★0 裏道シェアハウス
タイトル:裏道シェアハウス
キャッチコピー:ようこそ!ちょっぴり物騒なシェアハウスへ
作者:細谷 幸叶
URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093073400839945
評価:★0
【あらすじ】
大学1年生になる篠田 真琴(しのだ まこと)は上京し、祖父に紹介してもらったシェアハウスをやっている店、" 喫茶 幸福(シンフー)" で新生活を始める。ここではバイトもできるということで早速オーナー兼大家の李 雨林(リ・ユリン)に申し出るとなんとそのバイトは暗殺や口封じなど裏社会の仕事だった!果たして真琴はバイトに慣れることはできるのか?!そして他の住人たちと仲良くなれるのか?!
【拝読したストーリーの流れ】
本作のエピソードタイトルにはナンバリングがされておりませんでしたが、本批評内では1話目を第1話という風に呼称させて頂きます。
ストーリーなんですが、第5話までの段階では【あらすじ】以上の情報はありませんでした。というのも、本作の1話分の文章量があまりにも少なかったからです。(最多の第1話で770文字)
追加情報としては、主人公のお隣さんが登場した事くらいですね。
【タイトル・キャッチコピーの批評】
タイトルは語呂が良いですね。
ただやはり作品内容や方向性が見えず、初見の読者は手を伸ばし難いのではと思います。
キャッチコピーも同様に感じましたね。
字面から感じる雰囲気は明るくて良いのですが、何がどう「物騒」なのかもわからず、相変わらず作品内容の想像がつきにくいですね。
タイトル・コピーの両方とも、作者さまのセンスは良いと思います。
ただ「キャッチ」は全く出来ていないと感じました。
【キャラクターの批評】
キャラについては、あまり良くないですね。
キャラの言動が唐突で短絡的に映りました。特に主人公が入居初日にオーナーにアルバイトをしたいと申し入れ、そのまま働く流れはあまりにも不自然に映りました。
同じ流れをするにしても、「主人公がアルバイトをする動機」や「オーナーが主人公を雇う理由」などが欲しかったところですね。
あと、オーナーの名前「李 雨林(リ・ユリン)」ですが、中国人という設定なのでしょうがないのですが「雨林」だけでは正しく読めないですね。
初登場時は読みも書かれていたのですが、読者は1度だけではキャラの名前を覚えられません。(少なくとも私はムリです)
面倒かも知れませんが、こういった名前には常にルビを振った方が良いと思います。(統一感が無くなるので、私ならキャラ全員にルビを振りますね)
【文章・構成の批評】
文章は拙いですね。
基本的に「~~だ」というような断定的な言葉で括られており、動きや情景・心理などを表す描写が不足しているように感じます。
また、地の文の文頭に空白が無かったのですが、たまにあったりして、それが文章の統一感を失くしていますね。
(基本的には、文頭の空白はあった方が良いとされています)
構成に関しては残念な出来ですね。
まずやはり、1話ごとの文章量が少なすぎるのが問題ですね。基本的に文章量は少ない方が読者の負担にならずに良いのですが、それは相応の文章力と構成力を持った作者にしか出来ません。
本作では、キャラは表現しきれず、状況描写・説明はおざなりで、ストーリー進行は強引になっていると感じました。
【ストーリー・設定の批評】
最初に述べさせて頂いたように、【あらすじ】以上の所まで進む事が出来ませんでしたのでストーリーに関しては割愛させて頂きます。
設定ですが、大筋は悪くないのではないでしょうか。
「主人公の日常に現れた非日常が織りなす、ドタバタコメディ」ですかね?
「暗殺」や「口封じ」とありますが、変にリアル路線にはせずにコメディ路線で行けば面白くなる可能性は十分にあると思います。
ただ本作のタイトルにもなっている「シェアハウス」ですが、その要素はあまり感じられませんでした。
1階は喫茶店として使っているみたいですし、共用リビングなどの存在は明言されていません。(キッチン・風呂・トイレは共用だとの記述がありましたが)
読者的には、これでは「アパート」と変わりません。せっかくタイトルにもしているのですから「シェアハウスっぽさ」をもっと出した方が良いと思いました。
【総評まとめ】
「色々と足りない」と感じた作品でしたね。
文章力・構成力・表現力など、どれも「面白い作品」となるには1歩2歩足りないと感じました。
そして多くの読者に読まれたいのなら、「作品の面白さを分かり易くアピールする」事が重要ですね。
私は第5話まで読んでも、本作の面白さがどこにあるのか分かりませんでした。(文字数が少ないせいもありますが)
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