★(測定不能) フェアリーアイドル!!


タイトル:フェアリーアイドル!!

キャッチコピー:三つ子の妖精、アイドル目指します!!!

作者:石川 明日香

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093074439262438


評価:★(測定不能)


【あらすじ】

 ウチ、クラム・パレット・ワールド!

 フェアリーワールドに暮らす三つ子の次女なんだ。

 文化祭のくじ引きに当たっちゃって、アイドルステージをやる事になっちゃった!!

 そこから、アイドルになりたいって思いが芽ばえて来て……。

 シャイニー、ハナ、一緒に頑張るよ!!



【拝読したストーリーの流れ】

 まず本作の作者である石川 明日香さまは、前回批評しました『リーフ~ファッション部とお嬢様~』の作者、石川 円花さまと姉妹だそうでして、本作はお二人の合作となっております。


 そして評価を(測定不能)とした件なのですが、恐らく本作は「小学生以下の子供を対象とした作品」です。(私はそう感じました)

 私は児童文学を読んだ事が無く、また幼児向けのアニメや絵本なども関心が薄い為、本作をマトモに批評するのは不可能だと判断しました。

 いちおう頑張って批評をしてみますが、見当違いな見解を述べてしまう可能性が高い事をあらかじめお詫びします。



 地球とは違う「妖精世界フェアリーワールド」。

 そこでは三つ子の妖精姉妹「シャイニー・トゥインクル・ワールド」「クラム・パレット・ワールド」「ハナ・ガーデン・ワールド」が中学生になろうとしていた。


 3人が入学した中学校で、入学早々に行われる学園祭。

 そこで3人はアイドルステージを行う事に。


 友達の協力で無事に学園祭を終えた3人は、今度はアイドルのオーディションを受ける事に。

 アイドルを目指す3人の行方は……、といったお話でしょうか。



【タイトル・キャッチコピーの批評】

 タイトルは、シンプルでストレートですね。

 個人的には悪くないとは思うのですが、web小説としては難しいと思いますね。タイトルを見ても作品内容がイメージしにくいからです。



 キャッチコピーですが、こちらは「作品内容を見せる」という意味では悪くないと思います。

 ただやはり、多くの読者はこちらを見ても作品内容のイメージは難しいのではないかと思います。それは、本作があまり見ないジャンルだからですね。



 私は本作を「幼児向けの児童文学」だと感じましたが、そういった作品は多くはないと思います。(少なくとも「異世界ファンタジー」というジャンル内では)

 もっとしっかりと作品内容を伝えるか、いっそ内容を説明する事は諦めて「キャッチ」に特化したタイトルとコピーを考えた方が良いかも知れませんね。



【キャラクターの批評】

 キャラは良いと思いますね。

 3姉妹はそれぞれ性格がハッキリ分かれていますし、「妖精はそれぞれ固有の魔法を持っている」という設定も個性が出て良いと思います。


 ただ3姉妹の友達を、それぞれ1人ずつ3人用意したのは少し早いと感じました。

 まだ物語の設定やキャラが頭に入り切っていない状態で、「友達」という同じ属性のキャラを3人も出されても把握しきれません。

 必要に合わせて1人ずつ出した方が良かったと思いますね。


 そして本作は3姉妹の誰かの一人称で地の文が書かれているのですが(第1話は次女、第二話は三女)、何の予告も無い為に誰の視点かが分かりません。

 ほとんど3人一緒に行動しているので、余計にややこしいですね。

 エピソードの冒頭に、誰の視点なのかを明記した方が良いかも知れません。



【文章・構成の批評】

 文章ですが、大人が読めば拙いと感じる事も多いかと思いますが、子供向けであるなら表現としては分かりやすいのではと思います。


 ただ、子供向けであるなら逆に難しい漢字や表現もありますね。(難しい表現としては「筆舌に尽くしがたい」とかですね)

 漢字に関しては、もし本作のターゲットが「小学生以下」であるならば、面倒ですが全ての漢字にルビを振るくらいで丁度良いのかも知れません。(労力がスゴイ事になりますので推奨は致しませんが)


 あとは誤字が結構ありましたね。

 また誤字かどうかは判断に困るのですが、「胴震い」という言葉がありましたが「身震い」の方が良いと思います。

 世界観を演出する為に造られた造語かも知れませんが、「世界観を感じるプラス要素」より「読みにくいマイナス要素」の方が大きいと感じました。



 次に構成に移りますが、こちらは正直に言うと判断に困りますね。


 普通に考えれば良いと思います。

 第五話までの間に見せ場もあり、テンポもよく、約2200~4500文字と読みやすい文章量です。


 ただ、「小学生以下」が対象ならば4500文字は多いと思うんですよね。

 小さな子供向けならばもっと短い方が良いのではないかと思いますが……、正直なところ私には分かりません。完全に憶測です。



【ストーリー・設定の批評】

 ストーリーに関しては、「妖精」というファンタジー要素を抜きに考えれば「中学生の姉妹がアイドル目指すというもの」ですね。

 私は観た事がありませんが、一昔前にあった「アイ〇ツ!」なんかが近いのでしょうか?



 そして設定ですが、多数のガバガバな所が目立ちますが「小学生以下」が対象であるならば気にはならないと思います。


 ただ、「妖精世界フェアリーワールド」「妖精」「魔法」など、現実世界とはかけ離れた異世界の話であるにも関わらず「小学校」「中学校」「地球」などといった現実世界と同じような単語が出てきます。

 これらは「作品のファンタジーっぽさ」を無闇に損なっているように感じましたので無い方が良かったと思いますね。



【総評まとめ】

 これまで散々「小学生以下の子供向けの作品」だと言ってきて、そのつもりで批評をしてきましたが、作者のお二人の意図とは異なっているかも知れません。


 では、対象が「中・高生~中年の大人」であった場合の評価はと言いますと、その場合の本作の評価は★0です。

 本作は文章・キャラ・ストーリー・設定が幼稚です。楽しめる大人もいるとは思いますが、決して多数派ではないでしょう。


 そして私の感想の通り「小学生以下の子供向けの作品」だった場合ですが、私自身は先に述べた通り評価が出来ませんが、web小説で人気を得るのは難しいと思います。

 理由は言う必要も無いとは思いますが「web読者に対象となる子供は少ない」からです。


 いずれにしても「web小説サイトで人気を得る」のは難しい作品だと思います。

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