第15話ざっくりとした過去?
「ふむ、確かに説明しておいた方が良いじゃろうが、やることも多い、今回はあくまでちょっとした説明程度にしておこう」
「ええ、そうね」
「それじゃあわしから、わしはだいたい400年前、まだロキができてばかりの頃に知識を買われて勧誘されて、断って、その後住んでいた町ごと殺されかけたって感じじゃな」
平気そうに喋っているが、どこか悲しそうに感じる、それだけ思い入れがある町だったのか、1130年の人生で悲しくなるほど
「そ、それでは次は私が話します。だいたいご、5年前くらいに村にロキが現れて、そ、村長と多分村の秘宝のことで争いになって、それでロキと私の村の戦争が始まって、その後燃えていく村を、私を助けてくれた華弘夜様と一緒に眺めることしか・・・ぐすっ、できなかった」
6歳の頃にそんな辛いことを、そして今もまだまだ幼いのに、泣くのを我慢して、おそらくみんなに迷惑をかけたくないんだろうな
「ふぇ⁉︎」
その驚いたようなかわいい声を聞き、周りを見ると、ふむこれが理由か、左斜め前に座る孤月の頭を撫でる俺の手・・・無意識でこういうことする癖なおさないとなぁ、まぁ今回は多分無意識じゃなくてもやってたからいいけど
「孤月、泣きたいときは好きなだけ泣いていいんだよ、まだまだ子供なんだから、無理しないでいいんだよ」
「は、はい」
「そうじゃぞ孤月、わしと寝ている時みたいに泣いていいんじゃぞ」
「か、華弘夜様それは言わないでください」
その後思いっきり泣く孤月をみんなで撫でたり、抱きしめたり、優しい言葉をかけて泣き止むまで慰めた
「それじゃあ次は、私というか、私とセレーは産まれた時からあいつらと関わっていたわ、特に私はね、リーポス国の王族とそれに仕えるリシャ一族はロキの技術の一つで産まれた時から体が改造されて、超戦闘向きになって産まれてくるの、まぁ簡単に言えば顔を見たりはしてないけど、改造されたってことね」
ざっくり聞いただけだけど、みんなかなり重い過去を持ってるんだな、俺なんかじゃ比べものにならないくらいのやつを
「それじゃあ次は仁志じゃな」
なぜ俺?
「俺はロキと関係ないよ」
「何を言っておる、みんな過去をざっくりと話したんじゃから、お主も話せ」
う〜ん、まぁいっか、そんな面白い話しはないけど
「そんな面白くないけど、ざっくり話すと、7、8歳くらいの時に同年齢の女の子に監禁されかけたり、襲われかけたり、14歳の頃に父親が病気で死んで、母親は父の死亡で精神壊して去年死んだって感じで聞いても暗くなるだけだよ」
なんで急にルナに抱きしめられて、頭を撫でられてるんだ?まぁいいや、嫌じゃないし
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