30作品を読んだ感想と、更新速度低下のお知らせ
まず最初に、お詫びを申し上げます。
今後は、本批評の更新速度を少しゆっくりにさせて頂きたいと思います。
理由は本企画を始めてから、私自身の小説の執筆が殆ど出来ていないからです。
もしかしたら「お前のつまらない作品なんかどうでもいいから、さっさと批評を書け」なんて思われる方もおられるかも知れませんが、私にとっては「どうでも良くはない」のです。
その事は、作家である参加者の皆様方には理解して頂けるものと思います。
具体的な更新ペースについては、申し訳ございませんが明言できません。
体調や仕事などの都合もありますし、作品によっては批評を書く時間も労力も違いますから。
ただ、少なくとも2、3日に1本以上は書かせて頂きたいと思います。
批評待ちの皆様には大変なご迷惑をお掛けしますが、時間の猶予を私に下さればと願います。
さて本題ですが、やはり★3作品の「悠々と 絃鳴る心 命の葉 霧中に小さな 葵が八つ」ですよね。
こちらの作品、実は全然読まれてないんですよね。
3月31日現在で177PV、★も6しかありません。
以前に紹介しました「妄想科学神話フォーマルハウト」も、私が「面白い」としながらも全然読まれていなかったので、もしかしたら私の事を「ただ逆張りしてるだけじゃないの?」と感じられる方もおられるかも知れません。
そのようなつもりは一切無いのですが、そのように感じられる方がいても不思議ではないと思っています。
というのも、私は「テンプレ作品」は読み飽きてしまっている為、必然的に評価が下がるからです。
もちろんテンプレでありながらも独自性を出し、面白い作品もあります。参加作の中では「大魔王の孫娘×老いた剣豪の下剋上 ~ 居合の神は、魔族の姫君の王配(保護者)となる」なんかがそうですね。
話を「悠々と 絃鳴る心 命の葉 霧中に小さな 葵が八つ」に戻しますと、この作品は独自性が凄かったんです。しかも、それがちゃんと「面白さ」に繋がっている為、「ただの変わった作品」にはなりませんでした。(「面白さ」に繋がらない独自性は、むしろ読み辛くさせる「害悪」だとすら考えております)
作者である「とまそぼろ」様の、作品に対する「熱意」は相当のものだと感じました。
初見では意味不明だったタイトルやコピーにもちゃんと意味がありました。
「地の文がない」という手法も只の手抜きではなく、それをする事によってキャラの会話による尺が大きく稼げ、話のテンポもよくなるからそうしたのだと感じました。
恐らく通常のように地の文を入れていたら、セリフの数は半分以下、エピソードも1話完結では終わらなかったでしょう。
そして私が「要らない」と言った「百合要素」に関しても、「とまそぼろ」様ご本人からのコメントで「どうしても必要なんです」と言い切られました。
もちろん「熱意」だけでは作品は面白くはなりません。「熱意」を上手く形に変える「技術」が無ければ、決して読者には伝わりませんから。
ですが残念ながら「技術」と「知識」、そして「こだわりを捨てれば」ある程度の人気作というものは作れてしまいます。
ただ作者さま方に限らず、創作物を愛されている全ての方に今一度尋ねたいと思います。
「あなたの好きな作品から、熱意は感じますか?」
私は、「熱意」の込められた作品すべてが面白いとは断じておりません。
ただ、「熱意」の無い作品は面白くないと断言いたします。
今は「面白い作品」と「人気のある作品」の乖離が凄まじいと感じてしまいますが、少しずつでもこの差が埋まって欲しいと願ってなりません。
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