第27話幹部登場

飛んで来たナイフを避けるため後ろに下がったタイミングで右側から、怪獣の足音のような、まるで何かを破壊しながら向かって来ているような音がなり、まっすぐ正面を向いて走って壁を突き抜けてジャンプ、からの空中で糸目の真上で頭が下にくるようにして、片手を地面に伸ばし、雷を纏った光、レーザーのようなものを放ち、その爆風で少し飛び着地した


糸目のやつは、跡形もなく消えていた


強すぎるだろ、壁をぶち破って、しかも糸目のやつを一撃で跡形もなく消したり


セレーも、俺が動けないくらいダメージ受けてて意識もはっきりしていない状況だったとは言え、俺の重力操作の影響を受けたはずなのにあのスピード、どんだけ強いんだよ


一方その頃、ロキ本基地、幹部室


筋肉ムキムキの2メートルほど身長がある金髪の男が、椅子に座り机に向かって何か作業をしていた


「ああ〜、始末書ってこんなに書くのが面倒なものだったのか、はぁ、あの時しっかり証拠消しとけばなぁ」


そう元気なさげに言っていた男の顔が、だるそうな顔から目を丸くして驚くような顔へと一変する


「涼表(りょうひょう)がやられた?確かあいつは今レイア国で任務遂行中だったな、あそこにも対侵入者用に水晶置いていたはずだし、水晶で見てみるか」


引き出しから水晶を取り出して、それを机の上に置き、手をかざしながら見たい場所を男が念じると、仁志たちがいた場所が見えた


「うん?これは、えっとなんて言ったか、確かメティスが女神よりも上の最高傑作って言ってて、そしてマットが女神ほどではないがかなりの傑作と言ってた、ああそうだ、ルナだルナ、思い出した、確かにあいつがいたなら負けたのも頷ける」


「それに華弘夜もいるんだ、勝てるはずねぇよ、恐らくルナは幹部連中ですら勝てねぇ、それどころか団長にすら勝てるかもしれねぇ、そのレベルのやつだからな」


「秘宝、いや封印解除に必要なオーパーツの回収だけしに行くか」


そう言って涼表が投げていたものと同じ水色のボールを投げる


そしてレイア国地下に戻り


「仁志、大丈夫?ごめんねここなぜか探知がやりにくくて遅くなっちゃった」


そう言って壁にもたれかかり座っている俺に笑って手を差し伸べてきた


やっていることがヒーロー見たいだな


そう思いながらルナの手を取り立ち上がる


うっやばい、さっき殴られた時のダメージが、


「いてて」


そう言いながら腹を抑える


「ああ、さっきあの糸目のやつに腹を思いっきり殴られておったな」


「内臓とかも壊れてなさそうだから、気休め程度にしかならないけど、一応回復魔法かけとくね」


と回復魔法をかけてもらい、痛みが少し和らいだところで、おそらく拠点の扉のところまで向かう

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