第35話Aメーカー
地下室に入り一応は牢屋から出てないか、俺が男2人の方を、セレーと華弘夜が女2人の方をできるだけしっかり怪しまれないように確認していき、確認を終わらせて戻る途中誰にもばれないようにしているように見せてグファーナに鍵を渡す
そしたら上に上がり、それぞれ常に持っておきたいものを持ち、それ以外を全てセレーに預けて
「出発じゃ!」
という大きな華弘夜の声に
「おおー!」
そう返して華弘夜がドアを開けてレイア国跡地へと向かった、いったいどんな悲惨な姿になっているのかは分からないが、まぁ国かどうかも分からないくらいにはなってそうだな、確実に
レアは大丈夫かな
そう思いながら歩いているといつのまにか森を抜けるところまで来て・・・前を歩いていた華弘夜が止まった?何が
「なぁ華弘夜、この世界には土地を丸ごと、いや土地の上部分だけを丸ごと宙に浮かす技術があるのか?」
「いや、空飛ぶ国はあるが、今お主が言ったような技術は見たことも聞いたこともない」
そう話していると他の4人が前によって見にきた
「「「「えっ⁉︎」」」」
そんな声をだして驚いた顔をする、そりゃそうだ、目の前に映る光景は平原とその周りを囲む森林飲み、国どころか建物があった形跡すらない、強いて探すなら草の生えていない大きい円状の部分くらいだ
「すぐ近くに行ってみよう」
そう言ってみんなと一緒に歩きだす
目の前まで来て見ると、なんというか違和感というか、気持ち悪さというか
「なにか変だ」
そう思わず呟くと華弘夜が
「真っ平らだからか?」
「ああ、そのせいか、でもロキの奴らはどうやってこんなに平らにしたんだ?」
「簡単じゃよ、奴らの開発した兵器フラットメーカー、通称Aメーカーを使ったんじゃろうな、範囲内のものを一定の高さに合わせて消し去る、まぁ限度はあるがな」
Aメーカー、別にフラットの頭文字はAじゃない、そもそもこっちに英語的なものがあるのかは分からないが、うーんA、フラット、平ら、そう考えながら少し周りを見渡していると華弘夜の体が目に入る・・・そう言うことだったのか
そんなことを考えていると
「おい仁志、なんでフラットメーカーの話をした後わしを見て『なっとく』見たいな顔をしておる」
「華弘夜は少し勘違いをしているみたいだな、俺が納得したのはフラットメーカーじゃなくて、その通称がAメーカーというところに納得したんだ」
そう説明すると華弘夜いきなり
「変わらんわ!」
と叫び出した
「急に叫ぶなよ、びっくりするじゃん」
「はぁ、誰のせいだと」
「俺は貧乳も好きだよ」
「お主の好みなど知らんわ」
「ごめん、ごめん」
「まぁ今回は許してやろう」
そんなくだらない会話をしている一方隣では
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます