50作品を読んだ感想


 今回もキリの良い所で感想を述べさせて頂きたいと思います。

 そろそろ恒例となってきましたかね?



 まずは前回に語る事の出来なかった、ちありや様の作品「ユリって雑草だよね」について語りたいと思います。


 この作品は高校生の恋愛を描いたものでしたが、とにかくキャラが良かったですね。まさしく等身大といった造形で、2人を応援したくなってしまいます。

 ……で、あのオチですからね。


 正直、あっけない終わり方にモヤモヤした所に「IFストーリー」ですよ。

 こちらもオチは消化不良感があるのですが、それがまた「本編」を引き立てるように感じちゃいました。


 あ、後日譚は「余計なエピソード」なんて書きましたが、私個人は好きですよ?



 続きまして、加峰椿さまの作品「贖罪の山羊は運命と踊る」について語らせて頂きます。


 こちらは「運命」を操作する技術のある国を描いたSF調の作品ですね。

 いやぁ、本当に設定が凄い作品ですっ。

 複雑な設定を思いつく事は、作品を作っていらっしゃる皆さんもあると思います。ですが、それを実際に作品にする為にまとめ上げる事は至難の業です。

 なのに加峰椿さまはそれを更に、分かり易く、面白く書いて下さってます。


 本批評に加峰椿さまからコメントを頂きましたが、それによれば私が指摘した謎や疑問についての答えもありました。

 「5話までの批評」というルールの上でなので謎が残ったのは仕方がありませんね。(本作の批評は第7話まで読んで追記しました)


 そして加峰椿さまは、本作を公募に出されるおつもりの様です。

 公募のハードルの高さは分かりませんが、加峰椿さまの文章力・構成力は非常に高く感じました。

 少なくともweb小説から書籍化を果たした「面白みの欠片も無い作品群」などよりは、よっぽど面白く、レベルの高い作品だと断言します。



 最後に秋犬さまの作品「ズレアクエスト~お父さんがクソゲーしか買って来ない~」について語ります。


 こちらは非常に心が温まる作品ですねぇ。

 「クソゲーを題材にした、お父さんの奮闘記」という表現が出てきました。


 登場したクソゲーは3本あるのですが、私はどれもプレイをした事はないのですが名前くらいは聞いた事のある有名作ばかりです。

 特に「ドラ〇ンズレア」は2020年にもリメイク作品が発売されているので知っている人もいるでしょう。


 この作品を読んで、私も子供の頃を思い出してしまいました。他にも同じ感想を抱いた方も居るのではないでしょうか?

 笑えるのに感動する。本当に良い作品だと感じました。



 さて、尺が余ってしまったので、少しだけ別の話題をさせて頂きたいと思います。

 それは本批評での、★0とした作品と★1とした作品の差についてです。


 ★0とした作品は、「面白みが感じられない」か「それ以外に致命的な欠点がある」かのどちらかです。例外として「私が理解出来ない」というのもありましたが。(「純文学」や文字数が極端に短い作品など)


 「致命的な欠点」の中でも「文章力」については厳しく採点させて貰いました。

 文章が読み難い・理解しづらいというのは、文章のみで構成される小説においてはまさしく致命的だと考えましたので。

 実際、★0とした作品の大半は「文章」に何らかの欠陥を持っているように感じました。


 では★1とした作品には「文章に問題は無い」のかと言うと、残念ながらそうではありません。中には★0とした作品よりも文章に問題があると感じた作品もありました。(それでも最低限の文章力はあると感じましたが)

 ただし、そうしながらも★1とした作品には「面白い」と思える何かがあったのです。


 同じ評価をした作品の間でも、私の中での評価には結構差があります。0~3までの4段階しかないので当然ですね。

 しかし★0と★1の差は決定的だと思っております。

 ★1と言えば低評価だと感じると思いますが、★1の作者さまは決して落ち込んだり、卑下をなさらないで下さい。


 本来なら、もっと早くに伝えるべきだった事ですね。私の不手際です。

 誠に申し訳ございませんでした。



 と、本来はここで今回は終わる予定だったのですが、急遽話題を1つ挟ませて頂きます。

 実は先ほど紹介いたしました「ズレアクエスト~お父さんがクソゲーしか買って来ない~」の作者・秋犬さまに、近況ノートで本批評記事の紹介をして頂きました。


 その中で「初期に比べて批評のコツをかなり掴んでいる」と言って頂けたんです。

 その事自体は非常に嬉しいんです。しかし、これは同時に「初期に批評させて頂いた作品への評価は拙い」という事でもあると私は思いました。


 この件についてどう扱おうか、非常に悩みました。

 また1から批評を見直し、書き直すのは現実的とは言えません。1人ではとても無理です。

 それに書き直しても、作者さま方や読者さま方の目に留まるとも限りません。


 結果といたしましては、「謝罪するに留める」という事にしようと思います。

 どなたからか指摘を頂ければ書き直すかもしれませんが、基本現状維持とさせて頂きます。


 私の実力が至らず、本当に申し訳ございませんでした。 

 言い訳がましいですが、仕方の無い事と許して頂ければと思います。



 さて、ゴールデンウイークという事で、休みを存分に使って批評もいつもより頑張って参ります。休みが終われば、また2、3日に1本のペースになりますが最後までお付き合い下されば幸いです。

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