第20話はやく起きてよ
うん?何だ?柔らかい何かで顔が挟まれてらような感覚が、ここはどこなんだ?うっなんか体痛い
・・・ああ、そっか誤解解いたあと何故か無理矢理ルナと一緒に寝させられたのか、ああやばい、あったかくてまた寝ちゃいそう、どうにかしてルナを起こして手を離してもらわないと
まずは顔を出さないとだが、こいつ本当に寝てるのか?力強すぎるだろ、顔出すことすらできないんだけど
仕方ない、それじゃあこの状態でどうにか起こすか、早く起きてくれるといいな
まずは普通に声をかける
「お〜い、ルナ〜、起きて〜」
やはり無理か、そもそも音が吸収されて少ししか聞こえてない可能性があるなこれ
じゃあ次は大きい声でやってみるか
「お〜い‼︎ルナ〜‼︎起きて〜‼︎」
ダメそうだな、じゃあ言葉を変えてみるか、そうだな、よし、あれでもにしよう
「大好きだよ!ルナ!」
うっ、抱きしめが強くなっただけだったか、うーん、どうするか、そうだ、大好きって言って抱きしめが強くなったんだ、その逆の大嫌いを言えば
「大・・・大・・・大好きだよ」
うっ、また抱きしめが強くなった、でも仕方ないんだ、だって好きだもん
う〜ん、でもどうしたらいいんだ?声をかけても起きないし、それ以外はできないし、・・・あれ?腕動くじゃん、こちょこちょして起こそ
動かせる右腕を使ってこちょこちょをしてみると
おー、だんだん笑ってきた、おら、もっと笑え、もっと笑え
よし、抱きしめが緩まった、今ならいける、逃げるぞ
うん?何が起こったんだ?何か滑ったような感覚があったような、ああ、そういうことか
つまりはだ、こちょこちょで抱きしめを緩めて、その隙に転がって抜け出そうとした時、ルナの腕、俺の下にある右腕の角度がおそらく少し急になっていたんだろう、そしてそれで滑って出られなくて、そんなことをしている間にこちょこちょの影響がなくなり、再び抱きしめられたということか
・・・んなわけあるかーー‼︎こいつ、何かしらの魔法かけてやがるな、多分起きるまで続くとか、多分そういう系のやつ
仕方ない、頑張って声かけて起こそう、今外向きになってるし、今ならいけるでしょ
大体5分くらいで起こすの諦めて、大体30分くらいでようやく起きてくれた
全く、どんだけ寝るんだよ、寝過ぎだろ、俺も同じくらい寝てはいたけど
その後はルナが爆発音を立てて華弘夜を呼び、鍵を開けてもらって出ることができた
そして今から上に上がって、ごうも・・・尋問をして聞き出した情報や、これからの動きについて聞くことになった、起きて早々にそんな話し聞かないといけないとは、しんどいなぁ、まぁ俺は起きたの結構前だけど
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