71~80作品の批評
★0 私の魔法は何色ですか?
タイトル:私の魔法は何色ですか?
キャッチコピー:【過去編突入】魔法に恵まれて父と魔法が使えない娘の日常系魔法バトル、、
作者:トマト天津飯
URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093072938876183
評価:★0
【あらすじ】
4年前イグナルトは森で迷っていると謎の少女と出会う、少女の名前はシエル
イグナルトは彼女の家で少しの間お世話になった、子供が苦手だった彼だが徐々にシエルと仲良くなっていくがその時事件が起きる、、
イグナルトが留守にしている時にシエルの家が盗賊に襲われてしまった、シエルの母親は自分の命を犠牲にしてでも娘を守ろうとした、イグナルトがなんとか駆け付けシエルを助ける事が出来たが母親は救う事が出来なかった、母親を失い行く場所が無かったシエルを見過ごせなかったイグナルトは彼女を引き取る事に、、、
そして4年の月日が流れシエルは6歳になった、、
家族になってから色々な苦難を周りの助けを借りながら乗り越えて来た彼らは、、本当の親子になっていた、、、
父親の仕事や用事に付いて行くうちにシエルはこの世界の事を知る、『魔法、種族、景色』色々知りシエルは未来に進んでいく、、
【拝読したストーリーの流れ】
本作にはエピソードにナンバリングがされていませんでしたのが、本批評内では1話目を第1話という風に呼称させて頂きます。
また本作にはプロローグがありましたので、第4話までを読んだ批評とさせて頂きます。
本作は【あらすじ】にある通り、主人公の「イグナルト」と義理の娘「シエル」を描いた「父娘もの」ですね。
ただ、それ以上のストーリーは第4話までの時点では読み取れませんでした。
【タイトル・キャッチコピーの批評】
タイトルはあまり良くないと思います。
「魔法」が重要なポジションだという事は伝わりますが、本作の最重要テーマは「父娘」ではないのでしょうか?
第4話までを読んだ限りでは「魔法」がストーリーに重要な役割があるという描写もありませんでしたし、「父娘」を見せるタイトルの方が良いと思いますね。
次にキャッチコピーですが……。こちらは後で詳しく書かせて頂きますが、恐らく言葉を間違っていますね。
原文と、私の訂正文を並べてみましょうか。
原文
【過去編突入】魔法に恵まれて父と魔法が使えない娘の日常系魔法バトル、、
訂正文
【過去編突入】魔法に恵まれた父と、魔法が使えない娘の日常系魔法バトル
あくまで私の推測にはなりますが、訂正文の方が意味合いとしても通りますし、こちらが正しいのではないかと……。
もし私の推測が間違っていたなら、深くお詫びいたします。
【キャラクターの批評】
キャラクターですが、まず主人公の「見せ方」があまり良くないと感じました。
第3話で「物流ギルド」という単語が出てくるので、主人公は運送業のような仕事をしているのだと思います。第1話から主人公は馬車で近くの村へと配達をしているようなのですが、そこに娘が忍び込んでいる事に気付きます。
ですが「なぜ忍び込んだのか」については考察するものの、「どう対処するべきか」については一切言及がありません。
どうやら「忍び込み」は頻繁に起きているらしく、その常習性が書かれています。また、「特殊な仕事もあるから連れ回せない」という書かれ方をされていましたが、これは「危険もある」という事だと解釈できます。(後に盗賊に襲われる、といった事実もあります)
ならば主人公は、「娘にどう教育をするか」に悩むべきではないでしょうか? 「父娘もの」であるならば、こういった部分にこそ注視するべきでしょう。
あとは全体的に「セリフが棒読み」に感じました。何と言うか、言葉に感情が乗っていないんですよね。
盗賊のセリフを一部抜き出しますが「そっちの舐めるじゃねぇー」とか「「ぎゃああ」」、「このガキがぁぁぁ」など、緊迫感にも欠けるように感じます。
「っ」や「!」などを利用する事や、「……」などで間を作る事、そして「意識的に説明台詞を避ける事」などで、「棒読み」とは感じ難くさせる事が出来ると思います。
【文章・構成の批評】
文章は非常に残念……、というか正しい文章を書けていないと感じますね。
まず目立つのは読点の誤用ですね。
【あらすじ】にも出ていますが、読点を「まるで句点のように」使っています。連続使用で「三点リーダー」の代わりにも使われていますね。
文末が読点で終わる事も多く、また「句点も読点も無く終わる事」も多いです。ですがたまに句点で終わる事もあります。
何かの意図や狙いがあるのかも知れませんが、私には読み取れませんでしたし、恐らく意図のようなものは無いと感じました。
次は誤字・脱字が多い事ですね。
キャッチコピーでも指摘しましたが、本文でも非常に多いです。第4話までの時点でも数え切れない程ありましたね。
あとは、戦闘描写に特に感じたのですが「動きを表現できていない」と思いました。
これは【キャラクターの批評】でも指摘しましたが、「間を作る」事が出来ていない為だと思います。その為か主人公の戦術説明と、その結果しか書かれていないような雰囲気に受け取れてしまいました。
構成についてですが、こちらもあまり良くありませんね。
というのも第1話の時点で、主人公と娘の関係性が「出来上がってしまっている」からです。
主人公は初登場時から娘を溺愛しているかのような書かれ方ですし、娘も主人公に甘えていて、それでいて主人公の言葉には素直に言う事を聞いていました。
テンプレを嫌って、あえてこの様な構成になさったのかも知れませんが、個人的には良くないと感じましたね。
やはり「人間関係が構築されていく過程」が面白いのであって、「出来上がっている人間関係」を見せられても面白くは無いと思います。特に本作は「父娘もの」なのですから、そこにこそ注力するべきだったと思いますね。
【ストーリー・設定の批評】
第4話までの時点では「よくある父娘もの」以上のものは感じ取れませんでした。
先ほど「テンプレを嫌った」という可能性を推測しましたが、「テンプレ」以上のものは感じませんでした。
設定ですが、実は【あらすじ】の続きに魔法などの設定が書かれていました。一応、「魔法には5つの属性がある」とか「魔法には5段階のレベルがある」などの説明がされていましたが、第4話までの時点ではそれらがどう面白さに関わるのかは未知数です。
ちなみにここでも誤字(?)があり、私には正しく理解が出来ませんでした。
【総評まとめ】
本作は「とにかく間違いが多い作品」ですね。
私の読み間違いの可能性も否定しきれませんが、「15歳」と言った後に「17歳」となっていたり、「明確な間違い」も確かに存在します。
そうなれば読者は「作中の文章を信用」できません。
さて、信用できない文章で構成される作品は果たして面白いのでしょうか?
結論は言わずとも知れると思います。
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