★0 轍を踏む


タイトル:轍を踏む

キャッチコピー:「どいつもこいつもはじめまして、あなたは覚えているのにな!」

作者:ハムケツ大行進

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093073750480348


評価:★0


【あらすじ】

姉を捜して海底へ

「二度と同じ轍を踏むことの無いように」



【拝読したストーリーの流れ】

 まず本作にはエピソードタイトルにナンバリングがされておりませんでしたが、本批評内では1話目を第1話、という風に呼称させて頂きます。



 そして本作のストーリーなのですが……、申し訳ございません。

 本作は全文に渡って難解な表現が用いられており、私には理解が難しいものでした。その為、以後の批評も「分からない読者が、分からないなりに感想を述べた」程度に受け取ってください。


 ストーリーは、主人公「紀野真宵」が「楽園」への招待状を持って姉を探しに行く……、という事くらいしか理解できませんでした。



【タイトル・キャッチコピーの批評】

 タイトルですが、良いとは思えませんね。

 【あらすじ】にある通り「同じ轍を踏む」という言葉からつけられているのだとは思いますが、それだけでは全く意味が伝わりません。



 キャッチコピーですが、こちらは意味不明ですね。

 作中のキャラのセリフでしょうか? 第5話までの時点では無いセリフです。

 キャラのセリフとしてあろうが無かろうが、このコピーを見る読者は「まだ本編を読んでいない」と想定するべきだと思います。



 タイトル・コピーの両方とも、「読者に伝える」「読者を惹きつける」という事を放棄している様に見えます。

 この2つを見て「読んでみよう」と考える読者は少ないと思いますね。



【キャラクターの批評】

 本作は一人称と三人称が混ざっており、その大半は「事実を詩的な表現で書く」か「主人公の感想」かの2つに分かれていました。

 このせいで、主人公像が全く掴めません。


 そして主人公だけに限らず他のキャラも行動が唐突で、どういったキャラなのか? が一切伝わりませんでした。



【文章・構成の批評】

 「詩的な表現」については、私は本当に分からないので割愛させて頂きます。


 それ以外の問題点としては、「句点をつけていない」事が挙げられます。

 1カ所だけつけられている文章がありましたが、他には無かったので「つけているのが間違い」なのだと思います。

 ただ、なぜ句点をつけないのかはいくら考えても、調べても分かりませんでした。


 次に、「文章と文章が繋がらない」と感じた箇所が多くあった事ですね。

 このせいで読む流れが寸断され、非常に読み難くなっています。

 こちらは「詩的な表現」とは関係が無いものと思います。



 構成についても、私には分からない事だらけでしたので多くは語りません。

 ただ、第1話~第3話までの文字数は約5、600文字に対して、第4話は約1700文字。第5話は約2000文字となっていたのは、少しバランスが悪いと思いましたね。



【ストーリー・設定の批評】

 前述したように、ストーリーは殆ど理解できませんでしたので割愛します。


 同様に設定も良く分からなかったのですが、1点だけ問題点を指摘させて頂きます。

 それは、「世界観が良く分からない」という事です。


 最初、主人公が「蒸気機関車」に乗る事から、「明治から昭和初期。もしくはその位の文明の世界」と認識しました。ところが話を進めると「蒸気機関車は停まったプラットフォームごと降下していく」なんて文章が出てきます。極めつけは「中華街」なんて言葉が出てきます。

 この物語の舞台は、どのような世界なのでしょう?



【総評まとめ】

 本作もジャンルは「純文学」になるんですかね?

 ただ、「詩的な表現」というのを差し引いても非常に読みづらく、理解しづらい文章だと感じました。

 恐らくですが「純文学」として見てもレベルは低いと思います。

 「大衆文学」として見たなら、問題外の作品ですね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る