あ~。これ死んだな~。死んだらこんな感覚なのかな?)


目を覚ますとそこは自分のいつもの部屋ではなかった。

そして見覚えがある。白髪の色素が抜けた髪。ガリガリの体。本棚にはズラッと本が並べられている。ああ。これ、中学生の自分か。走馬灯かな?

試しに自分の頬をぶった。ヒリヒリする。

走馬灯では、ないらしい。

時間は、6時30分。全然間に合うな。


「れい!早く下に降りて来なさい!ご飯冷めるよ!」


この声は、久しく聞いてなかった母さんの声だ。

かわってないなぁ。


「わかった!今行くよ!母さん」


僕はリビングに行った。

リビングはとてもおしゃれで、1920年代を想起させるものだった。


「おはよ~」

「おはよう。さ、朝ごはん食べて」

「はーい」


椅子に座る。


「「いただきます」」


朝食をいただいた。

うちの家族は僕と、母だけ。

父は、ヤリ捨てしたらしい。男だったら最後まで面倒見ろよ!と言いたくなってしまう。


「ご馳走様。母さん、今日ちょっと遅くなる。」

「あら、そうなの?なら、夕ご飯作って待ってるわね」

「悪いね、じゃあ行ってくる。」

「いってらっしゃい。気を付けていくんだよ」

「はーい」


僕は玄関を開けた。

久しぶりの中学校か~。確かその時はまだ、いじめを受けてなかったんだよね~

僕は学校に向かって歩き始めた。

教室につくと僕は真っ先に使い捨てのノートに今後の目標を書いていった。

せっかく、過去に戻ってるんだ。

好きにやらないと!

~20分後~

こんなもんかな?

僕がノートに書いたものはこんな感じだ


・筋力強化トレーニング用のマシン(自分用)を作ること

・シルバーバレット(ブレスレット型AI)を作ること

・流体金属を操る媒体を作る

・電気信号流体金属を作る


何やらSF映画に出てくる言葉があるが至って僕は中二病じゃない。

上から一個ずつ確認していこう。


・筋力強化トレーニング用のマシン(自分用)を作ること


これの理由は至って簡単。今の僕は筋肉がないからだ。一応未来で付けるけど、いじめは容姿の関係じゃあねぇ。立場だ。僕の立場が関係してる。この話はいいや。


・シルバーバレット(携帯型AI)を作ること


これを作るのはとても簡単。家にあるPCでAIを作り、携帯にアプリとしてダウンロード。簡単だね~。


・流体金属を操る媒体を作る

・電気信号流体金属を作る


僕が本当に作りたいものだ。いじめの対処にできるからな。

流体金属は未来で僕が開発したものだ。

普段は液体だが、ある特定の電気信号を流すと固まる。

武器になったり、防具になったりいろいろだ。

そうさせるには、電気信号を送る元が必要だ。

設計図は、頭の中に入っている。心配はない。

さて、こいつを作るには色々な、薬品がいる。

これは、ネットで取り寄せればOK。

あとは、ジャンク行って適当な鉄の棒に刷り込ませれば終わり。

ノートを見ながら考えていると続々と教室に人が入ってくる。


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今回はここまで。それではまた~

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