★0 CRY CROWN(クライ クラウン)
タイトル:CRY CROWN(クライ クラウン)
キャッチコピー:いつか、また逢う日まで。
作者:三上集
URL:https://kakuyomu.jp/works/1177354054885955353
評価:★0
【あらすじ】
【王道バトル・アクションストーリー】
幼き頃 「少年ナキ」は、目の前で「ある者」に大切な家族の1人「青年シヴァ」を殺され、
一緒に育った「少女ホタル」を連れさらわれる。
「少年ナキ」は「青年シヴァ」と同じく殺されたはずであったが、命を失うことはなく
目を覚ますと首には最高ランクの固有能力の1つ「SSSレート」アビリティリング『CROWNRING(クラウンリング)』がはめられていた。
――それから数年後――
ナキは「ホタル」に逢うために、手掛かりの「ある者」を探すため、
世界の中心・大帝国「天帝国」へと入国を試みる。
しかし、そこに待ち構えていたのは、行く手を阻む強者たちであった。
全く歯が立たないナキは、己の力を磨きなおすため、
天帝国と敵対する「革命軍:特殊捜査部隊」に入隊することになる。
新たな仲間とともに、成長していく新世代バトルストーリーが、今始まる!
【拝読したストーリーの流れ】
本作には第0話がありましたが、5行だけの雰囲気を伝えるだけのような文章でしたので、第5話まで読んだ上での批評となります。
何者かに「シヴァ」(あらすじによると家族)を殺され、「ホタル」(あらすじによると幼馴染)を連れ去られ、また自身も殺されてしまった「ナキ」。
だが「ナキ」は死んでおらず、その数年後、天帝国の王都へとやって来た「ナキ」は、幼い頃に遊んだ「元第3王女シャルル」が暗殺された事を知り、その犯人と思われる男を追って、トラブルに巻き込まれに行ったのだった、というお話でしょうか?
【タイトル・キャッチコピーの批評】
タイトルはシンプルですね。これまで散々言いましたが、web小説では良くないです。
まずこのタイトルの意味がハッキリしません。「嘆きの王冠」とでも訳せばよいのでしょうか? それともピエロの方のクラウンでしょうか?
どちらにしても、これではジャンル・テーマ・作風など、作品内容が全く予測できません。
キャッチコピーも同様です。
再会を約束、もしくは決意している事しか分からず、「誰と誰」の事かも分かりません。
同じく、作品内容が予測できません。
この2つは読者が本文より早く、1番最初に目にする部分です。本文を読まなくても理解が出来る文言が好ましいと思われます。
本文を読んだ後で、「この事だったんだ」と気付かされても「キャッチ」という意味では全く意味がありません。
【キャラクターの批評】
キャラクターの造形は比較的良いと思います。
どのキャラも特徴がハッキリしていて、敵役は敵役らしく、役柄を見間違う事も無いでしょう。
また、サブキャラも特徴がつけられているのは良いですね。
しかし詳しくは後述しますが、表現力が非常に拙く、そのせいでキャラに魅力を感じません。
キャラ同士の会話も微妙に噛み合っていないように感じる点も多く、戦闘シーンもカッコ良く見えないので、魅力よりも違和感の方が際立ちます。
あと、地の文は三人称で書かれているのですが、地の文で「ご老体」や「ジーク看守長」という書き方には違和感を感じました。
三人称は、例えるなら「天の目線」であると思うのですが、上記のような表現は「同じ世界に住むキャラの目線」のように感じてしまいます。
ここは単純に「老人」や「ジーク」の方が良いかと思います。
【文章・構成の批評】
文章は読み易いのですが、先程書いた通り表現力が未熟です。
特に心理描写は、ほぼほぼ皆無で「起きた出来事」以外は殆ど書かれていません。
その「起きた出来事」も、やはり表現力不足で、特に戦闘シーンでは何が起こっているのか、よく分かりませんでした。
そして、これも先程書いたのですが「キャラの会話が噛み合っていない」のは問題ですね。
全く嚙み合っていないという訳ではなく、微妙に噛み合っていないのが問題です。これではギャグにもなりませんし、読者のストーリーへの理解を阻害し、キャラへの魅力も感じません。
構成にも大きな問題があります。
この作品は非常にテンポが速く、物語がサクサク進行していきます。
それ自体はむしろ良いのですが、問題なのは「読者に明かされない重要な情報が多すぎる」点です。
これも少量ならば、むしろ「続きが気になるヒキ」となるので良いのですが、本作にはそれがあまりにも多すぎます。
その上で物語はどんどん先へと進んでいきますので、読者を置いてけぼりにしてしまっています。
今すぐ必要の無い情報は、そもそも出さない。
出すなら、読者に分かるように説明する。
謎として出すなら少量で。そして読者の興味を惹くように、ですね。
【ストーリー・設定の批評】
ここは構成の問題が立ちはだかって、正確な評価が下せません。
断片的な情報ばかりで、そもそも幼い頃の事件の前後も分かりませんし、なぜ王都へやって来たのかも、なぜ「元第3王女」を暗殺した犯人を追ったのかも分かりません。
主人公の行動だけを見ても謎だらけです。
そこに他のキャラや、数々の設定がありますが、その殆どは謎です。
これでは評価のしようがありませんね。
【総評まとめ】
作者さまには申し訳ないですが、圧倒的に表現力と構成力が不足しています。
そしてこの2つは、「こうすれば良くなる」とか「これが正解だ」といった類のものではありません。
ひたすら試行錯誤し、練習を重ねて、身に付けて行くしかないでしょう。
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