説明文タイトルをWeb小説の読み手が好むのは「不正解」なものを読みたくない。タイトルで読むか読まないかを悩む時間さえ惜しいというタムパコスパ的なあるそうな。
でも長文タイトルって、紙の本になったときにロゴデザイン的な格好良さがないんですよね。
紙の本を読むなら(それ自体が今は贅沢なことかもしれませんが)内容について「どんなものなのかな?」とページを捲りたくなるようなパワーワードで選びますね。
そして紙の本を選ぶときの習性で、Web小説も説明文タイトルは避けますねぇ。
自分は同人誌を自分で作るタイプの書き手なので、Web掲載時と同人誌でタイトルは変更します。連載を少しずつ追いかける感覚と、一冊の本にのめり込んで読む感覚も違いますしねぇ。
>怒りを表現する時に「○○は怒った」とか、悲しみを表現する時に「○○は悲しんだ」と書いてしまうと陳腐に映ってしまうと仰っておられたのです。
これについてはマンガや映像だったらどう表現するかという風に考えると、より説得力が増すと思います。
マンガや映像ではキャラクターの怒りを「怒ったぞ」という台詞では表現しないと思います。画角、画面の色、効果線、擬音、表情、唇や体の僅かな動き、そういったものでの表現全ての積み重ねが文章の豊かさや読み手への説得力になります。
もし自分で小説を書いていて、特にモノローグなどキャラクターの内面を言葉一つで表現してしまいそうになったら、「マンガだったらどう書くか」+「映像では表現しきれない内面はどうか」と考えると……ものすごく文字数が増えます(遠い目)
いやしかし120作はスゴい数ですねぇ!おつかれさまです!
作者からの返信
続セ廻さま、コメントありがとうございますっ。
説明文タイトルに関する考察は仰る通りだと思いますね。
書籍化の際にタイトルを変える作品も見かけますが、やはりその辺の問題があるのでしょうね。
仲には「説明文タイトルを嫌っているが、読まれる為に仕方なくつけている」なんて話も耳にした事があります。
表現に関しても仰る通りですねぇ。
マンガのセリフで「怒ったぞ」なんてのは、パッと思いつくのは「オレは怒ったぞ!!フ〇ーザーーーーー!!!!!」くらいですね。(笑)
それはともかく、表現と文字数の問題は難しいですねぇ。
表現を増やせば文字数が増えてテンポが悪く、読みづらくなる。
短い文章量で表現を尽くすには、センスと経験がものを言いますね。どちらも足りない私は、ひたすら研鑽を重ねるのみです。(辛い現実ですが)
120作まで来ましたが、まだ新規の依頼も来ておりますので出来得る限り頑張りますっ!
……でも、ペースは少し落とそうかなと考えてます。
データ集計ありがとうございます!
私自身は説明文タイトルとそうじゃないもので"小説家になろうさん"の結果で結構差があったため、説明文タイトルを採用していました。
やはり実績のない自分のような作者の場合、ある程度最初に目につくタイトルで気を惹かないとあらすじすら見てもらえず、次にあらすじを見てもらえ、さらにページに飛んで読んでもらえるか、というステップを経てようやく読んでもらえると割り切ってそうしています。
せめてもの悪あがきで(短文の本命タイトル)と(説明文)を"~"でつなぐ形式が最近のマイブームでしたw
作者からの返信
蒼井星空さま、コメントありがとうございます。
そうですよね。読者に作品を読んでもらう為には、いくつものハードルを順に超えていく必要があると思います。
まずは「タイトル」(カクヨムではキャッチコピーも同時ですね)。次に「あらすじ」。そしてようやく「第1話」ですよね。
蒼井星空様の仰る通りです。
その最初のハードルが、やはり「説明文タイトル」ならば超えやすいように感じましたね。
それと蒼井星空様の仰る「悪あがき」、私の作品も同様の手法を取っているのですが、実はメインタイトルにそんなに思い入れがある訳では無いんですよね。
何せ私は壊滅的にセンスが無いもので、今のタイトルも「良くは無い」と感じつつも、それ以上が思いつかずに放置している次第ですw。
データ集計本当にお疲れ様です。
私は「本当はあんまり使いたくないけど、そういうものが求められてるみたいだから合わせてみるか」という感じで使っている立場ですが、ここまでの差が付くとはびっくりですね。なんかもう、自作品などタイトルのキャッチーさと奇抜さでPV数が付いてるだけの邪道イロモノ駄作でしかない気がしてきました。気付かせていただいてありがとうございました。
作者からの返信
川中島ケイさま、コメントありがとうございます。
私も、川中島ケイさまと似たような感覚ですかね。
「どんなタイトルでも作品の良し悪しには関係ない。でも、その方が読まれる可能性が高いなら使おう」という感じですね。
データの信憑性としてはかなり物足りないものではありますが、ここまで顕著に差が出ると、やはり「説明文タイトルの有効性はある」という結論になってしまいますねぇ。
でも、川中島ケイさまの『寿司から始まる天下泰平』は決して駄作などではありませんよ。
★1という低評価をつけてしまいましたが、本批評内では「明確な面白さがある作品」か「それはなくても、全体的に水準の高い作品」にしか★1以上とはしておりません。
『寿司から始まる天下泰平』には「明確な面白さがある」と、私は感じましたよ。
データ集計お疲れ様でした……!
なんとなく説明文タイトルのほうがPV数多いんだろうなとは思っておりましたが、ここまで露骨に出るのはなかなか興味深いですね。
過去にWeb小説のPV数の稼ぎ方を実際に作品投稿して検証・実践されたかたの本を読んだことがあるのですが、そこでもやはりタイトルは説明文調と言いますか、それだけで方向性がある程度わかるものにした方が良いとありました。
理由はいくつかありますが、Web小説は『表紙買い』や『作者買い』がおこらないため、目を引くわかりやすいものにすべき、といったものが挙げられており、なるほどなと思ったのを覚えております。
個人的には、作品の雰囲気を表した素敵なタイトルに憧れたりはしますけれどね……。そのために必死に時間を捻出して書いた作品が見向きもされないとなると、さすがにちょっと悲しいですし……難しいところです。
作者からの返信
ひっちゃん様、コメントありがとうございます。
本文でも述べておりますが、分母が少なく、他の要因を無視していますので有効なデータと言い切る事は出来ないかも知れません。
ですが予想以上の違いに私も驚きを隠せませんでした。
私は「タイトルが作品内容の面白さに影響を与える事は殆ど無い」という考えですが、「タイトルが読者獲得に与える影響は大きい」とも考えています。
「悲しい作品」を生み出さない為にも、全霊を込めて書いた作品にこそ最高のタイトルを名付けて貰いたいものですね。
編集済
だいこんです。
あらかじめ白状しますと長文です。お手隙の際にご覧いただけたら幸いです。
まず、ちょうどひと区切りを迎えたタイミングで再びコメントが頂けたことを非常に嬉しく思います。というのも三鞘ボルコム様に批評を書いていただいてから反響があり、ありがたい事に現在進行形で好評な意見を賜れているからです。
批評をきっかけに読み手様方が増えたのは、正直に言うと予想外でした。
一方で期待に応えられるだけの地力が作品に備わっていたのだということが知れて嬉しかったですし、よりいっそう精進せねばと気を引き締めるいい機会にもなりました。なまじ数万数億のPV数を稼げただとか★の数を誇れるほどの身分ではないため、生の声が聞ける本企画は改めて糧になるなと。
それから本記事の「キャラの感情などを『直接的な言葉』で表現しない」という言葉に、首が千切れんばかりうなずいてしまいました。私が作品を執筆する上で常に念頭に置いている事だからです。
記事中に挙げられたワードをお借りしますと、
・「○○は怒った」→腹の奥底から湧き上がる感情に支配されるor目の前にいる人間が対話すべき人ではなく、話の通じない獣(けだもの)の輪郭を帯び始めた
・「○○は悲しんだ」→部屋を後にしてからも、背中を丸めて座る彼が頭から離れなかった。泣いているような背中だった
輪郭を彫るような文章を書く一方で、ここぞという場面では直接的な感情表現をぶつけてみるのも面白いですよね。特に好意を含んだ「好き」なんて言葉は、そのためにあるものだと思っています。
あとはインパクトという意味で「メロスは激怒した」、なんてフレーズも一度見てからは忘れられません。
説明文タイトルに関するデータについても興味深かったです。本当にお疲れさまでした。私ではまず統計しようとさえ考えなかった事柄なので、ありがたく参考に致します。
長文タイトルに対する素人なりの考え方ですが、個人的には初手……具体的にいうと第一印象に特化していると感じます。
店頭に置かれている書籍とは違い、web小説ではぱっと見で飛び込んでくる文字でしか情報を伝える手段がありません。
有名イラストレーターが描かれた美麗な表紙・イラストも無く、作品世界観を伝えるユニークなフォントでタイトルが綴られているわけでもない。
なのでタイトルにありったけの情報を詰め込んで読み手の方々に訴求する……というのは、ある意味で理に適った生存戦略なのかなと思います。それを裏付けるように数字としてのデータが残っているので、ここはやっぱり疑いようがないのかなと。
ただ数字ばかり見ていると、時折ふと「これっていったいなんなんだろう」と思う時があります。
私は一を十に、百を千にしたいという理由で筆を執ったわけではないので、自分の性癖に正直でいられる今の状態はある意味幸せなのかもしれません。
作者からの返信
だいこん様、コメントありがとうございますっ。
私の批評から作品を読んで下さる読者さまがいらっしゃるのは嬉しい限りです。
概要欄にも書いてある通り、それも本企画の目的の1つですからね。
実はお褒め頂いた「キャラの感情などを『直接的な言葉』で表現しない」という事は、私は出来ていないんですよね……。
「こうした方が良い」という事を知識としては知っていても中々実践は出来ませんねぇ。
なので、書いて頂いた例文は非常に参考になりますっ。
わざわざありがとうございましたっ!
「説明文タイトル」への労いのお言葉もありがとうございます。
こちらも「有効だというのは知識としては知っていた」んですが、実際に「どの程度違うのか」は知らなかった為、「折角ここにデータがあるんだから調べてみよう」ってなったんですね。
結果は予想以上の差になりましたねぇ。(本文中でも述べた通り、有効なデータとは言い切れませんが)
私は別に「売れたい。有名になりたい」などと思っている訳ではありませんが(ウソです。ちょびっとだけ思ってます)、「できるだけ多くの読者に読まれたい」とは思っています。
ただ前提としては「自分が読みたい作品を書く」が1番の優先事項としてありますので、そこを侵さないようであれば、あらゆる手を尽くしてでも「読者獲得」をしたいと思います。(またウソです。手段は選びます)
データ集計お疲れ様です
そんなに説明文タイトルとそうでないもので差が出るのか……と感じました
作者からの返信
トマトP @猫部@NIT所属さま、コメントありがとうございます。
本当に少し予想以上でしたね。
本文でも書いてますが、他の要素を考慮していませんし分母が少ないので参考程度にしかならないと考えていました。
ただ、ここまで明確に差がつくと中々無視は出来ませんね。
編集済
こうしてデータとして抜き出して見ると、とても興味深いですね。
これは友人から、書店事情を小耳に挟んだものですが。
書店には、毎日毎日どこかしらの出版レーベルから、新刊が数作品から数十作品と届きます。
『電撃文庫、毎月×日発売』といったようなスケジュールを、色んな編集部がひと月の間に満遍なくバラけさせているわけですね。
そんな風に、各出版レーベルから毎日のように新刊が届くと、当然ながら、陳列できる場所があっという間になくなります。
一定の期間が経過すると、書店は売れ残った新刊を、版元さんに返本してしまうんだそうですよ。
(よほど売れまくっている作家さんの作品でもない限りは、という但し書きがつきますが)
そして、その期間というのが、だいたい約3ヶ月くらいなんだとか。
有名な作家さんの作品って、いつ書店に行っても置いてあるイメージだから、ちょっと意外ですよね。
それほど有名ではない著者の場合、発売の初週くらいは平積みしてもらえたとして。
平積みは、表紙のイラストが見え、かつ著者名も、タイトルロゴも、帯の謳い文句も見える状態です。
でも2週間、1ヶ月と経過していくうちに、平積みのスペースはどんどん新刊に侵食されていき、あっという間に棚の方へと流されてしまいます。
そして、棚に立てて陳列されてしまうと、表紙イラストや帯の煽り文句といった情報は、わざわざ棚から引っこ抜かない限りは見えなくなります。得られる情報は、タイトルと著者名、出版社くらいでしょうか。
表紙が見える状態の陳列と、背表紙しか見えない状態での陳列。これってかなり、得られる情報が絞られちゃうんですよね。
この背表紙での勝負になってくると、長文説明系タイトルは、帯の煽り文や粗筋の役割を兼ねるようになってくるんじゃないかなぁと、勝手に愚考する次第です。
何しろ、棚から引っこ抜かなくても、作品の中身やジャンルが分かりますからね。
とまぁ、そう考えると。
タイトルも立派な作品の広告塔の一つなんだなぁと、しみじみ思うところです。
タイトルで興味を持って、棚から引っこ抜いてもらえるか。Web上で、ワンクリックして作品ページを開いてもらえるか。
本質は、同じなんじゃないかと思います。
長文コメント送ってしまい、失礼いたしました!
追記:
おぉ、コンビニだとバイトさんの裁量になることもあるんですね! 面白いです。
たしかに近所の小さな書店だと、店長さんの好みが透けて見えることがあるので、書店で見たとしても一律ではないのかもしれませんね。
大型の書店やチェーンの書店だと、個人の裁量ではなく一律の方が管理しやすいのかな、と思います。
>>マンガなら、タイトルロゴも独自のデザインがされている事がほとんど
確かに、マンガはその点、背表紙にも付加情報があっていいなと思います。
>>私の集計の結果では「説明文タイトルの方が読まれやすい傾向にある」と思います。
どうやら本当に、そのようですねぇ。
ただの読者だった頃は、長文タイトルはあまり好きではなかったんですが……。
書き手になった今となっては、この事実を無視はできないなぁと思っております。
作者からの返信
伊井野いと@『祓い屋令嬢3巻』2月発売!さま、コメントありがとうございます。
返本のシステムは知ってました。
ずいぶんと昔になりますが、コンビニでバイトをしてた事がありましたので。毎日、古い本を返本してました。
面白いのは、私の働いていたコンビニでは返本の期日は決まってなかったんですね。
本棚に収まるように、スカスカにならないように、バイトが自分の裁量で勝手に返本する本を決めてました。(店舗によって違うと思います)
時には、同じ雑誌の先週号が残るなんて事も……。
書店では働いた事はないのですが、流石にコンビニとは勝手が違うでしょうねw。
>表紙が見える状態の陳列と、背表紙しか見えない状態での陳列。これってかなり、得られる情報が絞られちゃうんですよね。
マンガなら、タイトルロゴも独自のデザインがされている事がほとんどですので背表紙からでも最低限の情報は得られますが、小説はあまり見ないですね。
画一的なフォントでは目立たないので、説明文で「内容を説明しよう」「気を惹こう」とするのは、少しでも読者に読まれたいという工夫の産物なのでしょうね。
そして信用に値するとは言い難いですが、私の集計の結果では「説明文タイトルの方が読まれやすい傾向にある」と思います。
書籍になるとまた違うかも知れませんが、無視の出来る数値ではないと感じましたね。
あと、長文コメントは問題ありませんよ。
私も同じくらいの長文で返しますのでw。