第15話
タスクへ
最近、とても寒くなってきたね。でもこの寒さを乗り切れば、すぐ春になる。
もう一息で暖かくなるわね。泉に浮いた手紙とマンガのプレゼントを拾って気がついた事はこの泉が変だって事。だって1年を通して同じ水温なんておかしいわ!
でもお陰で水の中にタスクからの荷物を取りに入っても寒くないからありがたいわ。
いつもマンガをありがとう!
それに今回は鉛筆をありがとう!色とりどりで色々な鉛筆でとても心躍る贈り物だわ。
さっそくナイフで削って使っています。今回は鉛筆で書いてあるでしょ?
鉛筆がとても気に入ったわ。
それで城下町の有名な科学者で発明家の所に行って見せてみたの。もちろんお忍びでね。
そうしたら先生ったら鉛筆見て興奮しちゃって、これこそ大発明だって騒ぎ出したの。私は大量生産が出来ないかと聞いたら「今の科学では不可能だがやってみる価値はある」って乗り気になったの。目下、鉛筆に合う紙と一緒に開発中なの!すごく楽しみだわ!
安価で出来るようになったら、無料で鉛筆を子供たちに配るつもりだわ。
そうすれば貧しい子供たちもちゃんと勉強出来るでしょう。別に勉強に使わなくても構わない。絵を描くのに使ってもいい。サイコロ代わりに使っても構わない。大事なのはちゃんと機会を与えたいの。子供たちは無限の可能性を持っていると私は信じているわ。
こんなこと書いている私も子供なんですけどね。
私はとても恵まれすぎていると常日頃思っています。すべてを平等にする力を持っているのにどうしたら良いか分からないのです。
ああ、我ながら情けなくて穴があったら入りたい。
何を書いているのか自分でも良くわからないけど、こんなことを日々考えています。
鉛筆の登場で少しでも識字率が上がりますように。
ソフィー
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