★3 オッサン、3人のギャルに『シェア』される!?〜元気いっぱいな美人ギャルに懐かれた平凡サラリーマン、ギャルづくしな毎日が始まってしまう〜
タイトル:オッサン、3人のギャルに『シェア』される!?〜元気いっぱいな美人ギャルに懐かれた平凡サラリーマン、ギャルづくしな毎日が始まってしまう〜
キャッチコピー:年下ギャルがハチャメチャすぎる!4Pがデフォの恋人生活もたっぷりお届け
作者:兎のしっぽ🐇
URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330669203808703
評価:★3
【あらすじ】
名雲優希(なぐもゆうき)はちょっと背が高くて脱いだらスゴいだけのしがないサラリーマンだ。
結婚どころか彼女もいないまま27歳の誕生日を迎えようとしていたある夏の日、職場と家とを往復するだけの変わり映えのない生活に変化が訪れる。
偶然出会ったとびっきり可愛い2人の女子高生に立て続けに懐かれたのだ。
楽しいことが大好きでエッチなことにも超積極的。スタイル抜群の明るく元気な《グイグイ系美人ギャル》ミサキ。
バスト&ヒップ90センチオーバー。程よい肉付きのムチムチボディがたまらない《しっとり系巨乳ギャル》アヤネ。
なぜかどちらもゴリゴリのギャルだった。
今どきギャルの2人は男子から告白されまくりのルックスも性格も最高の女の子。当然どちらか一人を選べるはずもなく……
個性豊かな〇〇系ギャル達が全員恋人!?
"好き"をシェアする幸せ共有系はちゃめちゃラブコメディ、ここに開幕!
【拝読したストーリーの流れ】
批評に入る前に警告させて頂きます。
本作のキャッチコピー、及びタグには「4P」という不穏な単語が存在します。
セルフレーティングにも「性描写有り」とありまして、私が拝読した5話までには過激な描写はありませんでしたが、その後は保証いたしかねます。
未成年者の方は閲覧には慎重になって下さい。
また、本作のエピソードのナンバリングは「1-1」「1-2」といった表記でしたが、本批評内では「第1話」と言った風に呼称させて頂きます。
27歳になる直前のサラリーマンの主人公「名雲優希」は、今日もいつも通りに仕事を終え、いつも通りに最寄り駅に到着していた。
だがそんな「優希」の前で、白ギャルがスマホを落とすのを発見した。
すぐに返そうと声を掛けるが、ナンパと勘違いをされて無視されてしまう。
なんとか誤解を解いてスマホを返し、立ち去ろうとしたのだが……。白ギャルは「彼氏から貰ったキーストラップ」が無くなったと騒ぎ始める。
白ギャルに懇願され、一緒にキーストラップを探す「優希」だったが3時間探しても見つからず……。
「優希」は、「彼氏にフラれてしまう」と泣き始めた白ギャルを慰める為に、こう言ってしまった。
「心配ないですって。もし彼氏にフラれるようなことになれば、俺が何でも好きな物を奢ってあげますよ!」
そして翌日……。いつも通りに仕事を終えて最寄り駅に着いた「優希」の前に、白ギャルが待ち構えていたのだった……、といったお話でしょうか。
【タイトル・キャッチコピーの批評】
タイトルは典型的な「説明文タイトル」ですね。どういった設定で、どういったストーリーなのかが一目瞭然です。
「説明文タイトルを嫌う層には敬遠される」という問題以外は、非常に良いのではないでしょうか。
続いてキャッチコピーですが……。やはり「4P」の文字が目につきますね……。
本文の内容次第だとは思いますが、通報されたりしてBANされたりしないかが心配です。
その問題を棚上げして他の部分に目を向けてみますが、「ハチャメチャ」という単語から「コメディ色が強い」という事が予想されます。
タグでも「負けヒロインなし」とありますが、そこから「主人公を奪い合うドロドロの戦い」は無いという事も分かります。
タイトル・コピーの共に、作品の内容や方向性を見せる事が出来ていると感じますし、何より「エロ」で強力に読者をキャッチ出来ているのではないかと思います。
【キャラクターの批評】
キャラクターですが、非常に素晴らしいですね。
まずヒロインの白ギャルですが、非現実的ながらもツボを押さえていると思います。子供っぽく、天真爛漫で、自己中で、小悪魔的で、良い部分も悪い部分も全てが可愛らしく描けていると感じました。
ですが何より素晴らしいのは主人公の描写ですね。
本作は主人公の一人称で書かれているのですが、「セリフと地の文がまるで別人」です。
セリフでは10も年下の白ギャルにも敬語を使い、1人の社会人として倫理と節度を持っている人間であるかのような事を言っています。
ですが地の文(内心)では、その脳内は下心で満ちています。
このギャップが堪らなく良いですね。
また【拝読したストーリーの流れ】で書いた通り、白ギャルと主人公が接近する理由がしっかりとありますので、単に「主人公に一目惚れをした」とか「ピンチの所を主人公に助けられて惚れた」のような、いわゆる「即落ちヒロイン」ではないと思われます。
ここは読み手によって好き嫌いがあるかも知れませんが、個人的には高評価です。
ただ、27歳(手前)でタイトルやエピソードタイトル、ヒロインから「オッサン」と呼ばれるのは、本当にオッサンの読者としては複雑に感じてしまいますね。
【文章・構成の批評】
文章は普通に読みやすかったですね。
先ほど申し上げたように、主人公のセリフと地の文のギャップが面白いですし、白ギャルのセリフにも勢いがあって良いと思います。
特に目立った問題も無いのでこれで終わっても良いのですが、せっかくなので些細な問題を2点だけ指摘させて頂きます。
まずは記述ミス(?)のようなものがありました。
第2話で、白ギャルを駅のホームまで見送った主人公なのですが、その際に「入場券」を買っています。ここは主人公の家、または会社の最寄り駅なのでは? 定期券は持ってないんですかね?
もう1点は、「文末の三点リーダーの後には句点を打つ」のが一般的とされています。
「句点が無ければ読みにくい」という事はありませんが、こだわりが無いのであればつけた方が無難だと思います。
次に構成に移りますが、個人的にはここも高評価です。
「個人的には」とつけたのは、賛否があるかも知れないと思ったからです。
第5話までの時点では、主人公とヒロインの間に明確な恋愛感情は見られません。主人公は美人のヒロインに下心を持っているだけのようにも見えますし、ヒロインも主人公の事をからかって遊んでいるだけにも映ります。
勢いのある文章とは裏腹に丁寧に物語を進めているように感じましたが、一部の読者からは「話の進みが遅い」と思われてしまうかも知れません。
何せ、公開済みのエピソードを見てみると「1人目のヒロインで15話」「2人目のヒロインで20話」「3人目のヒロインで11話」も使って、順に登場させているようですから。
【ストーリー・設定の批評】
ストーリーは「社会人×3人のギャルによる、ラブコメハーレムもの」ですね。
第5話までの時点ではそれ以上でもそれ以下でもありませんが、需要もあるジャンルですし良いと思います。
そして設定ですが、悪い言い方になってしまいますが「この手の作品にしては非常に丁寧かつ自然」に作られていると感じました。
偏見かも知れませんが「エロ要素の強い作品」は、設定がいい加減な事が多いと思っておりました。
ですが本作は「主人公とヒロインの出会い・再会」が、すごく自然に作られています。それこそ、「実際に似たような事があってもおかしくはない」と思うくらいでした。
キャラの性格や言動は少し破天荒ですが、状況から察する思考の流れは自然であり、総じて「作品への没入感」を高めてくれましたね。
【総評まとめ】
「とにかく主人公のギャップが面白いハーレムラブコメ」ですね。
私は以前に「ラブコメ作品では、主人公よりヒロインの魅力の方が重要だ」といった内容の事を書いたかと思いますが、本作を読むと考えを改めるべきかも知れないと考えてしまいました。
キャラに魅力があり(もちろんヒロインにも)、ストーリーや展開が丁寧に作られた本作は間違いなく面白いと思います。
ただ、本作がカクヨムのガイドラインを超えていない事を祈るばかりです。
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