★0 (自称)平凡の俺、異世界で平凡に生活(してるつもり)


タイトル:(自称)平凡の俺、異世界で平凡に生活(してるつもり)

キャッチコピー:厨二病×無自覚無双、一見交わらなそうで交わる不思議な物語…

作者:純怜

URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093073680358235


評価:★0


【あらすじ】

主人公、西院和也はいつも通り朝の日課をこなし日常を過ごしていた。

ふと水辺に実っていたスズメウリに目をやりいつも通りだとほっとしていると…


教室がいきなり光って……



【拝読したストーリーの流れ】

 高校1年生の主人公がいつも通りに登校したら、突然教室中が光り、異世界転生してしまう。

 そして5年後、「王立魔剣士学園」に入学した主人公は、自分と同じく異世界転生したであろうクラスメイトを探す為、闇組織を作り、現存する6つの悪の組織を壊滅させるために動いた……、というお話……で合ってると思います。



【タイトル・キャッチコピーの批評】

 タイトルは、作品のジャンル・方向性を読者に知らせるという意味では良いと思います。

 このタイトルを見れば「異世界転移or転生」の「無自覚チートもの」であることが分かります。


 ただ、それ以上の魅力をタイトルからは感じません。

 これでは、同ジャンルの作品の中に埋もれてしまうでしょう。


 キャッチコピーも良いとは言えませんね。

 前半の、ジャンルの説明文はタイトルで半分わかっています。「厨二病」に関しても、読者の興味を惹く重要な情報とは言えないでしょう。


 そして後半は意味不明です。「一見交わらなそうで交わる不思議な物語…」と言われても「何が?」としか思えません。

 この一文だけで、本編への期待感は地に落ちるレベルだと思います。



【キャラクターの批評】

 この作品のキャラクターは、もれなく舞台装置であり、作者の操り人形です。

 しかし、そのような事は本作の最も大きな問題に対しては、些末な問題です。


 詳しくは【文章・構成の批評】で書かせて頂きますが、本作の文章では「説明」や「途中経過」がほぼ省かれています。

 例えば第1話で、「主人公が鍛錬をしている」とあるのですが「何の鍛錬」なのかが一切書かれていません。「世界大会レベルに出れるくらいには強い」ともありますが、それが一体何の大会なのかも不明です。


 心理描写もほぼほぼ無く、行動も「過程を飛ばして結果のみ」が書かれています。

 これでキャラに魅力を感じる読者は、殆ど居ないものと思います。



【文章・構成の批評】

 先程も書きましたが、本作では必要な描写が殆どなされていません。(全く、と言っても過言ではありません)

 その為、前後の文脈が繋がらず、キャラの思考も読めません。「過程を飛ばして結果のみ」を書かれる為、時が飛んだかのような感覚に常に陥ります。


 句点が無かったり誤字などはもちろん、文章自体が稚拙な事さえも些末な問題です。(文章自体のレベルも、かなり低いですが)

 この作品を、読んで理解するのは不可能だと思います。なぜなら、必要な情報や描写が書かれていないのですから。

 ただ、「あらすじ」くらいは理解できると思います。(ただし、私が書いた【拝読したストーリーの流れ】の内容に対して、「クラスメイトを探すのに、なぜ闇組織を作ったのか?」と問われれば、私には分かりません)


 この作品も構成以前の問題ですね。

 そもそも、必要な文章が無さ過ぎて「あらすじ」以上の理解が出来ませんでした。



【ストーリー・設定の批評】

 ただの「無自覚系転生無双テンプレ」ですね。

 一応、他作品との差別化があるとすれば「時々、24時から1時間、転生者のみに25時までの時間が起き、魔物に襲われる」「そして、それをしているのは主人公たちを転生させた唯一神」だという事くらいですね。


 私は全く面白いとは思いませんが、オリジナリティを出そうという気持ちだけは評価します。



【総評まとめ】

 作者さまは、ご自分の作品を「他人に見せるもの」だという自覚はありますか?

 「ある」と仰られるのなら、「他人が読んで理解の出来る作品」を書く努力をなさって下さい。本作には、その「努力」の跡が全く見えませんでした。

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