★0 治癒魔法使いの僕、知らぬ間に物理最強になってました。


タイトル:治癒魔法使いの僕、知らぬ間に物理最強になってました。

キャッチコピー:脳筋が繰り広げる痛快バトルコメディ!

作者:風で翔ぶ

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093073258141126


評価:★0


【あらすじ】

彼、プラムは生粋のプロテイン好きだが、ある時治癒魔法を授かる。それが切っ掛けで学園に入り、日常を、、、と思いきや、プラムの脳筋が炸裂。

筋肉だけは大事にする主人公、そして最強なのに更に強くなる主人公、誕生。

目指すは魔王軍討伐!

脳筋をご覧あれ。



【拝読したストーリーの流れ】

 誰でも、ある日神様から突然魔法を授かるのが常識の世界。

 主人公の「プラム」が授かったのは、希少な「治癒魔法」だった。魔法を授かる際に、神様は「勇者として人間界へと行く」と言っていた。


 神様が勇者となって人間界へ来るという事は、魔王が復活するという事か?

 そう考えた「プラム」は「神様よりも先に魔王を倒してやる」と思ったのだった……、といったお話でしょうか。



【タイトル・キャッチコピーの批評】

 説明文タイトルですが、可もなく不可もなくといった所でしょうか。

 「治癒魔法」「知らぬ間に」「物理最強」、どれも見慣れたワードです。もし、同系の作品が無ければ際立ったのでしょうが、現在では無個性だと言わざるを得ません。


 キャッチコピーは単純ですが良いですね。

 端的に作品ジャンルを説明し、主人公を「脳筋」と揶揄する事で逆に興味が湧いてきます。



【キャラクターの批評】

 詳しくは【文章・構成の批評】で書かせて頂きますが、文章力が無い為にキャラクターの造形が伝わりません。


 何を考えているのか分かりませんし、時には何を言っているのかすら理解出来ないセリフもあります。

 コメディ作品という事で多少なら許容も出来るのですが、本作は多少では済みませんでした。



【文章・構成の批評】

 そして問題の文章ですが、非常に拙いです。「どこが」悪いではなく「全体的に」悪いです。

 問題点はいくつも見当たるのですが、一番の問題は「この作品を他人に見せるものだという意識が足りない」という事だと思います。


 とにかく読みづらく、理解しづらく、説明が足りず、そのせいで結局理解できません。「他人が読み易く、理解の出来る文章」を書けるように頑張りましょう。


 次は構成ですが……、何とも言いづらいですね。

 まず本作は、第1話~第4話まで500~800文字くらいの非常に短い話が続くのですが、第5話では2200文字を越えます。


 第4話までが短すぎるのが問題だと、本来ならば言うのですが……。私は第4話までの短い文章ならば、読みづらい文章も何とか耐える事が出来ました。

 しかし第5話になると、読み進めるのが苦痛でたまりませんでした。


 文章の改善が出来ないのならば、1話の文章量は少なくした方が良いのかも知れません……。



【ストーリー・設定の批評】

 ストーリーの流れ自体はテンプレ展開ですね。

 ただ、「神様が勇者になる」という話は変わっているなと思いました。

 しかしそれが面白さに繋がるかは、第5話の時点では分かりません。


 そして設定なのですが……。実は第1話を読んだ時、私は本作を面白いと感じておりました。

 その理由なのですが、主人公の兄と、この世界の魔法を説明した文章を引用させて頂きたいと思います。


——————————————————————————

兄の魔法は水魔法。兄さんは何をするにも水が伴う。水魔法はそういうもの。土魔法は常に手が土だらけだし、風魔法は髪の毛ボサボサ。もちろん風に吹かれるから。

——————————————————————————


 兄は、魔法ではない普通の火を扱う事も出来ない様子です。

 私はこの文章を見て「この世界では、魔法は常に発動しっぱなし」なのだと思いました。「いや、おかしいだろっ⁉」とツッコミまくりましたね。

 しかし本作はキャッチコピーにあるように「コメディ」です。なら「読者にツッコませる」本作を面白いと感じたのも当然です。


 しかし残念ながら、この設定はここまでです。再び描かれる可能性が無い訳ではありませんが、期待は出来ません。


 というのも、他の設定があまりにも雑だからです。

 恐らく作者さまは設定を深く考えていらっしゃらないのでしょう。本作の設定は、まるでストーリーを進める為だけに登場し、詳しい説明はされません。

 おかげで何かの設定が登場する度に、謎が深まっていきます。


 【キャラクターの批評】でも書かせて頂きましたが、いかにコメディ作品と言えども流石に許容できるレベルではありませんでした。



【総評まとめ】

 先程も書きましたが、「他人が読み易く、理解の出来る文章を書く」事ですね。本作には、それが出来ておりません。

 これが出来ていない作品が面白い事など、絶対に有り得ないと断言いたします。

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