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2024年11月8日 01:54 編集済
三鞘ボルコム様。この度はご批評ありがとうございました。 一次創作では初めて書く小説なので拙い点もたくさんあったかと思いますが、丁寧に批評をしていただけて本当に有り難いと思います。 三鞘ボルコム様が140作品読んだ感想で「自分の考えた物語は絶対に面白い。でも、自分の書いた作品が面白いとは自信を持てない。それは、きっと皆さんも同じだろう」というようなことを書かれていました。それには私も同意いたします。考えている最高の物語を面白い物語として書き出すのは難しいです。 今回ご批評していただいたことで、私の頭にある物語をより面白い作品にするために大変勉強になりました。 主人公の思考や行動に整合性が無いということですが、私としては、あらすじや本文にも書いてある通り「都で名を上げてさまざまな経験を積むことを夢見て旅立った、希望に満ちた少女」というふうに主人公を描写しているつもりでした。(以下引用失礼します。) 「 そうだ。 私はきっと名を上げよう。 色んな人と出会って、色んな冒険をして、もっと強くなろう。そのことは、村への恩返しにもなる。 不安もある。 しかし、どうしようもない程に溢れ出す好奇心と未来への期待が私を突き動かして止まなかった。」 とプロローグの最後に書いている通りです。 書かれてあることは理解できても納得ができないということですが、主人公は人と出会うことも目的の一つです。あと、主人公は強者との戦闘が好きだということも第1話に書いています。だから、サキは自身を簡単に組み伏せたミラクに対して、興味を持ったのです。『「仲間になる」というストーリーの為に、キャラの意思を無視して思考と行動が捻じ曲げられて』いるという訳ではないです。決して 操り人形ではないです。「帝国」についてですが、疑問を投げかける形になると書かれていますので、お答えさせていただきます。 (引用された文章の直前に書いていることではあるのですが) 「世界は殲獣中心に回っていると言っても過言ではない。 かつて世界に普遍的に存在していたという動物たちは、その数を激減させている。 その動物たちの多くは、殲獣に成り代わられていた。 少年少女は、殲獣を倒す戦士になることを夢見る。 大人達は、殲獣を倒しその体の部位を売り捌く。 それにより経済が回った。 殲獣は、とある概念を現実のものとした。 魔法だ。 殲獣たちは火を吐いた。氷を吐いた。大地を操った。巨大化した。翼もないのに、空を飛んだ。 人々は殲獣の魔法じみた力を“魔術”として、また、その身体を武器として利用した。」 亜種族が増した力は「それぞれの亜種族が持っていた固有の能力や特性」です。 「掌握した力」は、引用された文章の直前に書いてありますが、一言で言うと「人々が魔術として利用した殲獣の魔法じみた力」です。 殲獣の登場した時期に、亜種族の固有の能力や特性が増幅したということです。 亜種族の王たちが「人族の王を皇帝と認め帝国を建国して、傀儡とした」理由ですが、それも書いてある通り、「かつて殲獣の登場により手を取り合った人々がその力を掌握した気になって、協力を止めて戦争を起こした。戦争は人口の多い人族の王を皇帝に立てる形で終わって、現在は不安定な帝国がある」ということになります。皇帝が亜種族の傀儡ということは、一般常識です。帝国は不安定です。プロローグに「帝国は、50年前に起こった大陸中を巻き込んだ大陸戦争の末に成った国だ。様々な種族、民族が共存する。未だ、紛争や小競り合いも絶えない。」ということや、第一話に「戦争が終わり50年経った今でも帝国内の治安は最悪だ。」ということを書きました。外交については、この主人公が、旅立ったばかりの段階で語るのは不自然と思い詳しくは書いていませんでした。最新話までには書いています。 一切の理解ができないということですが、私としては、三鞘ボルコム様が疑問に思われたことはすべて、なるべくわかりやすく簡潔に書いているつもりでした。 そこを説明不足と感じられるんだなということがわかったので参考にさせていただきます。 (近隣諸国との関係や国の成り立ちへの疑問はについては、正直他の⭐︎3作品には疑問が無くて、どうして旅立ったばかりの少女の一人称小説である血槍の半吸血鬼には疑問があるのだろうと思ってしまいましたが) ストーリーの構成についてですが、第0話の冒頭に 「 血槍の半吸血鬼。 帝国軍における私の異名である。 亜種族の集う都シュタット。 私は人族の村で人族同様に育ち確かに希望に満ちて、都シュタットへと旅立ったはずだった。 その旅が如何に過酷なものになるかなど知らずに。 亜種族達は、人族の皇帝を傀儡として今日も人を踏み躙る。 そんな都で私は今日も血に塗れた槍を振るった。 帝国軍暗殺部隊の、早朝の定型作業。死刑執行。 淀んだ空気を振り払うように、天を仰いだ。「血槍、そこで一体何をしていますの? もう行きますわよ」「……そうね……」 目に入ったその青い空に、在りし日の旅立ちの記憶が呼び起こされた。」 と書きました。希望に満ちて旅立った主人公が帝国の暗殺部隊に在籍することになる、ということを伝えたつもりでした。 冒頭からは、主人公が暗殺者と出会って帝国の闇に巻き込まれていくという構成は伝わりづらいでしょうか? 疑問に答える形で言い訳のような内容が多くなってしまい申し訳ありません。 バトルの迫力不足や描写は、私の実力が足りていないので、これから、このご批評を参考に精進したいと思います。正直なところ、ストーリーや世界観、キャラクターまで理解できないと言われるとは考えていませんでした。自分に足りないことを考え直したいと思います。全体的に、私が考えていることを伝えられていないようですね。ストーリーが分かりにくいというのは、確かに、あらすじや序盤では情報を出し渋ってしまっているなと思いました。ただ、最初に設定や世界観を書き出し過ぎると、読者を置いてけぼりにしてしまうこともあると思うので、加減が難しいところです。ただ、もう少し情報を事前に開示しておいた方がいいと思ったので「希望に満ちて旅立った主人公が暗殺者と出会い、帝国の闇に巻き込まれていく。彼女は、裏切りに対する復讐を誓うが(第0話冒頭のように)さまざまな出会いの末に、帝国暗殺部隊に在籍することになった。彼女は、最終的に、復讐を選ぶのか、それとも希望を見出すのか」みたいにあらすじを書き直そうかなと思いました。キャッチコピーについてですが、読んでいない話の主人公の運命や葛藤に興味が持てないと言われてしまうと、小説自体がどうしようもなくなってしまう気がするので、今の所キャッチコピーはこのままでにしようかなと考えています……。先ほども述べましたが、なるべく簡潔に書こうとしたことで説明不足と感じさせてしまうということが分かり大変参考になりました。 私も物語を楽しむ上では「理解」はとても大切だと思います。 改めてご批評ありがとうございました。 追記もどうかよろしくお願いいたします。【追記】(11/8 21:05)> だったら「ミラク」と出会う前の盗賊たちとはなぜ仲間にならなかったんですか?「盗賊たちは弱かったから」と仰いますかね? なら「ニーナ」を仲間にした理由は?まずはこれにお答えします。(“言い訳”に見えてしまうかもしれませんけれども、私としては“説明”をしているつもりです)盗賊は、サキを脅そうとしています。ニーナは、サキに仲間にしてと頼んでいます。盗賊が仲間にならなかったのと、ニーナが仲間になったのはこの違いからです。ミラクと仲間になったことについてです。第1話に、主人公は強者との戦闘が好きって書きました。だから、サキは自分を簡単に組み伏せたミラクに興味を持ったのです。>「思考と言動に一貫性が無く、理解不能なキャラであるサキの未来」に、興味が持てなくなってしまったんです。そうならないように、第0話と第1話はサキの心情を多く描写したのですが。「都での新しい出会いや冒険への期待を胸に抱いていたサキ。未知の場所に向かうことに不安もあるものの、それ以上に出会いや未来への好奇心と期待が溢れていた」→「元帝国将軍であるライトに育てられたサキは戦闘が好きであり、特に強者との戦闘を好む。だから、サキは自分を簡単に組み伏せたミラクに興味を持ち、不本意ながらも仲間になろうと思った」という流れが伝わっていないということでしょうか。それとも伝わった上で理解し難いのでしょうか。> やるべきは逆に、「必要のない情報の削除」だと思います。先ほど申し上げましたが、「帝国の成り立ちの説明」って必要ですか?「帝国ってどんな国?」に対するアンサーはある程度は必要ですが、成り立ちまで説明する必要は無いと思います。なるほど。ここはやはり、序盤に必要のない設定を押し付け過ぎてしまっていたのですね。情報は必要に応じて小出しにするようにしたいと思います。ご指摘ありがとうございます。> 冒頭で謝罪をしておきながら、またしても厳しい言葉を投げてしまい本当に申し訳ございません。ですが、良い作品を作って頂きたいと思っているのは心からの本心です。移季 流実さまの、これからの成長を期待します。こちらこそ貴重なお時間でご批評していただき、本当にありがとうございました。ご批評を参考にして、必要な情報の取捨選択をします。そして、文字数を少なくして読みやすくすることで、私が書き出せていないキャラの心情をより伝わりやすく、理解しやすくしたいと思います。読者の方に感情移入していただけるように、登場人物を描写できるようになりたいです。これからも精進したいと思います。
作者からの返信
移季 流実さま、コメントありがとうございます。まずは酷評となってしまった事をお詫び申し上げます。素直な気持ちを伝えたつもりではありますが、ご不快にさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。どうやら私の書いた批評には納得頂けていないご様子ですが、まずハッキリと申し上げます。主人公・「サキ」の行動は捻じ曲げられています。(厳密には全てのキャラがですが、主人公である「サキ」は特に酷いです)批評内で申し上げた「サキ」と「ミラク」の出会いですが、とても納得のいく説明は出来ていません。「ミラク」の登場時の行動はどう見ても盗賊ですよ?想像してみて下さい。移季 流実さまの友人が「昨日、強盗に襲われてさ。その人と友達になっちゃった」って言ってきたら、どう思います?その友人から、どういう理由を聞かされれば納得できます?「相手、めっちゃ強いんだよね~」「ホラ、自分は人との出会いを求めてるし」って言われて納得できますか?私の言う事、少しは分かって頂けましたか?それとも「ファンタジーと現代日本を一緒にするのは話が違う」と仰いますかね?だったら「ミラク」と出会う前の盗賊たちとはなぜ仲間にならなかったんですか?「盗賊たちは弱かったから」と仰いますかね? なら「ニーナ」を仲間にした理由は?「サキ」だけを取り上げましたが、残念ながら本作の登場人物は全て一貫性や整合性はありません。「ミラク」や「ニーナ」も同じです。ストーリーを進める為に思考と言動が全て不自然になっています。帝国の件も同じです。成り立ちが不自然な為、いくらそれらしい設定を付け加えても説得力がないのです。ちなみに外交については蛇足でした。申し訳ございません。あまりにツッコミどころが多すぎたので、つい余計な事まで書いてしまいました。仰る通り、物語序盤で読者に伝える意味は薄いと思いますので説明する必要はありません。ただ、そもそも帝国の成り立ちなどの設定を序盤で出す必要性も薄いと思いますが。少し勘違いをなさっておられるようですが、( )の中で仰っていた「他の★3作品」は、別に設定が凝っていて説明が上手かったから★3にした訳ではありません。ただ、私が面白いと感じたから★3としただけです。(なるべく客観的に評価しようとは思っておりますが、ここはあえて「私が」とさせて頂きます)高評価した作品たちは、「読者に疑問を抱かせるような設定」をわざわざ書いておりません。仮に「疑問を抱く設定」があったなら、それは「その疑問が面白さに繋がるから」です。そして「出した設定」には「読者の納得のいく説明」がなされています。(これは★2の作品もほとんどが出来ています)どこかの批評で書きましたが、私は「設定とは、舞台で言うなら大道具・小道具のようなもの」だと思っています。道具がいくら素晴らしくても、演目や役者がダメダメでは面白い舞台にはなりませんよね?道具(設定)の素晴らしさとは、あくまで「舞台を引き立てるもの」です。ですが、道具(設定)が悪ければ、舞台(小説)で人を引き付けるのは難しいでしょう。ストーリーについてですが、冒頭のシーンで「帝都でサキが暗殺者になる」のは分かりますよ?恐らく移季 流実さまの想定としては、「あんなに明るく希望に満ちていたサキが、なんで暗殺者にっ⁉」と、読者に思わせたかったのではないでしょうか?ですが問題は最初に戻りますが、「理解不能」なキャラは、何をしでかしてもおかしくありませんし、暗殺者になってもおかしいとは思いません。そんな風に考えてしまうと、先のストーリーも読めません。そして、そんなキャラに仕立て上げた作者が、この物語で何を見せたいのかも分かりません。……失礼な事を言ってしまい、申し訳ありません。結論を言うと「思考と言動に一貫性が無く、理解不能なキャラであるサキの未来」に、興味が持てなくなってしまったんです。全く感情移入の出来ないキャラの未来に興味はありませんからね。決して移季 流実さまが仰った様な「情報の出し渋り」などという問題ではありません。そして、「新たな情報や説明を追加して、文章を書き足す」というのは悪手ですのでやめた方が良いと思います。どんどん読みにくくなるだけかと思いますので。やるべきは逆に、「必要のない情報の削除」だと思います。先ほど申し上げましたが、「帝国の成り立ちの説明」って必要ですか?「帝国ってどんな国?」に対するアンサーはある程度は必要ですが、成り立ちまで説明する必要は無いと思います。必要な情報の取捨選択をする事で、文字数も少なくなり読みやすくなりますし、主人公たちの行動に(読者が)集中できます。私のような人間に無用なツッコミを受ける事も減りますし、そちらの方が良いと思いますね。(ちなみに文章のダイエットは私も指摘されまして、現在奮闘中です)冒頭で謝罪をしておきながら、またしても厳しい言葉を投げてしまい本当に申し訳ございません。ですが、良い作品を作って頂きたいと思っているのは心からの本心です。移季 流実さまの、これからの成長を期待します。それでは最後になりますが、本批評へのご参加ありがとうございました。
編集済
三鞘ボルコム様。この度はご批評ありがとうございました。
一次創作では初めて書く小説なので拙い点もたくさんあったかと思いますが、丁寧に批評をしていただけて本当に有り難いと思います。
三鞘ボルコム様が140作品読んだ感想で「自分の考えた物語は絶対に面白い。でも、自分の書いた作品が面白いとは自信を持てない。それは、きっと皆さんも同じだろう」というようなことを書かれていました。それには私も同意いたします。
考えている最高の物語を面白い物語として書き出すのは難しいです。
今回ご批評していただいたことで、私の頭にある物語をより面白い作品にするために大変勉強になりました。
主人公の思考や行動に整合性が無いということですが、私としては、あらすじや本文にも書いてある通り「都で名を上げてさまざまな経験を積むことを夢見て旅立った、希望に満ちた少女」というふうに主人公を描写しているつもりでした。(以下引用失礼します。)
「 そうだ。
私はきっと名を上げよう。
色んな人と出会って、色んな冒険をして、もっと強くなろう。そのことは、村への恩返しにもなる。
不安もある。
しかし、どうしようもない程に溢れ出す好奇心と未来への期待が私を突き動かして止まなかった。」
とプロローグの最後に書いている通りです。
書かれてあることは理解できても納得ができないということですが、主人公は人と出会うことも目的の一つです。
あと、主人公は強者との戦闘が好きだということも第1話に書いています。
だから、サキは自身を簡単に組み伏せたミラクに対して、興味を持ったのです。
『「仲間になる」というストーリーの為に、キャラの意思を無視して思考と行動が捻じ曲げられて』いるという訳ではないです。決して 操り人形ではないです。
「帝国」についてですが、疑問を投げかける形になると書かれていますので、お答えさせていただきます。
(引用された文章の直前に書いていることではあるのですが)
「世界は殲獣中心に回っていると言っても過言ではない。
かつて世界に普遍的に存在していたという動物たちは、その数を激減させている。
その動物たちの多くは、殲獣に成り代わられていた。
少年少女は、殲獣を倒す戦士になることを夢見る。
大人達は、殲獣を倒しその体の部位を売り捌く。
それにより経済が回った。
殲獣は、とある概念を現実のものとした。
魔法だ。
殲獣たちは火を吐いた。氷を吐いた。大地を操った。巨大化した。翼もないのに、空を飛んだ。
人々は殲獣の魔法じみた力を“魔術”として、また、その身体を武器として利用した。」
亜種族が増した力は「それぞれの亜種族が持っていた固有の能力や特性」です。
「掌握した力」は、引用された文章の直前に書いてありますが、一言で言うと「人々が魔術として利用した殲獣の魔法じみた力」です。
殲獣の登場した時期に、亜種族の固有の能力や特性が増幅したということです。
亜種族の王たちが「人族の王を皇帝と認め帝国を建国して、傀儡とした」理由ですが、
それも書いてある通り、「かつて殲獣の登場により手を取り合った人々がその力を掌握した気になって、協力を止めて戦争を起こした。戦争は人口の多い人族の王を皇帝に立てる形で終わって、現在は不安定な帝国がある」ということになります。
皇帝が亜種族の傀儡ということは、一般常識です。
帝国は不安定です。プロローグに「帝国は、50年前に起こった大陸中を巻き込んだ大陸戦争の末に成った国だ。様々な種族、民族が共存する。未だ、紛争や小競り合いも絶えない。」ということや、第一話に「戦争が終わり50年経った今でも帝国内の治安は最悪だ。」ということを書きました。
外交については、この主人公が、旅立ったばかりの段階で語るのは不自然と思い詳しくは書いていませんでした。最新話までには書いています。
一切の理解ができないということですが、私としては、三鞘ボルコム様が疑問に思われたことはすべて、なるべくわかりやすく簡潔に書いているつもりでした。
そこを説明不足と感じられるんだなということがわかったので参考にさせていただきます。
(近隣諸国との関係や国の成り立ちへの疑問はについては、正直他の⭐︎3作品には疑問が無くて、どうして旅立ったばかりの少女の一人称小説である血槍の半吸血鬼には疑問があるのだろうと思ってしまいましたが)
ストーリーの構成についてですが、第0話の冒頭に
「 血槍の半吸血鬼。
帝国軍における私の異名である。
亜種族の集う都シュタット。
私は人族の村で人族同様に育ち確かに希望に満ちて、都シュタットへと旅立ったはずだった。
その旅が如何に過酷なものになるかなど知らずに。
亜種族達は、人族の皇帝を傀儡として今日も人を踏み躙る。
そんな都で私は今日も血に塗れた槍を振るった。
帝国軍暗殺部隊の、早朝の定型作業。死刑執行。
淀んだ空気を振り払うように、天を仰いだ。
「血槍、そこで一体何をしていますの? もう行きますわよ」
「……そうね……」
目に入ったその青い空に、在りし日の旅立ちの記憶が呼び起こされた。」
と書きました。
希望に満ちて旅立った主人公が帝国の暗殺部隊に在籍することになる、ということを伝えたつもりでした。
冒頭からは、主人公が暗殺者と出会って帝国の闇に巻き込まれていくという構成は伝わりづらいでしょうか?
疑問に答える形で言い訳のような内容が多くなってしまい申し訳ありません。
バトルの迫力不足や描写は、私の実力が足りていないので、これから、このご批評を参考に精進したいと思います。
正直なところ、ストーリーや世界観、キャラクターまで理解できないと言われるとは考えていませんでした。
自分に足りないことを考え直したいと思います。
全体的に、私が考えていることを伝えられていないようですね。
ストーリーが分かりにくいというのは、確かに、あらすじや序盤では情報を出し渋ってしまっているなと思いました。
ただ、最初に設定や世界観を書き出し過ぎると、読者を置いてけぼりにしてしまうこともあると思うので、加減が難しいところです。
ただ、もう少し情報を事前に開示しておいた方がいいと思ったので
「希望に満ちて旅立った主人公が暗殺者と出会い、帝国の闇に巻き込まれていく。彼女は、裏切りに対する復讐を誓うが(第0話冒頭のように)さまざまな出会いの末に、帝国暗殺部隊に在籍することになった。彼女は、最終的に、復讐を選ぶのか、それとも希望を見出すのか」
みたいにあらすじを書き直そうかなと思いました。
キャッチコピーについてですが、読んでいない話の主人公の運命や葛藤に興味が持てないと言われてしまうと、小説自体がどうしようもなくなってしまう気がするので、今の所キャッチコピーはこのままでにしようかなと考えています……。
先ほども述べましたが、なるべく簡潔に書こうとしたことで説明不足と感じさせてしまうということが分かり大変参考になりました。
私も物語を楽しむ上では「理解」はとても大切だと思います。
改めてご批評ありがとうございました。
追記もどうかよろしくお願いいたします。
【追記】(11/8 21:05)
> だったら「ミラク」と出会う前の盗賊たちとはなぜ仲間にならなかったんですか?
「盗賊たちは弱かったから」と仰いますかね? なら「ニーナ」を仲間にした理由は?
まずはこれにお答えします。(“言い訳”に見えてしまうかもしれませんけれども、私としては“説明”をしているつもりです)
盗賊は、サキを脅そうとしています。
ニーナは、サキに仲間にしてと頼んでいます。
盗賊が仲間にならなかったのと、ニーナが仲間になったのはこの違いからです。
ミラクと仲間になったことについてです。
第1話に、主人公は強者との戦闘が好きって書きました。だから、サキは自分を簡単に組み伏せたミラクに興味を持ったのです。
>「思考と言動に一貫性が無く、理解不能なキャラであるサキの未来」に、興味が持てなくなってしまったんです。
そうならないように、第0話と第1話はサキの心情を多く描写したのですが。
「都での新しい出会いや冒険への期待を胸に抱いていたサキ。未知の場所に向かうことに不安もあるものの、それ以上に出会いや未来への好奇心と期待が溢れていた」
→
「元帝国将軍であるライトに育てられたサキは戦闘が好きであり、特に強者との戦闘を好む。だから、サキは自分を簡単に組み伏せたミラクに興味を持ち、不本意ながらも仲間になろうと思った」
という流れが伝わっていないということでしょうか。
それとも伝わった上で理解し難いのでしょうか。
> やるべきは逆に、「必要のない情報の削除」だと思います。
先ほど申し上げましたが、「帝国の成り立ちの説明」って必要ですか?
「帝国ってどんな国?」に対するアンサーはある程度は必要ですが、成り立ちまで説明する必要は無いと思います。
なるほど。ここはやはり、序盤に必要のない設定を押し付け過ぎてしまっていたのですね。
情報は必要に応じて小出しにするようにしたいと思います。ご指摘ありがとうございます。
> 冒頭で謝罪をしておきながら、またしても厳しい言葉を投げてしまい本当に申し訳ございません。
ですが、良い作品を作って頂きたいと思っているのは心からの本心です。
移季 流実さまの、これからの成長を期待します。
こちらこそ貴重なお時間でご批評していただき、本当にありがとうございました。
ご批評を参考にして、必要な情報の取捨選択をします。
そして、文字数を少なくして読みやすくすることで、私が書き出せていないキャラの心情をより伝わりやすく、理解しやすくしたいと思います。
読者の方に感情移入していただけるように、登場人物を描写できるようになりたいです。
これからも精進したいと思います。
作者からの返信
移季 流実さま、コメントありがとうございます。
まずは酷評となってしまった事をお詫び申し上げます。
素直な気持ちを伝えたつもりではありますが、ご不快にさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
どうやら私の書いた批評には納得頂けていないご様子ですが、まずハッキリと申し上げます。
主人公・「サキ」の行動は捻じ曲げられています。(厳密には全てのキャラがですが、主人公である「サキ」は特に酷いです)
批評内で申し上げた「サキ」と「ミラク」の出会いですが、とても納得のいく説明は出来ていません。
「ミラク」の登場時の行動はどう見ても盗賊ですよ?
想像してみて下さい。移季 流実さまの友人が「昨日、強盗に襲われてさ。その人と友達になっちゃった」って言ってきたら、どう思います?
その友人から、どういう理由を聞かされれば納得できます?
「相手、めっちゃ強いんだよね~」「ホラ、自分は人との出会いを求めてるし」って言われて納得できますか?
私の言う事、少しは分かって頂けましたか?
それとも「ファンタジーと現代日本を一緒にするのは話が違う」と仰いますかね?
だったら「ミラク」と出会う前の盗賊たちとはなぜ仲間にならなかったんですか?
「盗賊たちは弱かったから」と仰いますかね? なら「ニーナ」を仲間にした理由は?
「サキ」だけを取り上げましたが、残念ながら本作の登場人物は全て一貫性や整合性はありません。「ミラク」や「ニーナ」も同じです。
ストーリーを進める為に思考と言動が全て不自然になっています。
帝国の件も同じです。
成り立ちが不自然な為、いくらそれらしい設定を付け加えても説得力がないのです。
ちなみに外交については蛇足でした。申し訳ございません。
あまりにツッコミどころが多すぎたので、つい余計な事まで書いてしまいました。
仰る通り、物語序盤で読者に伝える意味は薄いと思いますので説明する必要はありません。
ただ、そもそも帝国の成り立ちなどの設定を序盤で出す必要性も薄いと思いますが。
少し勘違いをなさっておられるようですが、( )の中で仰っていた「他の★3作品」は、別に設定が凝っていて説明が上手かったから★3にした訳ではありません。
ただ、私が面白いと感じたから★3としただけです。(なるべく客観的に評価しようとは思っておりますが、ここはあえて「私が」とさせて頂きます)
高評価した作品たちは、「読者に疑問を抱かせるような設定」をわざわざ書いておりません。仮に「疑問を抱く設定」があったなら、それは「その疑問が面白さに繋がるから」です。
そして「出した設定」には「読者の納得のいく説明」がなされています。(これは★2の作品もほとんどが出来ています)
どこかの批評で書きましたが、私は「設定とは、舞台で言うなら大道具・小道具のようなもの」だと思っています。
道具がいくら素晴らしくても、演目や役者がダメダメでは面白い舞台にはなりませんよね?
道具(設定)の素晴らしさとは、あくまで「舞台を引き立てるもの」です。
ですが、道具(設定)が悪ければ、舞台(小説)で人を引き付けるのは難しいでしょう。
ストーリーについてですが、冒頭のシーンで「帝都でサキが暗殺者になる」のは分かりますよ?
恐らく移季 流実さまの想定としては、「あんなに明るく希望に満ちていたサキが、なんで暗殺者にっ⁉」と、読者に思わせたかったのではないでしょうか?
ですが問題は最初に戻りますが、「理解不能」なキャラは、何をしでかしてもおかしくありませんし、暗殺者になってもおかしいとは思いません。そんな風に考えてしまうと、先のストーリーも読めません。
そして、そんなキャラに仕立て上げた作者が、この物語で何を見せたいのかも分かりません。
……失礼な事を言ってしまい、申し訳ありません。
結論を言うと「思考と言動に一貫性が無く、理解不能なキャラであるサキの未来」に、興味が持てなくなってしまったんです。
全く感情移入の出来ないキャラの未来に興味はありませんからね。
決して移季 流実さまが仰った様な「情報の出し渋り」などという問題ではありません。
そして、「新たな情報や説明を追加して、文章を書き足す」というのは悪手ですのでやめた方が良いと思います。
どんどん読みにくくなるだけかと思いますので。
やるべきは逆に、「必要のない情報の削除」だと思います。
先ほど申し上げましたが、「帝国の成り立ちの説明」って必要ですか?
「帝国ってどんな国?」に対するアンサーはある程度は必要ですが、成り立ちまで説明する必要は無いと思います。
必要な情報の取捨選択をする事で、文字数も少なくなり読みやすくなりますし、主人公たちの行動に(読者が)集中できます。
私のような人間に無用なツッコミを受ける事も減りますし、そちらの方が良いと思いますね。
(ちなみに文章のダイエットは私も指摘されまして、現在奮闘中です)
冒頭で謝罪をしておきながら、またしても厳しい言葉を投げてしまい本当に申し訳ございません。
ですが、良い作品を作って頂きたいと思っているのは心からの本心です。
移季 流実さまの、これからの成長を期待します。
それでは最後になりますが、本批評へのご参加ありがとうございました。