第26話戦闘開始

一方その頃、ルナとセレーの方は


「何もないわね、セレー」


「もしかしたら仁志様達の方に敵が固まっているのかもしれませんね」


「大丈夫かな」


そう喋りながら歩いていると、急にセレーが立ち止まり、目を大きく開き、少し焦りながらルナに伝える


「ルナ様大変です!仁志様達が幹部直属の部下と接敵したらしいです!」


「セレーは先に戻ってて、私は探知で探して、壁を壊して向かうから」


「わかりました」


そして4人の方に戻り


「私はこのまま帰ってもいいのですが、そうはさせてくれなさそうですね、いいですよ、相手してあげます」


と不敵な笑みを浮かべながら糸目が言ってきた


まずは一つ目に置いた印を回収して、あとはタイミングを待つ


「仁志、孤月、今から2人にバフをかける、バフをかけたら仁志が近接をメインで行い、孤月は仁志が危なくなったらサポート、それ以外は中距離から支援、わしは後ろからバフ、デバフをかけながら後方から支援する」


「わしが合図をしたタイミングで戦闘開始じゃ」


「身体強化」


と華弘夜が言うと、俺と孤月の足元に魔法陣のようなものが出てきて光だした、おお、なんだかいつもより体が軽くなったような感じがする、これがバフを受けた気持ち


「それじゃあ行くぞ、戦闘開始じゃ!」


「準備ができたようですね、それでは始めましょう」


まずは自分を対象に入れて、右の方に弾く


「それでは、まずはあなたから」


まぁ、そうくるよな


それなら自分の目の前に印を置いて、通路全部がギリギリ入る大きさまで広げて、引力MAX


「いいでしょう、あなたのフィールドで戦ってあげます」


そう言いながら糸目が歩いてくると思ったら、能力の範囲に入ったところから急に走り、いやそれでも充分遅い、これなら、能力の範囲内ならこいつとも戦える、いやむしろ勝てる


「やはりめんどうな能力ですね、仕方ない、本気を出しましょうか」


そう言って指を3回ならした途端、スピードが上がった⁉︎


急に目の前に来た、横に避けるか


確かに早いが、反応できないほどのスピードではないな、始めは殴り合おうと思ってたが、作戦変更、避け続ける、それしか出来なさそうなスピードだ


その後数分間、避けて、孤月と華弘夜が攻撃してを繰り返して


よし、隙あり、ここで一撃入れてさらに怯ませて、倒す


と思いながら近づき、間合いに入ったタイミングで


「やはり引っかかってくれましたね、よかったです、そちらも限界のようで」


その言葉と同時に俺の腹に拳が飛んできて壁まで吹き飛ぶ


やべえ、動けない、動かなきゃやられる


俺の目の前に糸目が近づき殴ろうとしたその時、左側、華弘夜達の方から見覚えのあるナイフが俺と糸目の間に飛んできた


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