★0 スキル【ダメージ吸収】が思ったより吸収出来た件〜吸収出来るのはダメージだけだと思った?〜


タイトル:スキル【ダメージ吸収】が思ったより吸収出来た件〜吸収出来るのはダメージだけだと思った?〜

キャッチコピー:俺のスキルはダメージを吸収するんじゃない、お前の“全て”を吸収するんだ

作者:キムチ鍋太郎

URL:https://kakuyomu.jp/works/16817330656558515814


評価:★0


【あらすじ】

多賀谷亮の授かったスキルは、戦闘力皆無のドMスキルだった。

ギルドからはダンジョンの立ち入りを禁じられ、親からも反対された。


しかし不幸は終わらず、バイト先に強盗が現れ、必死の説得も叶わず、亮は強盗に銃で撃たれてしまう。

死んだと誰もが思った瞬間、亮のスキルが覚醒する——


全てを吸収し飲み込む、最強の下剋上が今始まる。



【拝読したストーリーの流れ】

 現代日本が舞台で、ダンジョンにステータスとスキルを手に入れた人類が冒険者となって潜っていく、というファンタジー作品です。


 主人公「多賀谷亮」のスキル[ダメージ吸収]は、最高のランクで持て囃されていたのだが、その能力が有用でないと分かった途端、周囲は「亮」を見放した。

 長年コンビニバイトをしていた「亮」だったが、強盗の登場により[ダメージ吸収]が覚醒して……というお話です。



【タイトル・キャッチコピーの批評】

 清々しい程の、なろうスタイルのタイトルです。

 このスタイルには賛否があると思いますが、メインタイトルの中にある【ダメージ吸収】を、サブタイトルの「ダメージだけだと思った?」で矛盾させるのは良いと思いますね。

 こういった矛盾は、目にした人に「どういう事だよ?」と興味を惹かせる効果が期待できます。


 ただ、キャッチコピーはよろしくないと思います。

 せっかくタイトルで得た興味の「答え」を言ってしまっているからです。

 私はこのコピーを見て「あぁ、そういう事ね」と思いました。

 ここで興味を失くされると、内容を見てもらえません。



【キャラクターの批評】

 主人公を含む、全てのキャラが物語の為の舞台装置に感じました。

 どのキャラも個性が無く、ただ役割を果たすだけの人形です。人格などは感じませんでした。


 特に強盗は酷かったですね。

 セリフが支離滅裂で、突然モンスターのようになり、それを覚醒した主人公が倒すのですが、モンスターのように変貌した事には全く触れられていません。

 普通に通報され、逮捕されたようです。6話以降に何かあるのかも知れませんが、主人公は訝しむ様子もなく、あっさり次の話に進みます。



【文章・構成の批評】

 いわゆる、web小説的な書き方は出来ているのですが……、非常にヒドイです。

 誤字や誤用が結構あり、読点も少ないです。そして所々で、日本語が怪しい文章があります。

 ハッキリ申し上げて、読むのが苦痛に感じました。


 構成は、そこまで悪くは感じませんでした。

 1話で主人公の境遇を説明し、2話で覚醒、3~5話で強敵との戦闘とテンポも良く、どういう物語かも分かり易かったですね。



【ストーリー・設定の批評】

 典型的な「現代ダンジョンものの、追放ざまぁチート無双系」の作品ですね。

 ストーリーに関しては、これ以上語る事はありません。


 設定は残念な出来ですね。

 ステータス、スキル、冒険者、ギルドなどを筆頭に様々な設定が出てきますが、それらが物語を彩る役割は担っていません。

 キャラと同じく、全てが物語の為の「小道具」です。



【総評まとめ】

 まず私見を述べさせていただきますと、私は「ただのコピー作品」に魅力を感じません。


 ですが本作はそれ以前に、文章・キャラ・設定に大きな問題を抱えています。

 その原因を推測してみたのですが、作者さまは深く考えずに、勢いだけで物語と文章を書いてらっしゃるのではないのでしょうか?(違ってたらゴメンナサイ)


 見当違いでしたら申し訳の無い話なのですが、投稿前にご自分の書いた文章をじっくり読んでみた方がよろしいかと思います。

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