★0 武器商人は忙しい!〜日本壊滅かぁぁあ!?弱小ゴブリンに自衛隊はお手上げですっ!🪖
タイトル:武器商人は忙しい!〜日本壊滅かぁぁあ!?弱小ゴブリンに自衛隊はお手上げですっ!🪖
キャッチコピー:【カクコン9・読者選考通過作品】現代と異世界⚔️神話と宇宙の謎に……🔥
作者:大和タケル
URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330668619289315
評価:★0
【あらすじ】
ある日、異世界から魔物が侵入した。自衛隊が交戦するも地球の武器では全く歯が立たない。なぜなら魔物は魔法障壁を自然にまとっているからだ。それなら魔法障壁を貫く武器を調達しろっ!
ひょんな事から異世界転移スキルを得たオレは、謎の武器商人として忙しい毎日を送るはめになった・・・
【拝読したストーリーの流れ】
ストーリーとは関係が無いのですが、最初にお断りさせて頂きます。
本作は、「批評を求む」という趣旨の自主企画にて、私が1度批評を行っております。(当時は第3話までの内容を批評致しました)
その為、一部当時と同じ内容の繰り返しとなる事を作者さまにお詫び申し上げます。
ある日、ネットの書き込みに桜島にUMA(未確認生物)が現れたとの情報が流れた。
そのUMAは「ゴブリン」と噂され、一躍日本中はゴブリンブームに。
しかしある日、ゴブリンは突然人々を襲い始め、応戦する警官も、自衛隊すらも為す術がない。
ゴブリンにはあらゆる武器が通用しなかったのだ。
そんな時、東京に住む主人公「大和創真」の頭に老人の声が響く。
老人は「タケじい」と名乗る、「大和創真」の祖先であり、1800年前に異世界の武器を持ってゴブリンと戦った英雄だった……、といったお話でしょうか。
【タイトル・キャッチコピーの批評】
タイトルは良いと思います。
メインタイトルで、(おそらく今後の)主人公の立ち位置と活躍を想像させ、サブタイトルでストーリーラインを分かり易く説明されています。
キャッチコピーについてですが、まずカクコン9読者選考通過おめでとうございます。
このアピールが効果的かどうかは、私には判断できませんが、恐らくこの1文を見て「読んでみよう」と思われる読者も居るとは思います。
そしてコピーの本文ですが……、微妙ですね。
というのも、タイトルとのギャップがあまりにも激しすぎるからです。
タイトルはまるでコメディでもおかしくないのに、コピーではダークファンタジーのような雰囲気さえ感じます。
まぁ、絵文字からダークファンタジーだと思う読者は少ないでしょうが、もう少し統一感を持たせた方が良いのでは、と思います。
【キャラクターの批評】
こちらは全体的に人間味を感じません。
というのも、ほぼ全てのキャラのノリが軽く、切羽詰まったシーンでも緊張感を全く感じないからです。
例えば、作中でゴブリンに警官たちが蹂躙されるシーンがあるのですが、拳銃すら効かず、警官たちはどんどん殺されてゆきます。
その時のセリフが
「ぎぃゃあぁぁぁ!」
「助けてくれぇぇぇ!」
その惨状を見た隊長は、大声で叫び一目散に山を駆け下りていった。
「ひぃぃ~撤退だぁ、皆んな逃げろぉ〜!」
と、こうなっております。(空行は省略しております)
悪く言えば、全編通して「三文芝居」のように感じました。
【文章・構成の批評】
文章は全体的にキレイで読み易かったです。
ただ、地の文が一人称と三人称を、両方使っているのが問題に感じました。
まず基本的に主人公が登場していないシーンでは三人称で書かれています。
こちらは特に大きな問題は感じませんでした。
そして主人公が登場しているシーンでは一人称を使っているのですが、初登場時に「オレは
その後も、読者に語り掛けるような文と、心の声の様な文が混在し、目線の置き場に困ります。
一人称と三人称では、完全に読者の目線が違います。
序盤から、こう頻繁に目線を変えられてしまうと「どういった気持ちで読めばよいのか」が分からなくなってしまいました。
そして構成についてですが、主人公の活躍が遅いと感じました。
第5話までの時点で、主人公は「タケじい」と出会い(?)、少し話を聞いただけで全く活躍などはしておりません。
戦闘だけでなく、それ以外の活躍や魅力も特に見せられていませんので、これでは主人公に共感も好意も抱けません。
タイトルや第5話で明かされた設定などから、ある程度の推測は出来ますが、もう少し早めに活躍させた方が良いのでは、と思いました。
【ストーリー・設定の批評】
ストーリーと設定は、基本的に良いと思います。
無害と思われたゴブリンが突如襲い掛かり、自衛隊すら為す術なくやられてゆく。面白いと思います。
ただ、そのハードなストーリーに対して、先ほど言ったようにキャラが軽すぎます。
これは「まだ日常が壊れていないから」ではなく、先ほどの例のように警官や自衛官、官僚たちのセリフにも深刻さが感じられません。
そして、シリアスな話ではないとするのなら、序盤のゴブリンの演出がハードすぎます。
ゴブリンの脅威を見せる、という意図は分かるのですが、これでは完全にダークファンタジーです。
【総評まとめ】
この作品を一言でまとめると「どういった心構えで読めば良いか分からない作品」ですね。
その理由は、上記で書いた通りです。
読者はその好みとは別に、「ライトな冒険物を読みたい気分」「ラブコメを読みたい気分」など、「読む前にその気分」になります。
食べ物で例えるなら、「今日はカレーの気分」「ハンバーグの気分」ですね。
「お寿司の気分」の時に「ラーメン」が出てきたらガッカリしますよね?
この作品にはその統一性が無い為、読んでいる最中にすら「味」が変わってしまいました。
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