第28話爆発
セレーがドアを開けると、中には筋肉ムキムキの2メートルほど身長がある金髪の男が広い部屋の中で何かを持って立っていた
「お〜あった、あった、用は済んだし帰るか・・・」
こちらを見た瞬間水色のボールを投げてどこかに飛ぼうとした
「仁志!能力であれを空中に浮かせて、衝撃を与えないように」
「了解」
かなり急いでいる様子のルナにそう返して、空中、だいたい水色のボールの少し上に置き、あまり衝撃を与えないように、できるだけ弱くを意識して空中に浮かせた
「そうくるか、なら直接ボールを叩く!」
そう言いながら拳を構える
それに対してルナが
「させるわけないでしょ!」
そう言って相手のお腹にさっき打っていたものと似た魔法を打ち、相手を壁まで吹き飛ばした
吹き飛ばした後、一瞬で敵の目の前まで移動して、相手の右手を掴み、思いっきり上にぶん投げる
敵は天井を突き抜けて街の上空へと飛ばされて、それを追うようにルナも敵がいるところまでジャンプして、そこから、魔法や物理を使って空中に止めながらボコボコにして、最後に手を組んで、ハンマーのように上から思いっきり振り下ろして敵を打ち上げた場所の近くに向かって落とした
そして打ち上げた場所付近で待機していたセレーがナイフを構えて、落ちてくる勢いで心臓を刺そうとしたタイミングで、セレーの足元が爆発した
⁉︎なんだ?敵か?とにかくボールを取って上に上がって確認して見るか
ボールを取った後重力操作を使って全員で上に上がって周囲を確認するが、敵は一切見つからない
「敵ではありません、おそらく今のは仕掛けられていたものです。奴らは基本的に秘宝を取ったら取った国を跡形もなく消し去り、恨まれないようにする、それが奴らです。だからはやく逃げましょう」
「本当は幹部であるスサノウを倒しておきたいのですが、はやく離れましょう」
そのセレーの言葉を聞いて、城に戻ろうとするレアをセレーが無理矢理抱えて、その状態で全員が城門まで全力で走って、飛んで向かい、なんとかその後は爆発に巻き込まれずレイア国から出て、そのまま出来るだけ遠くに走って移動する
「お願い、私を国に入れさせて、せめて民達と一緒に死なせて、お願い」
そう泣きながら、暴れながら叫ぶレアにセレーが
「断ります。生きてください、レア様、生きて我々と一緒にロキを討って下さい、あなたの国を乗っ取り、恨みを買いたくないと言う理由だけで国を消そうとしているあいつらを、そんなことを今まで何度も繰り返してきたあいつらを、お願いします。そのために生きてください、レア様」
「で、でも私は能力もないし魔法も使えない弱い人間だよ?」
「それでも構いません、今の私達には人手が必要です。だから、あなたが欲しい」
「そっか、ありがとうね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます