第18話なんでこうなるんだよ

うん?目を開けるとそこには俺を横から覗き込んでいるルナの顔があった、なぜルナがいるんだ?ここは、周りを見た感じ俺の部屋だよな?


「おはよう、やっと起きたね」


「なんでルナがここに?」


そう尋ねてみる、すると少し開けてから


「なんでって、仁志を拘束するためだよ?手、見てごらん」


手?確かに何か当たっているような気がするが、俺の目に映ったのは奇襲をかけてきた奴らにかけていた手錠、それも鍵穴が赤色の物だった


「じゃ、じゃ、じゃあ、じょじょじょじょ、状況もりり、り、理解できただろうから、そそそそ、そ、そ、その〜」


顔赤くなりすぎだろ、目も回ってるし、そんなんになるんだったらやめときゃいいのに


うん?なんか眠気というか、だんだん気が遠く


んあ?ああ、そういうことか、全部夢だったのか、よかったぁ〜、安心して目を開けて起きるか


目を開けた先にあるのはきっと見慣れた天井、じゃなくて横から覗き込んでいるルナの顔でした


運営さん?著者さん?どっちか知らないけどバグかミスか知らないけど起こってますよ〜


「おはよう仁志、その、寝づらくなかった?」


とりあえずあの質問と一緒に返すか


「おはよう、うん、ちょっと悪夢みたいなものは見ちゃったけどね、寝づらくはなかったよ、それよりも、なんでルナがここに?」


「なんでって、華弘夜が教えてくれたんだ、仁志が女を2人もこの洋館に連れ込んだって書き置きでね、しかも手錠と首輪とリードが一つずつ、書き置きと一緒に置いてあったの、優しいよね」


「だからありがたく使わせてもらったんだ、仁志を拘束するのにね」


いや待て、今の話だと手錠は1つだけだよな、俺の感覚が間違ってなければ手を、おそらくベットに両手を手錠で固定されている気がする、一旦見てみるか


ああ最悪だ、感覚が間違ってなかった、ベットに両手を手錠で固定されてた、片方赤色、片方黒色のやつか、しかもさっきから感じていたが、首に少し違和感があるような気がする、リードは繋がれていないが、まさかここまでされるとは


「なんか不思議そうな顔してるね、多分手錠のことだよね?もう一つは私が護身用として持ってたやつなんだ、黒の方ね」


「ちなみに聞きたいんだけどさぁ、俺って今からどうなるの?」


普段の顔と声で怖い説明をしてくるルナに、こちらも普段のように聞いてみると


「えっ、そ、そそ、それはもちろん、その、えっと、にににに、仁志の耳元で、ささささささ、囁いたり、そそ、その、キキキキキ、キシュとかしたり」


噛んだ、かわいい


そんなに緊張するならやらなきゃいいのに


はぁ、仕方ないなぁ


「ルナ、俺は女の子連れ込んだりなんかしてないよ、それと、こんなことされなくてもルナから離れたりなんかしないよ」


「ふえっ、えっ、えっと」


やばい、目を丸くして照れてる感じもかわいい、最高だなぁ


「そっ、そうなの?本当に離れない?」


「もちろん」


「そっ、そっか、じゃあね、その、ごめんね」


ふぅ、なんともなくてよかった


・・・手錠ついたままじゃね?なんでこうなるんだよ

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