第14話
ソフィーへ
寒さを耐えきればすぐに春がやってくる。ただじっと待てばいい。
確かに母を亡くしてとても悲しい。だけど亡くした傷は時と共に癒えていくさ。実際に顔を忘れてきた。うとましく思うほど、毎日一緒だったのにね。こうやって人間は忘れていくらしいね。それはそれで悲しいけどね。
僕は戦争とムカデとカツオノエボシが嫌いだ。戦争は特にアレルギーがあるほど嫌いだね。こちらの世界でも戦争とか紛争が絶えずあるよ。どちらの世界でも一緒だよね。
鉛筆がとても気になっているみたいだねえ。鉛筆は安いので無数に送るよ。
鉛筆の使い方と鉛筆の製造法をネットで収集したのでプリントしたものを送るよ。ひょっとしたら、そちらの世界でももしかして鉛筆を作れるんじゃないかって思ってね。
ボールペンとか万年筆やらとか思いつく限り文房具を贈るよ。
もし成功すれば文明が飛躍的に発展するだろうね。
みんなが鉛筆を持ったら凄いことになるだろうさ。想像するだけでわくわくしてくるよ。
だって子供の勉強には紙と鉛筆がどうしても必要だからね。
タスクより
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます